有料動画圧縮ソフトのおすすめ5選:選び方のポイントや高画質のままサイズを小さくする方法を徹底解説
Canon EOS R5 Mark II、Nikon Z9、Sony αシリーズなど、近年は8Kや4Kの高解像度で撮影できるデジタルカメラが完全に主流となりました。また、iPhoneなどのスマートフォンでもProRes撮影が可能になるなど、個人の動画環境は飛躍的に向上しています。
しかし、画質が向上する一方で、最大の悩みが「動画ファイルのデータ容量」です。 例えば、8K動画や4K/60pの高画質動画は、わずか数分の撮影でも数十GB〜50GBもの容量を消費することがあります。データ容量が大きすぎると、ストレージを圧迫するだけでなく、以下のようなトラブルの原因になります。
- » 動画編集ソフトの動作が重くなる(カクつく)
- » スマホやPCへの転送に膨大な時間がかかる
- » YouTubeやSNSへのアップロードがタイムアウトで失敗する
- » クラウドストレージの容量上限にすぐ達してしまう
これらの解決策となるのが、「画質を可能な限り維持したまま、動画容量を小さくする(圧縮する)」ことです。 無料のオンラインサイトやフリーソフトも存在しますが、セキュリティ面のリスクや処理速度の遅さ、画質劣化がネックになりがちです。高画質な元データを扱う場合、処理速度(ハードウェア加速)や画質維持の面で「有料動画圧縮ソフト」を選ぶメリットは非常に大きいと言えます。
この記事では、現在おすすめの有料動画圧縮ソフト5選、選び方のポイント、そして実際に動画サイズを小さくする手順を詳しく解説します。
<この記事の目次>[非表示表示]
有料動画圧縮ソフトの選び方:圧縮の仕組みを知る
失敗しない!有料動画圧縮ソフトを選ぶ3つのポイント
有料動画圧縮ソフトおすすめ5選
- @. VideoProc Converter AI
- A. Adobe Media Encoder
- B. PowerDirector
- C. Apple Compressor
- D. TMPGEnc Video Mastering Works
VideoProc Converter AIを使って動画サイズを小さくする手順
まとめ
有料動画圧縮ソフトの選び方:圧縮の仕組みを知る
自分に合ったソフトを選ぶためには、まず「どうやって動画を軽くするのか」という仕組みを理解しておく必要があります。主な圧縮アプローチは以下の5つです。
- 圧縮率の高いコーデックに変換する(H.264から、より高圧縮なH.265/HEVCや最新のAV1へ変換など)
- ビットレート・解像度を下げる(画質・サイズに直結する数値を調整)
- フレームレートを下げる(60fpsを30fpsにするなど)
- 不要な部分をカット・トリミングする(再生時間を短くする)
- 不要なオーディオトラックを削除する
「オリジナルの画質を一切変えずに不要部分だけを削りたい」のか、「スマホで見られれば良いので、画質を多少落としても容量を劇的に減らしたい」のか。目的によって選ぶべき機能が異なります。
失敗しない!有料動画圧縮ソフトを選ぶ3つのポイント
数あるソフトの中から、満足できる一本を選ぶための基準を紹介します。
@. 画質と圧縮率のバランス調整機能(AI活用など)
最も重要なのは、「画質を落とさずに(あるいは劣化を目立たせずに)圧縮できるか」です。 単に数値を下げるだけではブロックノイズが発生してしまいます。「高品質エンジン」や、最近のトレンドである「AIによる補正(Super Resolution等)」など、画質を維持しながら容量を削る技術が搭載されているソフトを選びましょう。
A. 最新フォーマットとハードウェア対応
最新環境に適した機能があるかを確認しましょう。
- 最新コーデック: H.265 (HEVC) や、YouTube等が推奨する高圧縮・高画質な「AV1」に対応しているか。
- 高速処理(GPU加速):NVIDIA(RTXシリーズ)、Intel (QSV)、Appleシリコン(Mシリーズ)などのハードウェアアクセラレーションに対応しているか。これに対応していないと、変換に数時間かかることもあります。
B. サポート体制と操作のしやすさ
有料ソフトの大きなメリットは、困ったときのサポート体制です。マニュアルの充実度や、日本語での問い合わせが可能かどうかも重要です。また、初心者の方は「専門用語(ビットレート等)を知らなくても、スライダーを動かすだけで圧縮できる」ようなUI設計のソフトを選ぶと安心です。
おすすめの有料動画圧縮ソフト5選|無料体験あり
ここからは、実績と信頼性の高いおすすめソフト5本をご紹介します。いずれも無料体験版が用意されています。
🔆 免責事項:価格や仕様は予告なく変更されることがあります。特にキャンペーン価格やサブスクリプション料金は変動するため、最終的には各ソフトウェアの公式ウェブサイトで最新情報をご確認ください。
| ソフト名 | 対応OS | 無料体験 | 価格 | 日本語対応 |
|---|---|---|---|---|
| VideoProc Converter AI | Windows・macOS | あり (機能制限) |
買い切り 7,880円 |
⭕ |
| Adobe Media Encoder | Windows 10 (22H2以降) macOS Ventura以降 |
あり (7日間/14日間試用) |
サブスクリプション Adobe Creative Cloudプランの一部 |
⭕ |
| PowerDirector | Windows・macOS | あり (30日間試用・出力制限) |
買い切り & サブスクリプション (買い切り版:約1万円〜) |
⭕ |
| Apple Compressor | macOS専用 macOS Sequoia 以降 |
なし | 買い切り 約19,800円 |
⭕ |
| TMPGEnc Video Mastering Works | Windows専用 | あり (30日間試用・入出力制限) |
買い切り 約12,200円 |
⭕ |
では、それぞれの機能・特徴、メリット・デメリットについて詳しくご紹介していきましょう。
VideoProc Converter AI:画質維持・高速処理に特化した万能ツール
動画処理に特化したDigiarty社のソフトです。最新版ではAI機能が大幅に強化され、圧縮だけでなく、低画質動画の高画質化(アップスケーリング)も可能です。
<公式サイト>:https://jp.videoproc.com/video-compress-features.htm
| 特徴・機能 | ✅ Level-3 ハードウェア加速:GPUをフル活用し、CPUへの負荷を抑えつつ爆速で圧縮処理を行います。 ✅ 直感的な操作:「圧縮ツールボックス」を使えば、スライダー操作だけで目標サイズに圧縮可能。 ✅ AI機能搭載:圧縮だけでなく、古い動画の修復や手ぶれ補正機能も搭載。 |
|---|---|
| メリット | 👍 動作が非常に軽く、ノートPCや低スペックPCでも扱いやすい。 👍 4K/8K動画、H.265/HEVCなど最新フォーマットに完全対応。 👍 カット編集、形式変換、画面録画など多機能。 👍 体験版:機能制限はあるが、期間無制限で試用可能。 |
| デメリット | 👎 あくまで「変換・圧縮」がメインであり、テロップ入れなどの高度な編集には向かない。 |
Adobe Media Encoder:プロ仕様のエンコードツール
Adobe Creative Cloudに含まれるエンコード専用ソフトです。Premiere ProやAfter Effectsを利用しているユーザーには必須のツールです。
<公式サイト>:https://www.adobe.com/jp/creativecloud/video/discover/reduce-video-size.html
| 特徴・機能 | ✅ Adobe製品との連携が最強。編集プロジェクトを開かずに直接バッチ処理で書き出し可能。 ✅ YouTube、Vimeo、X (旧Twitter) など、プラットフォームごとの最適化プリセットが膨大。 |
|---|---|
| メリット | 👍 プロの現場で使われる業界標準の信頼性。 👍 非常に詳細なパラメーター設定が可能。 |
| デメリット | 👎 単体での購入プランがなく、Adobe CCコンプリートプラン等の契約が必要(ランニングコストが高い)。 👎 設定項目が多く、初心者にはハードルが高い。 |
PowerDirector 365:編集と圧縮をこれ一本で
国内シェアNo.1を誇るCyberLink社の動画編集ソフトです。編集機能の一部として強力な書き出し(圧縮)機能を備えています。
<公式サイト>:https://jp.cyberlink.com/products/powerdirector-video-editing-software/overview_ja_JP.html
| 特徴・機能 | ✅ 動画編集ソフトであるため、不要部分のカットやBGM削除、テロップ挿入などを自由に行い、その上で圧縮して出力できます。 ✅ H.265 (HEVC) への変換書き出しに標準対応。 |
|---|---|
| メリット | 👍 動画編集から圧縮、DVD作成までこれ1本で完結する。 👍 日本国内でのサポートやチュートリアルが豊富で、初心者でも学びやすい。 |
| デメリット | 👎 「圧縮だけしたい」という場合には機能過多で、ソフトのインストール容量も大きく、起動が重く感じる場合がある。 |
Apple Compressor:Final Cut Proの最良の相棒
Appleが開発する、Macとそのプロ創作環境に最適化されたプロ向けエンコードソフトです。
<公式サイト>:https://support.apple.com/ja-jp/guide/compressor/welcome/mac
| 特徴・機能 | ✅ Appleハードウェア(M1/M2/M3/M4チップ等)向けに深く最適化されており、Mac上でのエンコード速度が非常に速いです。 ✅ Final Cut Proから直接、カスタム設定で書き出しが可能になります。 |
|---|---|
| メリット | 👍 買い切り型(サブスクリプションではない)でコストパフォーマンスが良い。 👍 Mac上でのパフォーマンスが抜群。 |
| デメリット | 👎 Windowsでは利用不可(macOS専用)。 👎 Final Cut Proと組み合わせて使用する場合に最大の価値を発揮する。 |
TMPGEnc Video Mastering Works:高画質エンコードのエキスパート
日本のペガシス社が開発する、高画質・高圧縮のエンコードを強みとするWindows用の動画変換・編集ソフトです。古くから「エンコードならこれ」と言われる名ソフトです。
<公式サイト>:https://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/product/tvmw8.html
| 特徴・機能 | ✅ 詳細なパラメータ設定が可能で、画質にこだわる職人的な調整ができます。 ✅ H.265/HEVCに加え、最新のAV1出力にも対応。 |
|---|---|
| メリット | 👍 圧縮後の画質の綺麗さはプロ・マニア層から高く評価されている。 👍 カット編集機能(スマートレンダリングなど)も非常に優秀。 |
| デメリット | 👎 価格が比較的高め。 👎 インターフェースがプロ向けで、完全な初心者には少し複雑に見える可能性がある。 |
どっちが一番?有料動画圧縮ソフトの選び方
- ご自身の環境と目的に合わせて選択することが重要です。
- » 環境で選ぶ:
普段お使いのOS(Windows/macOS)によって、選択肢は大きく異なります。 - » 価格モデルで選ぶ:
一括購入(買い切り)か、月額・年額のサブスクリプション(継続課金)か、ご自身の予算と利用頻度で考えましょう。 - » 目的で選ぶ:
● 手軽に圧縮したい → VideoProc Converter AI や PowerDirector の無料体験版から始める。
● 他ソフトと連携したプロ作業 → Adobe Media Encoder または Apple Compressor が最適。
● 最新コーデックで高画質を追求 → TMPGEnc Video Mastering Works 8 が対応しています。
VideoProc Converter AIは、GPUを活用した高速かつ効率的な動画変換プロセスと優れた圧縮性能を特徴とするアプリケーションであり、初心者にも直感的に操作可能なインターフェースが高く評価されています。また、圧縮機能やAI機能を含む全てのツールが制限なく利用できるため、まず初めに試してみたいと考えるユーザーに適した選択肢となっています。
VideoProc Converter AIを使って動画サイズを小さくする手順
ここでは、初心者でも扱いやすく、Windows/Mac両対応の「VideoProc Converter AI」を例に、実際に動画を圧縮する手順を解説します。
※まずは無料体験版をダウンロードして、操作性をぜひお確かめください。ご満足いただけましたら、有料版をご購入いただき、制限を解除してすべての機能を最大限ご活用ください。
No.1の有料動画圧縮ソフト - VideoProc Converter AIVideoProc Converter AIは、動画の圧縮やAIによる高品質強化を含む多機能なメディア処理を一つで実現する有料ソフトウェアです。特に4Kなど大容量の動画を高画質のまま小型化し、保存や共有を容易にする圧縮機能が特徴です。
方法@:圧縮機能を直接に利用する
- 1最新版のVideoProc Converter AIを起動し、「圧縮」を選択します。
- 2「VideoProc-圧縮」画面が表示されたら、「+動画」または「+動画フォルダ」をクリックし、圧縮したい動画ファイルを追加します。
- 3「一括圧縮率」のスライダーで圧縮率(1〜100%)を調整します。スライダーを左に動かすほどファイルサイズは小さくなりますが、画質は低下します。必要に応じて出力解像度を変更できます(画質を維持したい場合は「元と同じ」を推奨します)。
- 4「コーディングパラメーター」では、動画コーデックや出力形式を選択できます(通常は初期設定のMP4形式のままで問題ありません)。
- 5ファイルごとに個別の設定が必要な場合は、各動画の横にある歯車アイコン(オプション)をクリックして詳細を調整してください。
- 6画面下部の「書き出しフォルダ」で保存先を指定し、「RUN」ボタンをクリックすると圧縮が開始されます。





方法A、ビットレート・フレームレート・解像度を下げる、GOPを上げる
- 1VideoProc Converter AIを起動し、「動画」を選択します。
- 2「VideoProc-動画」画面が表示されたら、「+動画」または「+動画フォルダ」をクリックし、圧縮したい動画ファイルを追加します。
- 3各動画横の歯車アイコン(「オプション」)をクリックし、「フォーマット」画面に切り替えます。
- 4ここでは、ビデオのビットレート・フレームレート・解像度・GOP、およびオーディオのビットレート・コーデック・サンプリングレート・チャンネルなどを自由にカスタマイズできます。これらの数値を調整することで、出力されるMP4ファイルのサイズを軽量化できます。
- 5設定を確認後、「OK」→「RUN」の順にクリックします。



方法B、トリミング・クロップ編集で容量を削減
- 1VideoProc Converter AIを起動し、「動画」を選択します。
- 2「VideoProc-動画」画面が表示されたら、「+動画」または「+動画フォルダ」をクリックし、編集したい動画ファイルを追加します。
- 3動画リストのバーにある「トリミング」または「クロップ」をクリックし、「動画編集」画面に切り替えます。
- 4トリミングまたはクロップ編集を行います。
- ✅ トリミング編集
- 緑のアイコンを動かして残したい部分を指定し、右側の「トリミング」ボタンをクリックします。トリミングされた動画は下部に表示され、複数回の分割トリミングも可能です。最終的には自動的に1つの動画ファイルに結合されます。
- ✅ クロップ編集
- 「クロップを有効にする」にチェックを入れ、左側の動画画面をドラッグして範囲を選択します。右側のプレビューで確認しながら、上下を切り取ることでアスペクト比を変更できます。
- 5編集後、「OK」→「RUN」の順にクリックします。



方法C、オーディオトラックを削除する
- 1VideoProc Converter AIを起動し、「動画」を選択します。
- 2「VideoProc-動画」画面が表示されたら、「+動画」または「+動画フォルダ」をクリックし、対象の動画ファイルを追加します。
- 3動画の詳細設定画面で「オーディオトラック」のチェックを外します。
- 4「RUN」ボタンをクリックすると、音声なしの動画が出力されます。

-
VideoProc Converter AI - 動画圧縮やAIアップスケールを実現できる
「動画を軽くしたい」という単純なニーズから、「古い動画をきれいにして保存したい」「多彩な形式を一つのソフトで処理したい」といった複合的な要望まで、広くカバーするオールインワンツールです。
まとめ
動画の画質を維持したままファイルサイズを小さくするには、自分の環境と目的に合った有料ソフト選びが重要です。
- ● 手軽さとスピード、AI機能を重視するなら: VideoProc Converter AI
- ● Adobe製品で編集しているなら: Adobe Media Encoder
- ● 本格的な編集も同時に行いたいなら: PowerDirector 365
- ● MacユーザーでFinal Cut Proを使っているなら: Apple Compressor
- ● Windowsで画質や設定にとことんこだわりたいなら: TMPGEnc Video Mastering Works
多くのソフトには無料体験版が用意されています。まずは気になったソフトをダウンロードし、「自分のPCでスムーズに動くか」「圧縮後の画質に納得できるか」を実際に試してみることをおすすめします。
