【初心者向け】Aviutlの使い方!インストールからクリッピング・シーンチェンジまで徹底解説

AviUtlはWindows向けの動画編集ソフトで、無料ながらもパワフルなプロ並みの編集ができるのでとても人気があります。しかし、初心者の方にとって、AviUtlを設定や操作するのは、ハードルが高いかもしれません。
そこで本記事では、Aviutlの使い方を初心者でもわかりやすく解説します。Aviultのインストール方法から基本操作、クリッピングやシーンチェンジなどの使い方まで徹底的に紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
<この記事の目次>[非表示表示]
1.Aviutlの使い方|基本情報
2.Aviutlの使い方|インストールと初期設定
3.Aviutlの使い方|AviUtl拡張編集で動画編集を行う
- 3-1.プロジェクトを開始する
- 3-2.動画をタイムラインに配置する
- 3-3.テロップや字幕を入れる
- 3-4.上のオブジェクトでクリッピングの使い方
- 3-5.エフェクトをかける
- 3-6.シーンチェンジの使い方
- 3-7.動画を書き出す
4.最後
Aviutlの使い方|基本情報
AviUtlは、日本の個人開発者である「KENくん」氏によって開発された無料の動画編集ソフトウェアです。
シンプルなインターフェースながら、高度な編集機能を搭載しており、動画のカットやトリミング、テロップ挿入、エフェクト処理など、幅広い作業に対応しています。
拡張プラグインを導入すると、複数トラックを使ったタイムライン編集や、エフェクトの追加、モーショングラフィックス作成など、プロレベルの編集が可能になります。
ちなみに、AviUtlの後継版となる「AviUtl2」(AviUtl ExEdit2 beta)が、2025年7月7日にリリースされました。
1-1.対応OSとシステム要件
AviUtlはWindows向けの無料動画編集ソフトで、以下の環境で動作します。
- OS:Windows 7 / 8 / 10 / 11(32bit/64bit)
- CPU:Intel Core i3以上推奨
- メモリ: 2GB RAM(推奨4GB以上)
- ディスク:インストールに100MB以上の空き容量が必要
AviUtl本体は軽量ですが、拡張編集プラグインや高解像度の動画編集を行う場合、より高性能なPCスペックが求められます。
1-2.Aviutlに絶対入れたいプラグインおすすめ5選
AviUtl本体だけでは高度な動画編集ができませんが、拡張プラグインを導入することで本格的な編集機能を使えるようになります。
特に以下のプラグインをAviUtlに入れることで、より快適で効率的な動画編集ができるようになります。
- 1. 拡張編集プラグイン
- 必須中の必須。これがないと動画編集は始まりません。
- タイムライン形式での編集が可能になり、動画・画像・テキスト・音声をレイヤー構造で重ねて編集できます。
- 2. L-SMASH Works
- MP4やMOVなどの動画ファイルを読み込むための入力プラグインです。
- AviUtlは標準状態だとMP4やH.264形式の動画を直接開けません。このプラグインを導入すれば、ほとんどの動画形式をスムーズに読み込めるようになります。
- 3. x264guiEx
- 高画質なMP4形式での出力を可能にするエンコード支援プラグインです。x264guiExを導入することで、高画質・高圧縮なMP4ファイルを出力できようになります。
- 4. patch.aul
- AviUtlの動作を安定化させるためのパッチプラグインです。バグや不具合を修正し、特に64bit環境や最新のWindows環境でのクラッシュ防止に効果的です。
- 5. フィルタ系プラグイン
- AviUtlで映像の画質を向上させるためのビジュアル補正プラグインです。色調補正やノイズ除去などを行え、特に古い動画やスマホ動画の見栄えを整えるのに役立ちます。
AviUtlで動画編集をするには、プラグインの導入が前提といっても過言ではありません。まずは「拡張編集」「L-SMASH Works」「x264guiEx」「patch.aul」の4つを導入することから始めるのがおすすめです。
- VideoProc Vlogger - 初心者向けの動画編集無料ソフト
動画編集をもっと簡単に始めたいなら、「VideoProc Vlogger」がおすすめ!AviUtlより操作がわかりやすく、初めてでもすぐに本格的な動画が作れます。
Aviutlの使い方|インストールと初期設定
Aviutlは高機能な無料動画編集ソフトですが、導入はそれほど複雑ではありません。
ここからは、AviUtl本体のダウンロードからプラグインの導入、起動後の初期設定までを、ステップバイステップで解説します。
Aviultのダウンロードとインストール方法
AviUtlの公式サイト(https://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl/)にアクセスして、AviUtl本体(aviutl110.zip)をダウンロードします。

ダウンロードしたaviutl110.zip(またはそれに類するファイル)を、任意のフォルダに解凍します。 例えば、C:\AviUtl\など、自分で管理しやすい場所に保存するのがおすすめです。
Aviutlにプラグインを入れる方法
「拡張編集プラグイン(exedit)」を導入することで、タイムライン形式での動画編集が可能になります。以下の手順で操作しましょう。
Aviutlの公式サイトからexedit92.zipをダウンロードします。

ダウンロードしたexedit92.zipを解凍し、中にあるすべてのファイルをaviutl.exeと同じフォルダにコピーします。

AviUtlを起動すれば「拡張編集タイムライン」が表示されるようになります。
AviUtlは標準機能だけでも編集が可能ですが、プラグインを導入するとさらに便利な機能を追加できます。Aviutlにプラグインを入れるには、以下の手順に従ってください。
Aviutlプラグイン配布サイトなどから、使用したいプラグイン(拡張子が.auf)のファイルをダウンロードします。
AviUtlをインストールしたフォルダ内にある「plugins」フォルダを開き、先ほどダウンロードした.aufファイルをコピー&貼り付けします。

ちなみに、「plugins」フォルダが存在しない場合は、自分で新しく作成してもOKです。
AviUtlを再起動すると、新しく入れたプラグインが自動的に読み込まれ、使用可能になります。
- 注意:
- 一部のプラグインには、追加の設定が必要な場合があります。プラグイン配布ページや同梱の「readme.txt」をよく読んでから導入するようにしましょう。
初回起動時の設定と基本画面の見方
初めてAviUtlを起動すると、拡張編集タイムラインが表示されないことがあります。
その場合は、メニューバーの[設定]→[拡張編集の設定]をクリックすると、タイムラインが表示されるようになります。
Aviutlの基本的な画面構成は下記のようになっています。

メニューバー:
画面上部に表示されます。フファイルの読み込み・保存、フィルタ設定、拡張編集の起動、フィルタの適用などの操作の入口になります。
プレビュー:
画面中央に表示され、編集中の動画を確認する領域です。再生や一時停止、時間の移動なども可能です。
拡張編集タイムライン:
動画・音声・画像・テキストなどの素材をドラッグして配置できます。カット、テロップ挿入、効果追加など、ほとんどの編集作業をここで行います。
Aviutlの使い方|AviUtl拡張編集で動画編集を行う
Aviutlの拡張編集機能を使えば、カットやテキストの挿入はもちろん、エフェクトの追加など高度な編集も行えます。ここでは、AviUtl拡張編集で動画編集する基本操作について解説します。
Aviutlの使い方1.プロジェクトを開始する
まず、Aviutlの拡張編集ウィンドウの上で右クリックし、[新規プロジェクト]を選択します。

[新規プロジェクトの作成]ダイアログボックスが表示されるので、ここで画像サイズやフレームレート、音声レートを設定して[OK]をクリックします。
Aviutlの使い方2.動画をタイムラインに配置する
拡張編集ウィンドウの空白部分を右クリックし、[メディアオブジェクトの追加]→[動画ファイル]を選びます。

すると、[動画ファイル]の設定ダイアロが開き、[参照ファイル]をクリックし、編集する動画ファイルを選択しましょう。選択した動画は、自動的にタイムライン上に配置されます。

[動画ファイル]の設定ダイアロで、映像の位置や拡大率、再生速度、回転などの調整を行うことができます。
Aviutlの使い方3.テロップや字幕を入れる
拡張編集タイムラインで空いているレイヤーを右クリックし、[メディアオブジェクトの追加]→[テキスト]を選びます。

[テキスト]設定ダイアログが表示されるので、下部のテキスト欄に好きな文字を入力し、フォントやサイズ、文字色、表示位置などを自由にカスタマイズできます。
また、[中間点]機能を使用すれば、テキストにフェードイン・アウトやスライド表示などのアニメーション効果を加えることも可能です。
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【解説】AviUtlで字幕だけを動かすように設定する方法|テキストアニメーション
初心者向け、AviUtlで動画に字幕(テキスト)を入れて、文字だけを動かすように設定する方法を分かりやすく解説します。
Aviutlの使い方4.上のオブジェクトでクリッピングの使い方
AviUtlでは「上のオブジェクトでクリッピング」という機能を使えば、動画を文字や図形の形に切り抜いたり、他のオブジェクトと自然に合成したりすることが可能です。
たとえば、文字の形状に映像をクリッピングすれば、文字の中に動画が流れるようにユニークなタイトル演出も簡単に作成できます。具体的な手順は以下の通りです。
クリッピングしたい動画オブジェクトを右クリックし、[上のオブジェクトでクリッピング]を選択します。

その動画レイヤーの上に、マスク元となるテキストや図形などのオブジェクトを配置します。
設定ダイアログでクリッピングの範囲や位置、アニメーション効果などを細かく調整します。

これで、下の動画オブジェクトが、上にある図形や文字の形に切り抜かれて表示されます。
Aviutlの使い方5.エフェクトをかける
AviUtlでは、「ブラー」「モザイク」「アニメーション効果」「色ずれ」「シャドー」など、豊富なエフェクト(フィルタ)を使って、簡単にプロのような演出を加えることができます。
エフェクトをかけたい動画オブジェクトをダブルクリックし、[動画ファイル]設定ダイアログを開きます。
右上の 「+」ボタンをクリックすると、使用可能なエフェクトの一覧が表示されます。ここから「ぼかし」「発光」「モザイク」「色調補正」など、好きなエフェクトを選びましょう。

各エフェクトには強度や範囲など、細かいパラメータが用意されています。スライダーや数値入力で調整することで、思い通りの演出が可能です。

また、「フィルタオブジェクト」を新たなレイヤーとして作成し、気に入ったエフェクトを適用こともできます。
Aviutlの使い方6.シーンチェンジの使い方
AviUtlでは、複数の動画をスムーズにつなげるために、シーンチェンジ(トランジション)効果を簡単に挿入することができます。Aviutlシーンチェンジの使い方は以下の通りです。
まず、つなげたい動画の2つ目を、1つ目の直後にタイムライン上へドラッグして配置します。
次に、別のレイヤーの上で右クリックし、メニューから[フィルタオブジェクト]→[シーンチェンジ]を選択します。

[シーンチェンジ]の設定ダイアログが表示されます。多くのシーンチェンジ効果(フェード、スライド、回転など)が用意されており、効果の種類をプルダウンメニューで切り替えることができます。

シーンチェンジオブジェクトの長さをドラッグで調整することで、エフェクトの持続時間も自在にコントロールできます。
Aviultの使い方7.動画を書き出す
AviUtl拡張編集で動画編集が完了したら、いよいよ動画を保存しましょう。前述で紹介したx264guiExプラグインを導入すれば、MP4形式で書き出すことができます。
メニューバーから「ファイル」→「プラグイン出力」→「拡張 x264 出力(GUI)Ex」を選択します。

保存先やファイル名、ファイルの種類を指定して、「保存」を押したら書き出しが開始されます。
せっかくAviUtlで動画作成したのに、出力後の画質が劣化してしまう…そんな経験はありませんか?
そんなときは「VideoProc Converter AI」を使えば、ワンクリックで高画質&高フレームレートの動画に変換できます。編集後の映像をさらにキレイに仕上げたい方におすすめです。
最後
AviUtlは高機能で自由度の高い動画編集ソフトですが、そのぶん操作や設定が多く、最初は戸惑うこともあるかもしれません。ただ、基本的な操作や機能を理解すれば、初心者でも本格的な動画編集に挑戦できます。ぜひ今回の記事を参考に、Aviultを使いこなしてみてください。
とはいえ、AviUtlでの編集では思い通りの仕上がりにならない場合もあるかもしれません。そんなときは、以下のような代替ソフトを試してみるのもおすすめです。
- VideoProc Vlogger
初心者向けで、直感的な操作ができる無料の動画編集ソフト
- VideoProc Converter AI
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