Mac版VideoProc Converter AI マニュアル｜動画高画質化・アップスケール

最新のAI技術を活用し、低解像度の動画を最大4倍まで高画質にアップスケーリングできる機能です。

まずは、メイン画面で「AI動画高画質化」をクリックし、作業画面を開きましょう。

A.　ここから、高画質化したい動画を追加したり、不要なファイルを削除したりできます。

B.　元動画と高画質化後の映像を並べてプレビューできます。必要に応じて、トリミングもここで行えます。

C.　AIによる画質向上のパラメータ（解像度、AIモデルなど）を細かく調整できます。

D.　動画の保存形式や保存先など、書き出しに関する設定を行います。

ステップ1. 動画の読み込み

方法1：画像中央のエリアに動画をドラッグ＆ドロップするか、枠で囲まれた青い矢印アイコンをクリックして、動画ファイルを選択・読み込みます。

方法2：画面左下にある「動画追加」ボタンをクリックし、対象の動画ファイルを選択します。

動画を読み込むと、以下のようにプレビュー画面が表示されます。

ステップ2.　高画質化の設定

❶.「デバイス」：AI高画質化処理に使用されるグラフィックボード（GPU）を確認できます。

❷.「AIモデル」高画質化したい動画の種類に応じて、以下の2つのAIモデルから最適なものを選択できます：

•　Gen Detail v3：ディテールの再現性に優れたモデルで、動画を鮮明かつシャープに仕上げます。肌や髪、動物の毛並み、建物の質感など細部の表現に強く、ぼやけやノイズが気になる低画質動画にも効果的です。

•　Real Smooth v3：動画全体をなめらかで明るく、クリアに仕上げるのが得意なモデルです。ディテールの少ない2D映像や、線画、ガラス面、滑らかな素材の表現に最適です。

❸.「高画質モード」/「高速モード」：

•　高画質モード: 処理にはやや時間がかかりますが、AIの高精度アルゴリズムを活用することで、細部まで鮮明でクリアな映像に仕上げます。画質を最優先したい場合におすすめです。

•　高速モード: 処理スピードを重視したモードです。画質はやや抑えられますが、比較的短時間で高画質化を行えます。短めの動画や、スピーディーに結果を得たいときに適しています。

❹.「スケール」：動画の解像度をどれくらい拡大するかを設定する機能です。倍率は「2倍（2x）」「3倍（3x）」「4倍（4x）」の中から選択できます。

たとえば、元の動画が1280×720（HD）の場合、以下のように拡大されます：
•　2倍（2x）：2560×1440（QHD）
•　3倍（3x）：3840×2160（4K UHD）
•　4倍（4x）：5120×2880（5K）

❺. 「解像度」：動画の出力解像度を、以下のプリセットから選択することができます：
「480P（720×480）」「720P（1280×720）」「1080P（1920×1080）」「2K（2560×1440）」「4K（3840×2160）」

再生環境や用途に応じて、最適な解像度を選んでください。

❻.「動画強化(1x)」：元の解像度を変更せずに、動画の鮮明さ・明瞭さ・細部（ディテール）を向上させる機能です。
※「スケール」機能とは同時に使用できないため、ご注意ください。

❼.「インターレース解除」：映像がインターレース形式で記録されている場合は、「インターレース解除」オプションにチェックを入れることで、元動画をプログレッシブ形式に変換できます。

 

ステップ3.　プレビューの確認

設定が完了したら、「開始」をクリックして高画質化の効果を確認してみましょう。

プレビューウィンドウで再生ボタンをクリックすると、オリジナル動画と高画質化後の動画を比較再生できます。

また、下図の緑色の枠で囲まれたボタンをクリックすることで、プレビューの表示モードを切り替えることも可能です。

スライドバー上の緑色の四角形をドラッグして、トリミングしたい範囲を選択できます。

ここで設定する「トリミング範囲」は、そのまま「書き出す範囲」を意味します。

動画全体を書き出したい場合は、トリミング範囲をリセットして、動画全体が選択されている状態に戻す必要がありますのでご注意ください。

 

ステップ4.　書き出しの設定

高画質化が完了したら、動画のコーデックと保存先を選択してください。

❶.「動画コーデック」：「H.264」または「HEVC（H.265）」から選択できます。

❷.「音声コーデック」：「パススルー」（元の音声をそのまま保持）または「AAC」から選択可能です。

❸.「画質レベル」：画質の品質を「低」「中」「高」「最高」から選択できます。使用目的やパソコンの性能に応じて、最適なレベルをお選びください。

❹.「GOP」：Group of Picturesの略で、動画圧縮における映像の最小単位を指します。圧縮率に関わる設定ですが、特に問題がなければデフォルト値のままで問題ありません。

❺.「書き出しフォルダ」：デフォルトの保存先は「/Users/xxx/Movies/Mac Video Library」ですが、「参照」ボタンをクリックして、お好みのフォルダーに変更することができます。

 

ステップ5.　書き出しを開始

最後に、画面右下の「RUN」ボタンをクリックすると、高画質化の処理（書き出し）が開始されます。

処理中は進捗状況が表示されるので、完了するまでしばらくお待ちください。

再生時間が長い動画や高解像度の動画ほど処理に時間がかかりますが、高性能なグラフィックボードを使用することで、高画質化処理の高速化が期待できます。

処理が完了すると、指定した保存先フォルダ内に高画質化された動画ファイルが保存されます。

以上で、一連の作業は完了です。