【初心者向け】AviUtlを使ってアニメーション動画を作成する方法をわかりやすく解説!
「AviUtlでアニメーション効果を自作するのはどうすれば良いんですか?」―知恵袋より
AviUtlは無料で使えるにも関わらずに、アニメーション作成など高度な編集もできるので定番動画編集ソフトとして重宝されています。
ただし、使い方はちょっと初心者にとって敷居が高くて、詳しい解説を掲載したサイトを参考しなければいけないぐらいです。
今回の記事では、超初心者でもわかりやすくて、AviUtlを使ってアニメーション動画を作成する方法を説明しましょう。
(1)AviUtlでアニメーションを作る前に知るべきポイント
AviUtlは基本的に動画素材があり、カット、結合、字幕追加、ぼかしやモザイクなどのエフェクトを付けたりすることによって動画を作成するものです。
0からムービーを作る事もできるが、それは、単純に線や図形を組み合わせて動かしたりして、動画化するようなことしかできません。 イラストやパラパラ漫画のようなGIFアニメーションを作りたいなら、素材の絵を何十枚も、何百枚も描いてAviUtlに読み込んで動画化するのです。
言い換えれば、動画画面に出る文字や画像などを対象にして、アニメーション効果をかけるぐらいの編集作業なら、AviUtlは使い物になれるが、もっと本格なアニメーションを作りたいなら、別のアニメ専用の編集ソフトを使ったほうが楽です。
もっと読む:Windows 10でAviUtlをダウンロードする方法:AviUtl本体ダウンロードから入力/出力プラグインまで>>
(2)AviUtlでアニメーションを作成するに必要な条件
ご存知の通り、AviUtlは「AviUtl本体」+「拡張編集プラグイン」を組み合わせ働いています。
AviUtl本体では何の編集もできないと思っても良いでしょう。モザイクやブラー、クロマキー、アニメーション、カメラ制御、スクリプト制御など高度な動画編集ができるように、 AviUtl本体には様々な拡張編集プラグインを追加することが必須です。
必要な条件は以下の通り↓↓↓
❶.AviUtl 1.10 本体
❷.一部のプラグイン
❸.動画素材
❹.画像素材
一方、AviUtlに追加可能なプラグインは現時点で数10種類以上が存在するが、たくさんあり過ぎて初心者にはどれを選べばいいのか分からないでしょう。アニメーションの作りをもっと効率的に出来るように、以下のプラグインをAviUtl本体に入れておくと良いです。
- @.入力:「L-SMASH Works」
- A.出力:「x264guiEx」
- B.拡張編集:「拡張編集0.92」
- C.ダイナミックリンクライブラリ:「VSFilter v3.4」
- D.字幕読み込み:「csriFileReader」
- E.AVSスクリプト呼び出し:「warpsharp 2008」
- F.ラインフィルター:「warpsharpMT v133ex6」
- G.Apple qaacエンコーダー:「qaac 2.68」
- H.NeroAACエンコーダ:「neroAacEnc 1.5.4」
- I.x264エンコーダーのグラフィカルインターフェイス:「x264guiEx 2.64v2」
プラグインのインストール方法
❶.AviUtl本体を格納した「AviUtl_1.10xxx」フォルダを開いて、「plugins」という名前の新しいフォルダーを作成します。
❷.ダウンロードしたプラグインの圧縮フォルダを解凍して表示されるファイルをこの「plugins」フォルダに貼り付けると完了です。
(3)AviUtlでアニメーションの作り方を詳しく紹介する
「AviUtl_1.10xxx」フォルダから、「AviUtl.exe」をタップしてAviUtlを起動してアニメーションの編集を始めましょう。
- 基本的な流れ↓↓↓
- ❶.編集素材をAviUtlに読み込み
- ❷.素材に使用したいエフェクト効果をかけます。
- ❸.編集後の動画を書き出します。
▶ 編集素材の読み込み
step1ホーム画面の上部メニューにある「設定」をタップして、プルダウンリストから「拡張編集の設定」を選択してタイムラインを表示させます。
step2上部メニューから「表示」>「再生ウィンドウの表示」を順でタップしてプレビューウィンドウを表示させます。
step3マウスをタイムラインの「Layer 1」のトラックに移動して、右クリックして「新規プロジェクトの作成」をタップます。
step4すると、表示されたサブウィンドウで画像サイズフレームレート、音声レートを設定したら「OK」を押します。すると、同サイズの黒い画面がプレビューウィンドウに表示されます。
step5「Layer 1」トラックを右クリックして「メディアオブジェクトの追加」をタップして、利用したい素材ファイルを選択します。ニーズに応えて、「動画ファイル」、「テキスト」、「図形」、「音声ファイル」など様々なファイルも選択できます。
step6もし、「画像ファイル」を選択してしまえば、設定ダイアログが現れて「参照ファイル」をクリックして、パソコンから使用したい画像ファイルを選択して「Layer 1」トラックに配置させます。
実に、素材ファイルを直接に任意のトラックにドロップ&ドラッグで読み込みも可能です。step7以上の操作を繰り返して、複数の素材をタイムラインのトラックに配置できます。異なった素材ファイルを1つのトラックに配置することもできます。
もっと読む:AviUtlで動画が読み込めない!原因究明及び対策について。一発解決できるか>>
▶様々なエフェクトを素材に掛ける
素材にどんなエフェクト効果を掛けるかと、最終的にどんな風なアニメーション動画を作成したいことによって決まります。以下の内容は、一番よく使われているエフェクト効果、及び挿入方法を紹介しましょう。
❶.素材を分割する
対象の素材ファイルを右クリックして、表示されるメニューから「分割」を選択したら、ファイルを2つに分割することができます。さらに分割を行なう場合は、上記操作を繰り返して下さい。
❷.素材を移動する
プレビューウィンドで、画像を任意の位置にドラックすることができます。または、設定ダイアログでX(横位置)、Y(縦位置)、Z(奥行き)座標の数字をマイナスとプラスで調整することよって、画像を好きな場所に置くこともできます。
❸.素材を拡大&縮小&透明度&回転
設定ダイアログで「拡大率」の左右側のスライドバーをドラックして、画像を拡大したり縮小したりすることができます。「透明度」や、「回転」もお好きなようにカスタマイズすることもできます。
❹.特定のトラックに配置した素材にフィルター効果を挿入/取り消す
設定ダイアログの右上の「+」をクリックしたら、色々なフィルター効果を選択できます。また、フィルター効果を取り消すには、再び「+」を押して、下側にはこのフィルター効果をかけたクリップリストで表示されて、そのチェックボックスのチェックを外したらOKです。
- 一つの素材は同トラックでいくらかのクリップに分割されることができるが、すべてのクリップを同フィルター効果を挿入したり、または、クリップごとに異なったフィルターを挿入することもできます。
注意
❺.複数のトラックに配置した素材に同フィルターを挿入/取り消す
例えば、「Layer 1」と「Layer 2」と「Layer 3」」のトラックに配置したファイルのいずれも、「振動」の効果を挿入したい場合、下側の空きの「Layer 4」トラックを右クリックして「フィルターオブジェクトの追加」→「振動」を選択します。
すると、「振動」フィルターが「Layer 4」トラックに配置します。このトラックをダブルクリックして、「振動」フィルターの設定ダイアログが表示されて、「振動」効果をもっと細かく調整することができます。
一方、この「振動」のフィルターを取り消すには、「Layer 4」トラックを右クリックして「削除」をタップすればOKです。
他のフィルターの挿入と取り消すも上記と同じ操作でできます。
❻.エフェクト効果のタイミングを調整
生き生きしたアニメーション動画を作成するには、どのエフェクトが、どのタイミングで発生して消えるのかなどが大切です。タイムライン上のクリップを伸ばしたり、縮めたりして、エフェクト効果が表示されるタイミングや時間を変更することができます。
以下は画像ファイルと文字を組み合わせて、アニメーション動画を作成しましょう。
作成済みのアニメーション動画は以下の通り↓↓↓
step1使用したい画像ファイルを「Layer 1」にドロップ&ドラッグして、10秒のところに伸ばします。
step2この画像ファイルを5等分のクリップに分割します。一番簡単なやり方は、クリップを分割したい位置に(別々に2秒、4秒、6秒、8秒の箇所で)再生ヘッド (赤いライン) を配置して、右クリックして「分割」を選択します。
step3以下のように各クリップを設定します。
|
位置 |
拡大率 |
回転 |
1つ目のクリップ |
左上側 |
100 |
0 |
2つ目のクリップ |
少し右下に |
120 |
-270 |
3つ目のクリップ |
少し右下に(前より) |
150 |
-180 |
4つ目のクリップ |
少し右下に(前より) |
180 |
-90 |
5つ目のクリップ |
少し右下に(前より) |
210 |
0 |
ご注意:編集したいクリップに再生ヘッドを配置してから、該当クリップを選択して設定ダイアログから編集を行います。
step4「Layer2」トラックを右クリックして「メディアオブジェクトの追加」→「テキスト」を選択します。
step5配置したテキストをダブルクリックして、テキストの設定ダイアログが表示されて、まず、下側の入力欄に使用したい文字「おはようございます」を入力します。
step6文字の字体、色、サイズ、位置などをお好きなように設定します。
step7空きの「Layer3」に「振動」フィルターを挿入します。
step8使用用途によって、空きの「Layer4」にお好みの音楽ファイルを挿入してもいいです。
step9「Layer2」と「Layer3」に配置したファイルを0秒から10秒まで伸ばします。
step10再生ウィンドウで編集後のアニメーション動画をプレビューして、問題がなければ、ホーム画面の上部メニューから「ファイル」→「プラグイン出力」→「かんたんMP4出力」をクリックして、動画の書き出しが終わるまで少々待ってください。
もちろん、AviUtlを使い慣れると、もっと綺麗で洗練されたアニメーション動画も簡単に作られます。
だが、初心者の場合、もっと面白いアニメーション動画を作成するには、テンプレートが用意した有料な動画編集ソフトを利用したおすすめします。これらのテンプレートを上手に使えば、高いクオリティのものが短時間で作れるようになるので非常に楽になります。