【無劣化】FFmpegで動画から音声を抽出する方法の解説!初心者も簡単!

120fps動画編集

音質劣化は生じないという前提の上に、動画から音声を抽出するのが、FFmpegが一択です。

だが、FFmpegはコマンドプロンプトを使っての作業になるので、初心者にとって難しすぎるでしょうか。

さて、今回の記事では、FFmpegで(動画から)音声を抽出する方法をわかりやすく解説します。

音声抽出に最適するソフト:VideoProc

FFmpegは動画から音声ファイルをMP3やAACなどの形式で抽出することができるが、コマンド入力ミスで作業中で失敗してしまう事例がよくあります。
なので、初心者の方なら、FFmpegの代わりに、パソコンやコマンドの知識は不要で、マウスのクリック操作だけで動作できる「VideoProc」をおすすめしたいです。

(1)FFmpegで動画から音声を抽出する方法

FFmpegの使い方と言えば、コマンドラインに変換を命じるコマンドを入力するのみです。

単純に変換やするだけなら、起動して10秒以内で動画のエンコード始められます。

もちろん、音声の抽出も同様で、簡単にできます。

1.事前準備

まず、公式サイトからFFmpegをダウンロードして、インストールを完成します。

以下の操作に従って、FFmpegのコマンドプロンプトを起動します。

  • ➊.素材として使いたい動画の保存フォルダーを開いておきます。
  • ➋.上部のアドレスバーに「cmd」を入力します。
FFmpegのコマンドプロンプトを起動する

※一方、[Windowsボタン]+[R]を同時に押して、「cmd」を入力することで、FFmpegのコマンドプロンプトも起動できるが、素材動画の保存先を別途入力するのが必要なので手間です。

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2.音声抽出に必要な(主な)オプション

  • -i:入力ファイル指定
  • -vn:ビデオ無効化[video none]
  • -acodec :音声コーデック指定
  • -b:a:音声のビットレート(bitrate:audio)
  • -ac:チャンネル数[- channel]
  • -vol:音量変更(例えば、-vol 256)
  • -ar:サンプリングレート[audio sampling rate]
  • -t:切り取る間の時間[time] / 秒
  • -fs:出力のサイズ制限
  • -ss:時間指定のオフセット[set start]
  • -sseof:最後から数えてオフセット[-end of file]
  • -y:上書き許可

ご使用用途に合って、それ以上複数のオプションを組み合わせて、目的にあった音声ファイルが得られます。

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3.音声抽出についてもっとも基本的なコマンド

音声抽出について基本的コマンドは以下の通りです。

  • ffmpeg -i .\input.mp4 -vn .\output.mp3
FFmpegのコマンドプロンプトを起動する

\input.mp4:元動画のパス(相対パスも絶対パスもOK)、名前、形式を指定します。

\output.mp3:出力音声ファイルのパス(相対パスも絶対パスもOK)、名前、形式を指定します。

    注意

  • * ここでは、ソースの動画なら、MP4形式の動画だけではなく、MOV、FLV、WMV、AVI、TS、M4V、MKVなど様々な形式も対応できます。
  • * また、出力形式もMP3以外、AAC、AC3、WAV WMA、FLAC、M4A、OGGなどに指定してもOKです。

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4.無劣化で音声を抽出する方法(エンコードなし)

上記の方法では再エンコードが行われるので、わずかながら音質の劣化が発生してしまいます。

完全無劣化で音声ファイルだけをコーデックを変えずに抽出する場合は、コーデックをコピーするオプションを付けるとよいです。

まず、以下のコマンドを入力することで、対象の動画ファイルの音声コーデックを確認します。

  • ffmpeg -i input.mp4
FFmpegに音声抽出に必要な(主な)オプション

上図の赤い枠で囲まれている部分では、元動画に入る音声ファイルのコーデック、ビットレート、ステレオ、サンプリングレートについての情報を掲載しています。

この動画は、aacを音声コーデックとして採用していることが分かりました。

そして、以下のコマンドを打ち込みんでenterキーを押します。

  • ffmpeg -i input.mp4 -vn -y -acodec copy output.aac
FFmpegで音声抽出についてもっとも基本的なコマンド
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5.ビットレートを指定して音声を抽出する方法

ビットレートは、データの情報量を表す数値で、基本的にこの数値が高いほど高音質となります。

もちろん、ファイルサイズも大きくなってしまいます。

MP3やAACでよく使われているビットレートは「128kbps」で、どんなに高くても320kbsを超えるものはないと思っても良いです。

ファイルサイズと音質の間で良いバランスを取るために、「128kbps」か「256kbps」を一番おすすめします。

CDの音と区別がつかないくらい高音質を楽しむには、「256kbps」は十分です。

ビットレートはabオプションで指定します。

具体的なコマンドは以下の通りです。

  • ffmpeg -i input.mp4 -ab 256k output.mp3
FFmpegで無劣化で音声を抽出する方法(エンコードなし)

一方、複雑なオプションを組み合わせて変換する場合は、以下のコマンドを参考してください。

  • ffmpeg -i input.mp4 -vn -ac 2 -ar 44100 -ab 256k -acodec libmp3lame -f mp3 output.mp3
FFmpegでビットレートを指定して音声を抽出する方法

-ac 2:音声のチャンネル数を2に設定します。

-ar 44100:サンプリングレートを44100に設定します。

-ab 256k:ビットレートを256kpbsに設定します。

-acodec libmp3lame:ffmpegのlame mp3コーデックを使用します。

-f mp3:変換フォーマットをMP3に指定します。

    注意

  • *元々音が悪いのに、ビットレートを高くしても意味は在りません。
  • * 128kbpsから320kbpsに変換したときでも、扱える情報量は増えないので、音質向上は有り得ないです。
  • *基本的に、抽出された音はオリジナルよりも、「音質が良くなる」と言う事は無いと考えたほうがいいです。
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6.動画の一部だけを音声ファイルとして取り出す方法

-ssと-tオプションを組み合わせることで、動画ファイルの指定した開始位置、終了位置の間部分だけの音声を抽出できます。

  • ffmpeg -i input.mp4 -ss 00:00:20 -t 00:01:30 -vn -acodec copy output.aac
FFmpegで動画の一部だけを音声ファイルとして取り出す方法

-ss 00:00:20:音声データの抽出開始位置を指定します。

-t 00:01:30:音声データの抽出終了位置を指定します。

これで、出力音声は20秒〜1分間30秒の範囲となります。

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7.YouTubeなどのライブ動画から音声を抽出する方法

YouTubeなどが配信するオンラインライブ動画(拡張子が.m3u8となる)から、音声を抽出したい場合もあるでしょう。

FFmpegで下記のコマンドを実行すれば、ライブ映像が音声形式で保存できます。

  • ffmpeg -i "http://example.com/video_url.m3u8" -vn -acodec copy output.aac
FFmpegでYouTubeなどのライブ動画から音声を抽出する方法

    ご注意

  • YouTubeなどが配信しているコンテンツは、ほとんど著作権で保護されているので、勝手に保存して、家庭内等私的利用であっても違法と判断されます。
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(2)FFmpegの代わりに、もっと簡単に音声を抽出する方法

難解なコマンドライで作業を実行するFFmpegにこだわっていなければ、音声抽出ぐらいの編集なら、GUIベースで、ドラック&ドロップといった直観的な操作で、誰でも簡単に使える「VideoProc」をおすすめします。

VideoProcのダウンロードとインストール手順を完成したら、次の操作に進みましょう。

step1VideoProcを起動してから、ホーム画面で「ビデオ」アイコンをクリックします。

VideoProcで音声を抽出する方法

step2使用したい動画ファイルを真ん中の領域にドラック&ドロップで読み込みます。

step3左下の「出力」欄をクリックして、「出力プロファイルを選択する」という画面になるので、そこから「MP3」を選択したら右下の「完了」ボタンを押します。

step4最後に、画面右下の「Run」をクリックすると、音声の抽出と出力が始まります。

  • VideoProcの特徴
  • ➊.初心者でも使いやすく、動作が軽いです。
  • ➋.短い動画の変換・編集ならほんの数秒で終わることも多く、はかなり高速です。
  • ➌.出力音楽ファイルのビットレートやサンプルレート、品質を同時に調整可能。
  • ➍.音楽のタイトルやID3タグの編集、およびジャケット画像の追加も対応できます。
  • ➎.それ以外、基本的など動画編集に必要な機能も満載しています。
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この記事を書いた人:小林ほたる

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