Aviutlで音声ノイズを無料で除去する方法!プラグイン/ノイズ除去フィルタ/第三者ソフトを活用しよう
音声ノイズはビデオの品質に影響を与える一般的な問題です。特に、屋外や騒がしい環境で撮影されたビデオでは、風の音や周囲の雑音が入り込みやすくなります。
しかし、幸いなことに、Aviutlという動画編集ソフトは音声ノイズを除去する機能を提供します。Aviutlのノイズ除去機能は、初心者でも使いやすく、効果的にノイズを減らせます。
この記事では、Aviutlのノイズ除去機能を使用してオーディオ品質を向上させる方法をステップバイステップで詳しく紹介します。ノイズ除去の仕組みや、最適な設定方法についても説明します。
目次
無料!Aviutlで音声ノイズを除去する方法
- ❶. VSTプラグインを使う
- ❷. ノイズ除去フィルタを活用する
- ❸. 音量エンベロープで調整する
Aviutlで音声のノイズを除去できない時の対処方法
無料!Aviutlで音声ノイズを除去する方法
ではどのようにすれば、Aviutlで音声ノイズを除去することができるのでしょうか。Aviutlで音声ノイズを除去する方法は、以下の3つに分けられます。
- ❶. VSTプラングインを使う
- ❷. ノイズ除去フィルタを活用する
- ❸. 音量エンベロープで調整する
それでは、それぞれのやり方についてさらに詳しく紹介します。
@、VSTプラグインを使う
Aviutlで音声ノイズを除去する方法ですね。いくつかの方法がありますが、最も一般的なのはVSTプラグインを使う方法です。
VSTプラグインとは、Virtual Studio Technologyの略で、オーディオ処理を行うためのソフトウェアモジュールのことです。AviUtlにVSTプラグインを導入することで、音声のノイズ除去だけでなく、様々な効果(EQ、コンプレッサー、リバーブなど)を加えることができます。
以下では、AviUtlにVSTプラグイン「ReaFir」を導入して、音声のノイズを除去する操作手順についてご紹介します。
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インターネットで検索し、信頼できるサイト(例えば:https://www.reaper.fm/reaplugs/)からダウンロード・インストールしましょう。
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インストール後、AviUtlを起動して、タイムライン上で右クリックして、「フィルタオブジェクトの追加」→「VST Hosting#1」をクリックしてください。
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メニューの「設定」→「VST Hosting#1の設定」を選択します。
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出てきたウィンドウで「VSTプラグインの選択」をクリックし、インストールしたVSTプラグイン「ReaFir」(reafir_standalone.dll)を選択します。そして、「設定ウィンドウ」をクリックして、VSTプラグイン「ReaFir」の設定を行います。
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Modeを「Subtract」に変更し、Automatically build noise profile(enable during noise)にチェックを入れます。
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設定後、ノイズだけが鳴っている部分を一瞬だけ再生します。
Automatically build noise profile(enable during noise)のチェックを外してください。
A、ノイズ除去フィルタを活用する
AviUtlには、さまざまなノイズ除去フィルタ(Wavelet_NR Type-G、NLMeans、3DNR、Medianなど)が用意されています。
これらのノイズ除去フィルタを使うと、動画や音声のノイズを軽減し、よりクリアな映像や音質にすることができます。
以下では、AviUtlの「ノイズ除去フィルタ」を活用して、音声のノイズを除去する方法について紹介します。
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AviUtlを起動して、メニューの「設定」→「ノイズ除去フィルタの設定」または「ノイズ除去(時間軸)フィルタの設定」をクリックします。
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設定画面が表示されたら、設定値を調整して音声のノイズを除去しましょう。
「ノイズ除去フィルタの設定」:周囲の似た色のドットと緩和させてノイズを除去する設定です。
「ノイズ除去(時間軸)フィルタの設定」:フレーム間の激しい移動の際などに起こるノイズを除去する設定です。
【強さ】:ノイズ除去の強さを指定します。
【範囲】:ノイズ除去のドット範囲(フレーム範囲)を指定します。
【しきい値】:ノイズ除去する際の色差のしきい値を指定します。
- 注意:
- Aviutlの拡張編集には「ノイズ除去フィルタ」の機能があります。タイムライン上で右クリックし、「フィルタオブジェクトの追加」→「ノイズ除去」から追加できます。各項目の設定方法は本体機能の「ノイズ除去フィルタの設定」と同じです。
B、音量エンベロープで調整する
音量エンベロープは、音声を時間軸に沿って音量を変化させることができる機能です。
特定のタイミングで発生する大きなノイズや、一定の範囲で音量が不安定な部分に対して、音量エンベロープを調整することで、ある程度ノイズを除去することができます。
以下では、AviUtlの音量エンベロープで音声のノイズを除去する方法について紹介します。
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編集したい音声ファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップします。
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ノイズ部分がはっきりしているオーディオトラックを選択します。
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タイムライン上でノイズが発生している部分を特定します。
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エンベロープの編集を行い、ノイズを除去していきましょう。
@、ノイズが発生している部分のエンベロープをドラッグして、音量を下げます。
A、ノイズが短い場合は、エンベロープを尖らせるように調整することで、より自然な音量変化を実現できます。
B、ノイズが長い場合は、エンベロープをなだらかに傾斜させることで、音量の変化を目立たなくすることができます。
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再生ボタンを押して、ノイズがどの程度除去されているか確認します。
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必要に応じて、エンベロープの形状を調整し、最適な状態にします。
音量エンベロープは音声編集において非常に便利なツールですが、音声ノイズ除去に関しては補助的な役割となります。
より効果的なノイズ除去を行うためには、AviutlのVSTプラグインやノイズ除去フィルタなどの機能と組み合わせて使うことをおすすめします。
Aviutlで音声のノイズを除去できない時の対処方法
AviUtlでのノイズ除去は、ノイズの種類、音源の品質、フィルターの設定、AviUtl本体のバグなど、様々な要因によって結果が異なります。
上述の方法を試しても、AviUtlで音声のノイズ除去がうまくいかない場合は、以下の対処法を参考にしてください。
VideoProc Vlogger:AviUtlに代わる動画編集フリーソフト!
VideoProc Vloggerは、動画編集だけでなく、音声編集機能も充実している無料ソフトです。その中でも、音声ノイズ除去機能は手軽に利用でき、初心者の方でも簡単に操作できます。
以下では、VideoProc Vloggerで音声のノイズを除去する方法について紹介します。
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VideoProc Vloggerを起動し、「VideoProc Vlogger」を立ち上げ、「+新規プロジェクト」→「+」をクリックし、ノイズを除去したい動画または音声ファイルをインポートします。
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読み込んだ動画または音声ファイルをタイムライン上にドラッグ&ドロップしてください。
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では、VideoProc Vloggerで音声のノイズを除去していきましょう。
方法@、ノイズ除去効果の調整
@、タイムライン上の音声ファイルを選択した状態で、ツールバーの「オーディオ」をクリックします。
A、「オーディオエディター」画面では「エフェクト」をクリックして、「音声効果」→「ノイズ除去」を選択し、「ノイズの除去(dB)」を調整してください。後は、「適用」をクリックします。
方法A、イコライザー調整
@、タイムライン上の音声ファイルを選択した状態で、ツールバーの「オーディオ」をクリックします。
A、「オーディオエディター」画面では「イコライザー」をクリックし、イコライザーの設定値を調整し、ノイズそのものを減らします。
方法B、カット編集
@、タイムライン上の音声ファイルを選択した状態で、ツールバーの「オーディオ」をクリックします。
A、「オーディオエディター」画面では音声を再生しながら、ノイズが入る部分を決めたら、マウスの左ボタンを押したままカーソルを移動させることでノイズが入った部分を選択します。
B、左上の「削除」→右下の「適用」をクリックし、ノイズ部分を削除できます。
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「ツールバー」にある「書き出し」ボタンをクリックして、書き出しの設定のウィンドウが表示されます。目的に応じて、書き出しのファイル名、保存先、書き出しの形式などを設定し、開始」ボタンをクリックし、動画の書き出しが始まります。
VideoProc Vlogger〜AviUtlよりも使い勝手の音声編集ソフト
オーディオ分離・分割・カット、音量調節(無音)、逆再生、音声変更、エフェクト効果追加、ビート検出・オンセット検出、フェードイン・フェードアウト、EQ(イコライザー)などといった編集機能を持つため、自由にオーディオをカスタマイズできます。