【フリー&無劣化】各種動画をカット・トリミングする方法を解説!無料でできる!
MP4、AVI、WMV、MOVなど各種動画ファイルのカット、トリミング編集なら、通常な動画編集ソフトはほとんど出来ます。
ところで、無料で画質がおとさずに動画をカットできる対策を求めている人が沢山いるようです。
今回の記事では、MacやWindows10ユーザー向け、動画カットを無劣化且つフリーで行える方法をわかりやすく解説しましょう。
初心者向け〜動画を無劣化とフリーでカットする一番簡単な方法
動画の要らない部分を完全無劣化にカットするには、ある程度のスキルとテクニックが必要です。それは動画編集の初心者にとってハードルがやや高いです。手っ取り早く動画をカットするなら、簡単に使えるソフト「VideoProc Converter」を一番おすすめします。
VideoProcでカット作業を行う際に、カット後の動画は、元動画と同じコーデックのファイルに圧縮なしで出力すれば、画質劣化は最小限に留められて見た目で分からないです。これくらいの劣化はほとんど構わないと思います。
VideoProcを利用して動画をカットする方法は以下の通りです。
STEP1:VideoProcを起動後、ホーム画面で「ビデオ」→続いて操作画面上部にある「ビデオ」をタップして、カットしたい動画ファイルをソフトに読み込ませます。または、動画ファイルをドラッグ&ドロップすることで読み込みも出来ます。
STEP2:画面中央に開いた動画の情報が表示されて、下部の「トリミング」をタップして、動画をカット・トリミング専用画面に入ります。
STEP3:スライドバー上にある緑色のノブを操作して、切り取りたい動画部分を挟んで、黄色い「トリミング」アイコンをクリックします。
STEP4:すると、再生画面の下にカットしたクリップが表示されて、問題がなければ、「完了」をタップします。
STEP5:出力のところ、元動画と同じコーデックと形式を選択てしまえば、「RUN」をタップします。すると、動画の書き出しが始まります。
- <TIPS>
- @.1つの動画から、複数箇所を切り取って、必要な部分だけを保する場合、STEP3の操作を繰り返すればOKです。
- A.クリップの最右にある上下向きの三角マークによって、クリップ同士の順番の入れ替えも可能です。
- B.クリップ後ろの「編集」アイコンを押して、開始/終了時間を指定することによってカット範囲を選択できます。
カット編集点の処理はソフトにより優劣あり、特にフリーソフトでは難点あるので、初心者にとってベストな選択肢ではありません。むしろカットなどの編集機能が無料で使える体験版ソフトを使ったほうが楽です。
VideoProcの無料体験版では、1回あたり5分以内動画を出力するという制限があるが嫌なロゴや広告が入らないのです。それに、カット編集以外にも、ダウンロードや録画など色々な使い道があるので重宝しています。
初心者以外向け〜動画を無劣化とフリーでカットする方法
動画編集についての専門知識や経験がある方なら、任意時間指定での無劣化カットは動画編集の仕様上できないことが分かるでしょうか。 下の内容では、少し手間がかかるけどより細かい編集で完全無劣化に近い画質を取得できる方法を紹介したいと思います。
まず、完全無劣化で動画をカットするには知っておいたほうが良いことがあります。
ご存知の通りに、動画は連写した画像(フレーム)で構成されています。
動画編集の仕様上、無劣化でカットするなら、必ずキーフレーム(動画データにおける区切り位置)をカットしたい開始・終了地点に指定しなければいけません。
なぜかというと、キーフレームを境にフレームのかたまりをそのまま切り出した場合には動画は絵として見られるのです。
その逆に、キーフレームでないところでそのまま切り出した場合には、端のいくつかのフレームは一枚の絵としての完全なデータを持っていないから、切り出したかたまりは動画として見ることができないことになります。場合によっては、音だけの真っ暗な場面なってしまうこともあります。
なので、以下は「キーフレーム」単位で動画をカットする方法を説明します。
フリーという条件付きであれば、オープンソースとして開発された動画編集ソフト「Avidemux」は使い物になれます。さて、Avidemuxを利用してキーフレームから動画をカットしましょう。
- STEP1:カットしたい動画ファイルをAvidemuxにドラッグ&ドロップして読み込みます。
- STEP2:画面下部下部のスライダーを不要部分の頭までドラッグして、「<<」/「>>」ボタンで適切なキーフレームへ移動して、開始マーカー「A」をクリックします。
- STEP3:カット部分の末尾までスライダーを移動し、「<<」/「>>」ボタンで一番近いキーフレームを打つと、終了マーカー「B」をタップしまう。
- STEP 4:以上の設定ができたら、画面上部のメニューバーから「編集」→「カット」をタップします。もしくは、ショートカットキー「Delete」キーや「 Ctrl + X 」キーを押したりすることで不要な部分も削除できます。
- STEP 5:一つの動画から複数の箇所を削除したい場合、STE3とSTE4の操作を繰り返して実行します。
- STE6:画面左の「映像出力」欄にあるプルダウンメニューをタップして、映像出力、音声出力に「Copy」、出力形式に「MP4v2 Muxer」を設定します。
- STE7:最後に「ビデオを保存」ボタンを押して、編集後の動画をで書き出しましょう。
- Avidemuxは、ファイルを出力するとき、再エンコードが必要なので若干劣化があります。フリーソフトとして十分使えます。
- ただし、他ソフトだと一瞬で済む動画の読み込みに5分もかかり、カット時にシークバーが動かなかったり、最初の数秒間音声だけになってしまったり、強制終了したりとなる場合が少なくないというユーザーからの文句があります。
ご注意:
もっと読む:「Windows 10&Mac」MP4/AVIなどの動画を分割してそれぞれ保存し、一つの動画として出力する方法>>
高画質で動画をカットできるフリーソフトおすすめ
Avidemuxはエラーやバグが発生するので希望しないが、他に高画質で動画をカットできるフリーソフトがほしいなら、次の内容を読んで下さい。
1.「LosslessCut」
LosslessCut とは、MP4、MOV、WebM、MKV、WAV、MP3、AACなど各種動画・音声ファイルを再エンコードの発生しないロスレス方式で切り出し(カット)できるソフトです。
デジタルカメラやドローン、GoProなどで撮影した大容量映像をカットするためによく使われています。元動画のデータを丸ごとでコピーして、ファイルサイズが残した時間分になるようなカットするので、画質劣化はほとんど発生しません。
だが、GOP単位での分割になりますから精密なカットは出来ません。「純粋なカット」とはかけ離れたイメージです。また、編集後の動画をMP4 / WMV / WebM で保存するには「FFmpeg」が必要です。
もっと読む:【無劣化】MP4カットフリー編集ソフトおすすめTOP10|初心者でも簡単に操作できる>>
2.「VidCutter」
VidCutterとは、MP4、MKV、FLV、AVIなどの動画ファイルの不要な部分をカットして、必要な部分だけを保存しておきたいときに多く使う王道の無料ソフトです。
再エンコードをしないので画質も落とさずに処理時間が非常に速いです。その上、操作方法もインターフェースのデザインもわかりやすくて、出力ファイルにはロゴも入らないので便利です。
ただし、VidCutterを利用する際に、フリーズ(固まつたまま動かないこと)が起こったり、複数のクリップでの処理時間が読めないというような不具合が発生してしまう場合もあります。
3.「XMedia Recode」
XMedia Recodeとは、動画や音声を様々な形式に変換するのは基本機能だが、動画カットのようなちょっとした編集もできるフリーソフトです。
アスペクト比を保持したまま、画像の余分な領域をカット(クロップ)できる上、ミリ秒という精細な時間単位で動画をカット編集できるます。
また、動画をカットするとき、「コピー」モードで書き出すと再エンコードせず無劣化・高速に出力するもサポートします。
標準で日本語対応しており、初心者でも簡単に使い始められます。ただし、XMedia Recodeはちょっと不安定で、起動しない・エンコードできないという問題が起こりやすいです。
もっと読む:無劣化かつシンプルな動画トリミングフリーソフトおすすめ>>
上記から見れば、無料ソフトなら、それぞれのデメリットがあります。有料ソフトであれば、使いやすさと機能性や安定性、サポートなどの各方面でより優れています。例えば、キーフレームが表示されず、自動的にキーフレームに移動して出力したりすることも可能なものがあります。
さらに、「TMPGEnc MPEG Smart Renderer」なら、フレーム単位にカットし、カット点GOPを綺麗に処理してシームレス再生のファイル書き出しができます。
また、キーフレームとキーフレームの間は無劣化でカット、それ以外の部分だけ再エンコードというスマートレンダリングの書き出し方法で、画質劣化を最低限に抑えつつ自由にどこでもカットすることも可能です。
とりあえず、動画カットを無劣化且つフリーで行えるソフトはいくつかあります。その中で、どんなソフトを選択するかと最終的には個人個人の好みになります。