超詳細!画質をそのまま(画質を落とさずに)動画を圧縮する方法ご紹介
パソコンで3時間ぐらい録画した動画のサイズが大きすぎて、スムーズに再生や編集することができません。また、カメラやiPhoneで撮影した高解像度の動画を友人に共有したり、SNSに投稿したりしようとすると、途中で失敗する可能性が高いです。
大きめのファイルでパソコンやスマホに負荷がかかるので、動画を圧縮する必要があります。
動画を圧縮するとファイルサイズが小さくなり、転送や管理、保存が容易になりますが、それに伴う画質の劣化も若干あります。
単に動画ファイルを軽くするよりも、なるべく画質を維持したままサイズを小さくしたいですね。
そこで今回は、「画質をそのままで動画の容量を小さくして欲しい!」と悩む方に向けて、おすすめの動画圧縮方法を紹介します。
画質をそのままで動画を圧縮できるのか?
動画のサイズは「解像度」、「ビットレート」、「フレームレート」などによって変化します。
- 1解像度:動画の画素数のことで、横×縦のピクセル数で表記されます。例えば、フルHDの場合は横1920×縦1080の解像度となります。
- 2ビットレート:1秒間のデータ量を表して、bps(bits per second)と表記されます。「映像ビットレート」「音声ビットレート」の2種類があります。
- 3フレームレート:1秒間に使用されるコマ数を示す値(fps)のことです。フレームレートを高くすることで、映像の動きを滑らかにすることができます。
解像度やフレームレートを高く設定するとビットレートも高くなります。一般的に、解像度やフレームレート、ビットレートが高い動画ほど、データ量が多くてファイルサイズが大きいです。一方、動画はデータ量が多いほど画質が高くなります。
ビットレートやフレームレートを下げたり、解像度を下げることで動画を圧縮することができます。ただ、データを削除する必要があるために画質の劣化が発生します。
なら、画質落とさずに動画を圧縮することは不可能なのでしょうか?
実は、上記のパラメーターを適切な範囲で調整すれば、画質の劣化を最小限に抑えることができます。他には、動画の長さを切り取ったり、圧縮率の高いコーデックを利用したりするなど、パラメーターを調整しなくてもサイズを小さくする方法もあります。
結論から言うと、画質落とさずに動画を圧縮するのは可能です。
画質をそのままで動画を圧縮するに利用できる方法
では、画質をそのままで動画を圧縮する時に、利用できる具体的な方法を一つずつ解説していきます。
@ お使いのデバイスに応じて解像度を下げる
解像度が高くなるほど画質が良くなりますが、表示するディスプレイの解像度が映像自体より低いと、それらは綺麗に表示されません。
例えば、フルHDまでしか対応していないパソコンのディスプレイで、4Kの動画を再生しても、4Kの解像度で表示されないということになります。そういう場合は、元の4K解像度をフルHDに下げても、品質の低下は見られません。同時に動画のサイズは小さくできます。
また、一部のスマホで1080pと4Kを見ると、肉眼で画質の違いはあまり分かりません。なので、お使いのデバイスに応じて解像度を下げると、画質をそのまま維持して動画のサイズを小さくすることができます。
A 適切な範囲でビットレートを小さくする
ビットレートは上げれば良いというものでもありません。例えば、解像度が低いのにビットレートだけ高くしても無駄で、再生負荷が高くなるだけ、そして不必要にファイルサイズが大きくなるだけです。
ですから、画質をできる限り落とさないように、動画の容量を小さくするには、フレームレート、解像度に応じて適切なビットレートを選択すれば良いです。余分なビットレートを下げても、画質には影響がないのです。
ビットレート設定目安(最低限)
解像度 | フレームレート29.97fps以下 | フレームレート30fps以上 |
---|---|---|
SD (720 × 480px) | 2.50Mbps〜 | 4.00Mbps〜 |
HD(1280 × 720px) | 5.00Mbps〜 | 7.50Mbps〜 |
フルHD(1920 × 1080px) | 8.00Mbps〜 | 12.00Mbps〜 |
2K (2560 × 1440px) | 16.00Mbps〜 | 24.00Mbps〜 |
4K(4096 × 2160px) | 45.00Mbps〜 | 68.00Mbps〜 |
8K (7680 × 4320px) | 130.00Mbps〜 | 200.00Mbps〜 |
- ※メモ
- ビットレートは、「kbps(キロビット)」と「Mbps(メガビット)」の2種類で表れることがあります。「1,000 kbps(正確には1,024 kbps)」=「1 Mbps」です。「○ Mbps」x1000=「○ kbps」となり、「○ kbps」x0.001=「○ Mbps」になります。
B フレームレートを調整する
高いフレームレートに設定するほど、映像の動きが滑らかになります。ただし、30fpsで撮影した動画を60fpsに変更しても、30fps以上に滑らか映像にはなりません。動きがほとんどない動画(講演会、セミナーなど)は、少しフレームレートを小さくしも問題はありません。(例えば、30fps⇒15fps)
C 圧縮率の高いコーデックを使う
動画を圧縮する際に高画質を維持するため、高い圧縮率のコーデックに変換する方法は良いです。
コーデックとは、動画データの圧縮・変換・復元を行うプログラムのことを指します。動画は映像データと音声データで構成されており、そのままの状態では膨大なデータ量となってしまうため、動画を扱う際には圧縮や変換、復元といったプログラムが必要です。
動画を圧縮する時、画質の劣化を抑えるには、再エンコードせずに同じコーデックを使用するのがおすすめですが、高い圧縮率のコーデックに変換すれば、劣化が見て分からない程度にすることはできます。例えば、元がH.264での場合はH.265に変換すれば、元動画と同等の画質のまま半分ぐらいの容量になります。
D 動画ファイルの不要な部分をカット
動画の長さも動画のサイズを決める要素の一つです。長ければ長いほど、サイズが大きいです。動画ファイルにある余計な部分をカットしたり、音声トラックを削除したりすることで、動画のサイズを小さくすることができます。画質に関する解像度やビットレートなどのパラメーターを調整しないので、画質を落とさないように最も推薦な圧縮方法です。
上記の方法を使えば、なるべく元の画質を保ったまま動画を圧縮することが可能です。一見難しいそうに見えますが、専門な動画圧縮ソフトを使えば、圧縮作業をもっと楽に進めます。
ソフトによって画質落とさずに動画を圧縮する
ここから、動画圧縮ソフトを利用して、画質落とさずに動画を圧縮する具体的な方法を紹介していきましょう。
おすすめの動画圧縮ソフト〜VideoProc Converter
VideoProc Converter |
【対応OS】:Windows/Mac 【言 語】:日本語対応 【対応ファイル形式】:AVI、MP4、MOV、WMV、FLV、MKV、TS、OGV、WebM、3GP、3G2、ASF;MP3、WAV、AC3、M4A、M4B 、AAC 、AC3 、OGG 、AIFFなど 高機能で使いやすい!動画を圧縮する際に画質の劣化を最大限に抑える! |
VideoProc Converterはパソコンでの強力な動画処理ソフトです。画質をそのままで動画を圧縮するには、相応の知識がないとうまく進めないのですが、このソフトを使えば初心者でも圧縮作業を完成できます。しかも、VideoProc Converterはすべての動画ファイル形式に対応しており、通常圧縮できない動画ファイルは恐らくありません。高品質エンジンと独自のエンコード技術によって、動画の画質を最大限度に維持して圧縮することができます。
- ✎VideoProc Converterの特徴一覧
- ✿ 圧縮した後のファイルサイズを自動的に計算できる(予想ファイルサイズをプレビュー可能);
- ✿ 高圧縮率のHEVC/H.265コーデックをサポートしている;
- ✿ 手動でフレームレート、ビットレート、解像度を設定して動画容量を小さくすることができる;
- ✿ 要らない部分のカットや、オーディオトラックの削除、ノイズ除去など簡単な編集機能も搭載されている;
- ✿ GPUアクセラレーション技術をサポートし、サイズの大きい動画でも早く小さくすることが可能。
- ✿ DVD・動画変換、録画、ダウンロードなど多彩な機能が完備。
VideoProc Converterで動画を圧縮する方法(画質そのまま圧縮)
- VideoProc Converterを起動して、動画ファイルを読み込む
VideoProc Converterの最新版をダウンロード・インストールします。初めて起動する場合は、下図のように表示されたら、「後で通知する>>」をクリックします。
- ※VideoProc Converterの無料体験版は5分間以内のファイルしか出力できません。まずは無料版を試用してから有料ライセンスの購入を検討してください。
そして、メニュー画面から「ビデオ」>「+ビデオ」の順に、圧縮したい動画を読み込みます。
すると、動画の基本情報が中央画面に表示されます。
- VideoProc Converterで動画の解像度、ビットレート、フレームレートを設定する
「オプション」ボダンをクリックして、フォーマットの調整画面に入ります。ここでは、自分の場合に合わせて解像度、ビットレート、フレームレートなどを設定します。
ビットレートは「自動計算」と「手動計算」の2つがあります。デフォルトのまま「自動計算」でいいです。「手動計算」の場合は、出来る限り画質の劣化を抑えるには、解像度やフレームレートに適するビットレートを設定してください。
- 設定したら、「全てに適用」或いは「完了」をクリックしてください。
- VideoProc Converterで動画不要な部分を削除
「トリミング」からビデオ編集の画面を開き、以下の通り、緑アイコンを左右移動して、右部の「トリミング」ボタンをクリックすると、残したい部分を指定します。
※何度もトリミングすることができます。出力する時に自動的に一つの画面に結合します。
- オーディオトラックを削除したい場合は、画面のように「Audio1:aac,00:00:14」にチェックを外せばOKです。
- VideoProc Converterで出力形式(コーデック)を選択
「出力」をクリックするか、下部の「よく使われる」から出力形式(コーデック)を選択できます。
H.265で出力したい場合は、MP4(HEVC)動画を選択すればいいです。
- 最後は、赤い「RUN」ボダンを押すと、作業が開始します。
- VideoProc Converterの新しい圧縮モード
- VideoProc Converterの新バージョンでは、圧縮モードが追加されます。
- 一押しで動画を圧縮できる(最低元ファイルの10%程度に圧縮可能)
- 下のツールバーから「圧縮」をクリックして、圧縮の画面を開きます。圧縮にあるスライダーをドラッグしたら、元ファイルのXX%に圧縮できます。
画質をそのままで動画を圧縮する方法まとめ
今回は、画質をそのまま維持して動画を圧縮する方法を紹介しました。
解像度やビットレート、フレームレートを調整することで動画を圧縮するには、相応の知識が必要で初心者に扱いにくいです。画質の劣化を最大限に抑えるには、「圧縮率の高いコーデックを使う」と「動画ファイルの不要な部分を削除する」の2つの方法が比較的に簡単です。
なお、VideoProc Converterを使うと、より簡単に動画を圧縮することができます。