【動画編集の総合ガイド】おすすめのPCソフト/スマホアプリ/オンラインサイト、及び簡単な編集方法と基本コツ!
(3)編集ソフト「Wondershare Filmora」で本格的なムービーを作成する方法
Wondershare Filmora(ワンダーシーア・フィモーラ)での動画編集をチュートリアル形式で説明していきます。
作成したビデオの品質・パフォーマンスを向上させるために、おすすめの動画編集ソフトWondershare Filmoraの使い方・基本操作を紹介する前に、Filmoraの一般設定とプロジェクト設定を確認したほうがいいだと思います。
1、事前設定
1-1、一般設定項目
左上部のメニューから「ファイル」→「設定」とクリックして、Filmoraの設定画面に切り替えます。そこで使用用途に合わせて各種設定項目を変更できます。

- 1「一般」タブ:操作画面の表記言語(日本語変更)・外観(色の変更)、新バージョンチェックなどを変更できます。
- 2「フォルダー」タブ:一時ファイルやレコードファイル、録音されたオーディオ、アップロードファイル、スクリーンショットファイル、エフェクトパックの保存先を変更できます。
- 3「編集」タブ:デフォルト再生時間(トランジション、エフェクト、フリーズフレーム、写真)、イメージファイルのレイアウト、挿入モード、タイムラインの再生ヘッドに分割ボタンの表示を変更できます。
- 4「保存」タブ:プロジェクトのバックアップ頻度、バックアップファイルの保存先を自由に選択できます。
- 5「パフォーマンス」タブ:デフォルト設定のままでOKです。もし、タイムラインに追加する全てのファイルが確実にレンダリングするには「バックグラウンドレンダリング」にチェックを入れてください。
- 全ての設定を確認してから、右下部の「OK」ボタンをクリックします。

1-2、プロジェクト設定
左上部のメニューから「ファイル」→「プロジェクト設定」とクリックして、Filmoraのプロジェクト設定画面に切り替えます。
そこで、「アスペクト比」「解像度」「フレームレート」を使用用途に合わせて変更できます。
完了した後、「OK」ボタンをクリックしてください。

2、動画やBGMや画像などの素材をインポートする
次は、動画やBGMなどの素材(クリップ)をFilmoraにインポートします。
インポート方法は3つがあり、詳しくは下記の通りです。
・【方法@】
メニューから「ファイル」→「メディアをインポートする」とクリックして、「メディアファイルからインポート」「メディアフォルダからインポート」「カメラやスマホからインポート」「超高速動画カッターツールからインポート」4つの選択肢があり、クリップによってインポートします。

・【方法A】
「クリップ」画面では「ここにメディアファイルをインポートする」とクリックして、PCからメディアファイルを選択して「開く」ボタンをクリックすればOKです。

・【方法B】
メディアファイルを直接に「クリップ」画面にドラッグ&ドロップして、インポートできます。

3、動画編集テクニックまとめ
3-1、カット・トリミング・分割編集
動画をカット・トリミング編集したりして、クリップから要らない部分を削除し、必要な場面だけを残ることがよくありますよね。
Filmoraで動画をカット分割・トリミングするには、下記の操作手順に従ってやってください。
step1インポートされたメディアファイルを下部のタイムラインにドラッグ&ドロップします。

step2カット分割・トリミング編集は下記の通りです。
・カット・分割:
「Ctrl」+「B」キー
タイムライン上のオレンジのスライダーをドラッグし、カットの開始時点を設定してから「Ctrl」+「B」キーを押します。そして、カットの終了時点にドラッグして、「Ctrl」+「B」キーを押します。
作業を繰り返し、動画ファイルが複数部分に分割されました。タイムライン上でカットした素材の不要な部分を選んで「Delete」キーと押して削除します。

・トリミング:
「Alt」キー+[または「Alt」キー+]
タイムライン上で再生ヘッドをトリミングしたいフレーム上に置き、クリップを右クリックして、「編集開始点から再生ヘッドまでトリム」又は「編集終了点から再生ヘッドまでトリム」から一つを選択して、動画ファイルをトリミングします。
「編集開始点から再生ヘッドまでトリム」:再生ヘッドより左端がトリミングされる機能です。ショットカットキーは「Alt」キー+[キーです。
「編集終了点から再生ヘッドまでトリム」:再生ヘッドより右端がトリミングされる機能です。ショットカットキーは「Alt」キー+]キーです。

3-2、動画クロップ(切り抜き)
動画の再生画面内に表示したくないシーンがあり、または動画の再生画面には余白がある際、不要なシーンを切り抜いて、必要な部分だけにフォーカスした映像を作りたいYoutuberは多いのではないでしょうか。
以下では、Filmoraを使って、動画をクロップ(切り抜き)する操作手順を解説していきます。
動画クロップとズーム:「Alt」キー+C
step1タイムライン上でクロップしたい動画クリップを選択してから、右クリックします。表示されるメニューから「クロップとズーム」とクリックします。

step2ここでは動画クロップの操作画面が表示されます。方法は下記の通り。
・【方法@】動画クロップ
◆ 緑色の枠のサイズを自由に調整して、動画をクロップすることができます。

◆ アスペクト比をプリセットされた縦横比(16:9/4:3/1:1/9:16)を選択したり、アスペクト比を自由にカスタムしたりして、動画をクロップすることができます。

・【方法A】パンとズーム
「パンとズーム」はビデオクリップをフルフレームビューではじめ、あるオブジェクトに徐々にズームインしていき、他のオブジェクトにパンする機能です。
開始が緑色のフレーム、終了が赤色のフレームです。「+」はクリップのキーフレームを表します。
「パンとズーム」ダイアログボックスで、緑色のフレームを選択してドラッグし、動画クリップの開始部分がフレームになるまでクロップします。
赤色のフレームを選択してドラッグし、動画クリックの終了部分がフレームになるまでクロップします。
デフォルト設定では五つのパンとズーム選択肢(
)が提供されていて、自由に選択できます。
step3調整が終わったら、「OK」ボタンをクリックします。

3-3、動画の再生速度を変更
長い動画を短時間でスピードに再生したい。エフェクト効果として動画を早送りしたりスローしたりする時がよくあります。
以下では、Filmoraを使って、動画の再生速度を自由に変更する方法についてご紹介します。
step1タイムライン上で動画クリップを選択してから、右クリックします。
表示されるメニューから「スピードと再生時間」とクリックします。「スピードと再生時間」ウィンドウが表示されます。

step2動画の再生速度を自由に変更します。
- 1速度:スライダーをドラッグしたり、手動で数値(最小0.01X、最大100Xまで)を入力したりして、動画の再生速度を変更できます。
- 2再生時間:動画の再生時間を使用用途に合わせて数値を入力して、動画の再生速度を変更できます。
- 3「Reverse:逆再生速度」にチェックを入れると、動画クリップを逆向きに再生することができます。
- 4「Ripple:リップル編集」はデフォルト設定ではチェックを入れるので、編集内容を同じ状態に保ったままで動画を編集できます。
step3確認した後、「OK」ボタンをクリックします。

3-4、動画を回転・反転
元の動画ファイルの向きが怪しい。または、撮影ミスのせいで動画が逆さまになってしまいました。この時、動画を正常に見られるために、動画の向きを回転・反転する必要があります。
以下では、Filmoraで動画を任意の角度に回転・反転させる方法をご紹介します。
step1タイムライン上の動画クリップをダブルクリックして、編集画面が表示されます。

step2「変形」の前にある「▼」とクリックして、「回転」「反転」「スケール」「ポジション」四つ項目が表示されます。詳しくは下記の通りです。
- 1回転:使用用途に合わせて、回転のスライダーを自由にドラッグしたり、回転セクションに数値を入力したりして、動画を任意の角度に回転できます。
- 2反転:「左右反転」と「上下反転」二つがあります。アイコンをクリックすればOK。
- 3「スケール」:動画をリサイズする編集機能です。スライダーをドラッグしたり、数値を入力したりして、動画の表示画面が変更されます。
- 4「ポジション」:動画画面の位置を変更する編集機能です。
step3確認した後、「OK」ボタンをクリックします。

.3-5、動画にウォーターマーク・透かしを追加
著作権を保護し、自分で作った動画を無断転載・利用されないために、ウォーターマーク・透かしを追加するのがおすすめです。でもどうすれば動画にウォーターマーク・透かしを追加することができますか。
以下では、Filmoraで動画に自分で作ったウォーターマーク・透かしを追加する方法をご紹介します。
step1動画クリップとウォーターマーク・透かしをタイムラインにドラッグ&ドロップします。

step2Filmora右部のプレビューウィンドウではウォーターマーク・透かしが再生画面に入れます。プレビューウィンドウでウォーターマーク・透かしをドラッグしたりして、位置とサイズを変更することができます。
もし、追加されたウォーターマーク・透かしの向き、色、透明度などを変更したい方は、タイムラインにある「ウォーターマーク・透かし」をダブルクリックして、画像の編集画面が表示されます。
そこで、「変形」「合成」「カラーエンハンス」「不透明度」「回転」などを自由に変更できます。
その中では、「アニメーション」タブがあり、プリセットでは30種類のアニメーションが内蔵していて、ウォーターマーク・透かしにアニメーション効果を挿入できます。
@ 位置とサイズ:「画像」→「変形」の前にある「▼」とクリックして、「回転」「反転」「スケール」「ポジション」四つ項目が表示されます。自由に調整できます。プレビュー画面では「ウォーターマーク・透かし」の位置も移動できます。

A 不透明度:「画像」→「合成」の前にある「▼」とクリックして、「不透明度」のスライダーをドラッグして透過度を調整でき、右部のプレビューウィンドウでは確認できます。

B アニメーション:「アニメーション」→「プリセット」→「アニメーションプリセット」の前にある「▼」とクリックして、アニメーション一覧が表示されます。
サムネイルをダブルクリックしたり、タイムラインにドラッグしたりして、適用できます。アニメーション効果の時間を変更するには、タイムラインの「画像」にある「●」を右へとドラッグすればOKです。
step3確認した後、「OK」ボタンをクリックします。

3-6、動画にBGMを追加
音が入っていない動画ファイルや撮影した動画ファイルに対して、さらなる臨場感や躍動感や気持ち伝えるためには、動画に適切なBGM・音楽を追加するのが一般的です。
以下では、Filmoraで動画にBGMを追加する方法をご紹介します。
step1動画クリップと音楽素材をタイムラインにドラッグ&ドロップします。

Filmoraの登録版は著作権フリーの音楽素材が用意され、メインウィンドウの「オーディオ」とクリックして、音楽素材一覧が表示されます。お好きな音楽をダブルクリックしてダウンロードできます。

step2タイムラインにあるBGM素材をダブルクリックして、オーディオの編集画面が表示されます。
ここでは音楽・BGMの「フェードイン・フェードアウト」「ピッチ」「イコライザ」「ノイズ除去」「ダッキング」などを変更できます。
「フェードイン・フェードアウト」はBGM・音楽の最初と最後のボリュームの高さを調整する機能で、よく利用されます。
「フェードイン・フェードアウト」のスライダーをドラッグして、ボリュームを調節できます。
タイムライン内のBGM音楽素材の左上、右上には白いマークがあり、フェードインの場合は、左クリックしたまま右へとドラッグさせ、フェードアウトの場合は、右クリックしたまま左へとドラッグさせます。
step3確認した後、「OK」ボタンをクリックします。

3-7、動画にテキスト(テロップ)を追加
視聴者に動画のコンテンツを分かりやすく伝えるために、テキスト(文字)・テロップを追加することが多くなります。特に、聴覚障害のある方にとって、キレイな映像よりテキスト・テロップを入れるのが重要です。
以下では、Filmoraで動画にテキスト(文字)・テロップを追加する方法をご紹介します。
step1動画クリップをタイムラインにドラッグ&ドロップします。
step2メインウィンドウの上部にある「タイトル」とクリックして、テキスト編集画面が表示されます。
そこでは様々なテキストテンプレートリストがあり、動画にあうテンプレートをダブルクリックして、コンテンツをダウンロードします。

step3テキストクリップをダブルクリックして、「入れたい文字を入力」「フォント」「文字のスタイル」「テキストの色/間隔/位置」「テキスト変形」「テキストの不透明度」などを自由に調整できます。

「高度編集」もあり、「高度編集」ボタンをクリックして、陰影をかけたり、ぼかし効果を追加したり、新しいテキストボックスを追加したり、矢印・円・三角形などの形状・画像を追加したりすることなども可能になっています。

step4確認した後、「OK」ボタンをクリックします。
3-8、動画にトランジションを追加
動画クリップと動画クリップの間をスムーズに繋ぐために、トランジションエフェクトを追加する人は少なくないでしょう。
Filmoraでは各トランジションを内蔵しています。それぞれには特徴や効果が異なります。例えば、ディゾルブ、フェード、フラッシュ、イレース、キューブ、バー。ボックスターン、ブラインド、スワールなど。
以下では、Filmoraで動画にトランジションエフェクトを追加する方法をご紹介します。
step1動画クリップをタイムラインにドラッグ&ドロップします。

step2Filmoraのメインウィンドウにある「トランジション」タブとクリックして、内蔵されているトランジション素材一覧が表示されます。
トランジション素材をダブルクリックして、効果をプレビュー画面で確認できます。後は、使いたいトランジション素材を見つけて、タイムラインの動画クリップにドラッグして適用します。

step3トランジションの持続時間やトランジションのモードなどを設定したい方は、タイムラインに追加されたトランジションをダブルクリックして、設定できます。
- 1トランジションの持続時間を長く設定すればするほどアニメーション効果が遅く再生されます。
- 2トランジションの持続時間を短く設定すればするほどアニメーション効果が速く再生されます。
- 3トランジションのモードは「オーバーラップ」「プレフィックス」「ポストフィックス」三つがあります。
step4確認した後、「OK」ボタンをクリックします。

3-9、動画にエフェクトを追加
エフェクトを追加することで、動画に様々な効果を加えます。
Filmoraには287種類のエフェクトが内蔵されていて、数回クリックするだけで動画にフィルターをかけます。例えば、マスク、クロップ、モザイク、オールドビデオ、グリッチラインズ、アッシュ、ディスコなど。
以下では、Filmoraで動画にエフェクトを追加する方法をご紹介します。
step1動画クリップをタイムラインにドラッグ&ドロップします。

step2Filmoraのメインウィンドウにある「エフェクト」タブとクリックして、内蔵されているエフェクト効果一覧が表示されます。
エフェクトをダブルクリックして、効果をプレビュー画面で確認できます。後は、使いたいエフェクトを見つけてください。後は、お気に入りのエフェクトを動画に追加します。方法は下記の通りです。

@ タイムラインにエフェクトをドラッグ&ドロップして、エフェクトのクリップより下にあるすべてのクリップに効果が適用されます。
エフェクトのクリップをダブルクリックして、エフェクトを編集することが可能です。

A クリップ上にエフェクトをドラッグ&ドロップして、そのクリップだけにエフェクトを追加します。
クリップに追加されているエフェクト効果を他の動画クリップにコピーすることが可能です。エフェクトを追加された動画クリップを右クリックして、「エフェクトをコピー」又はショットカットキー「Ctrl+Alt+C」とクリックします。

続いて、同じエフェクトを追加したい動画クリップを右クリックして、「エフェクトをペースト」又はショットカットキー「Ctrl+Alt+V」とクリックすれば完了。

3-10、動画にエレメントを追加
エレメントはエフェクトの一つだと言えます。エレメントを適用すると、動画に様々なアニメーション効果を追加することができます。
例えば、コミック[ブーム!]、コミック[ワオ!]、リップマーク、うんこマーク、アメリカンイーグル、スカルピエロ、クエスヨンマーク、ネオンカラーの羽など。
以下では、Filmoraで動画にエレメントを追加する方法をご紹介します。
step1動画クリップをタイムラインにドラッグ&ドロップします。
step2Filmoraのメインウィンドウにある「エレメント」タブとクリックして、内蔵されているエレメント一覧が表示されます。
エレメントをダブルクリックして、効果をプレビュー画面で確認できます。後は、使いたいエレメントを見つけて、タイムラインにドラッグ&ドロップします。

step3エレメントのサイズ、位置、向き、不透明度などを変更したい方は、追加されたエレメントをダブルクリックして、エレメント素材を編集できます。
step4確認した後、「OK」ボタンをクリックします。

4、作成した動画を出力する
作成した動画をコンピューターに保存するには、編集した動画を出力します。
step1まず、メニューから「出力」タブとクリックして、「ビデオを作成する」「デバイスに出力」「YouTubeにアップロード」「Vimeoにアップロード」「DVDに書き出す」五つの選択肢があり、使用用途に合わせて、一つを選択します。
こちらは、「ビデオを作成する」と選択します。

step2「出力」ウィンドウが開いて、出力形式(MP4/WMV/MOV/AVI/F4V/MKV/TS/3GP、MPEG-2、WEBM、GIF、MP3)が提供され、そこから一つを選択します。
こちらは、汎用性が高い形式「MP4」と選択します。
step3ファイルの保存名前、保存先、解像度を使用用途に合わせて、自由に調整してください。確認してから、右下部の「出力」ボタンをクリックすればOK。

step4「エクスポートは成功しました」といった文字が進捗状況画面の下部に表示されたら、作成した動画を出力することが出来上がります。「保存先を開く」ボタンをクリックして、作成した動画をすぐに確認できます。
