【解説】M3U8動画をiPhoneにダウンロードと保存する方法!MP4への変換もあり!
「M3U8ファイルをiPhoneにダウンロードして保存したいが方法を教えてください。」
ヤフー知恵袋の上でこういうような質問がたくさんあります。
今回の記事では、M3U8をiPhoneに保存する方法、および、カメラロールに移行するなど他の用途に使えるように、保存したM3U8動画をMP4に変換したりする方法も簡単に説明します。
(1)M3U8について必要な基本知識を理解する
まず、HLS(HTTP Live Streaming)という規格から始めましょう。
HLSとは、Apple社が独自に開発しており、WEB上でストリーミング配信をするために作られた技術です。
最近、【AbemaTV】、【YouTube】、【Chrome】、【Hulu】、【Tver】、【Avgel】、【GYAO!】、【Pornhub】など様々な動画配信サイトではHLS形式を取り扱うことが出てきます。
HLS形式は「インデックスファイル(.M3U8)」と「セグメントファイル(.ts)」に分かれて構成されています。
基本的に、HLS、M3U8、tsはこういう関係です。
HLS形式の拡張子は「.m3u」または「.M3U8」になっているので、通常にM3U8と言えば、HLSファイルのことって理解しても良いです。
もっと読む:HLSをMP4へ変換:HLS形式のファイル・HLSファイルのURLをMP4へ変換する方法を紹介>>
(2)M3U8動画をiPhoneに保存する方法
M3U8ファイルをiPhoneに保存するには、一般的には「ダウンロード」と「録画」と2つの方法が挙げられます。
ダウンロードも、録画も、パソコンを使わずに、iPhoneだけでできます。
iPhone の上でM3U8ファイルをダウンロードする
必要なツール:「Clipbox」
Clipbox(クリップボックス)とは、ネットから動画や音楽、及びその他様々なファイルをダウンロードして保存できるiPhone用アプリです。
step1iPhoneでApp StoreからClipboxをダウンロードとインストールしておきます。
step2Clipboxを起動して、ホーム画面で「サーチ」→「ブラウザ」をクリックします。
step3すると、ブラウザ画面(初期設定はGoogle)が開くので、上部のアドレスバーにご希望の動画のURLを入力するか、検索窓に動画サイトと入力して動画を検索してください。
step4保存したい動画を開いたら、画面下部メニューの「+」マークをクリックします。
step5表示されたメニューから「Are you ok?」を選択して、「Really?」をタップして進み、動画のダウンロードをおこないます。
step6ファイル名と保存先を設定できるが、基本的に何も変更しなくてもいいです。問題がなければ、「OK」を押すと、ダウンロードが始まります。
もっと読む:iPhoneでm3u8 URLを抽出してmp4に変換する方法をご紹介!>>
iPhoneにダウンロードしたM3U8動画をMP4に変換する方法
ClipboxでダウンロードしたM3U8動画をを他の用途に使用する際に、非互換性の問題でかなり不自由です。
- ➊.ダウンロードしたM3U8動画をカメラロールに移行できません。
- ➋.iPhoneのアプリ内でしか再生できません。
- ➌.動画編集アプリに取り込んで再加工したり、インスタグラムやTwitterに投稿したりすることも対応できません。
解決方法として、M3U8動画を汎用性が一番高いMP4形式に変換するのをおすすめします。
ただし、現時点では、M3U8からMP4への変換に対応したiPhone用アプリはないと思います。
ちょっと面倒だが、しょうがなく、パソコンの上で変換作業を行うしかないです。
- MP4形式の動画だと、Clipboxの操作パネルをスライドすると『カメラロール』という項目があるので、そこを選択したら、自動でClipboxからカメラロールに保存することができます。
豆知識
必要なツール:「VideoProc」
VideoProc Converterとは、動画や音声変換、動画編集、Web動画ダウンロード、画面録画の4つの機能を1つのソフトにまとめた多機能な動画変換ソフトです。
step1VideoProcを起動後、メイン画面より「ビデオ」アイコンをクリックします。
step2M3U8ファイル内にある小さく分割されたtsファイルをすべて選択して、ドラッグ&ドロップ操作で本ソフトに読み込ませます。
step3画面下に「出力」というのがあって、ここで使用したいファイル形式を選ぶことができます。今回は「MP4」を選択します。
step4これらの小さく分割されたts動画ファイルを一本の動画データにするため、画像で赤く囲んである「結合」にチェックを入れます。
step5画面右下の「Run」をクリックすれば、M3U8からMP4への書き出しが始まります。進捗状況は画面の中央に現れるプログレスバーで表示されるので確認できます。
ちなみに、VideoProcはダウンロード機能も備えるため、ネットからM3U8動画のダウンロードから、MP4への変換まで使えます。
そのため、VideoProcを利用すると、Clipbox上でのダウンロード、およびiPhoneから動画をパソコンへ移行する手間を省くことができます。
もっと読む:【iPhone対応】m3u8をmp4にする変換サイトおすすめ>>
iPhone の上でM3U8ファイルを録画して保存する方法
上記の方法は、iPhoneだけですべての操作を完成することができないので、多分要望していないでしょうか。
ここでは、iPhoneだけを使って、M3U8ファイルをMP4形式で保存するために、「録画」を試してみます。
必要なツール:iOS11以降にデフォルトで入っている「画面収録」機能
初めて「画面収録」機能を使うなら、まず、この機能をコントロールセンターに追加する必要があります。
- 操作手順:
- ➊.iPhoneでホーム画面から「設定」を開き、「コントロールセンター」→「コントロールをカスタマイズ」の順でクリックします。
- ➋.すると、コントロールセンターに追加できる機能が一覧表示されるので、「コントロールを追加」の中から「画面収録」の「+」をタップして追加します。
画面収録のボタンがコントロールセンターに追加されたら、M3U8動画を録画しましょう。
step1コントロールセンターから「画面収録」ボタンをタップします。
step2「ピコッ」と音が鳴り、3秒間のカウントダウンが始まり、0になると録画が開始します。収録中は画面上のステータスバーが赤色になります。
step3録画を終了するときは、赤色のステータスバーをタップして停止を選択したらOKです。
step4「画面収録ビデオを“写真”に保存済み」という通知バナーが表示されたら、タップして「写真」アプリを開いて、録画した動画を確認できます。
- 「画面収録」の使い方は非常に簡単で、初心者でも問題なく操作できます。
- ただ、「画面収録」は、1〜2時間以上の長時間の録画に向いていません。
- なぜかというと、長時間録画だったら、iPhoneのスペックぎりぎりで、画質が落ちたり、音ズレや音飛びたり、録画画面がカクカクになったり、ファイルの容量が重くなるのでストレージ不足で全て保存できなかったから消滅してしまったりするという可能性があるからです。
- なので、長時間録画をしたければ、素直にPCの上でやったほうがいいです。
注意
もっと読む:iPhoneで生配信を録画する方法、及びiPhone生配信録画できない時の対策>>
(3)まとめ
上記の内容を読んだら、M3U8 ファイルをiPhone に保存する方法が分かるでしょう。
難しい所は、ダウンロードや保存作業ではなく、iPhoneに保存したら、自由に使えるようにするために必要な手間そのものです。
方法1.「ダウンロード」+「変換」
- メリット:
- ➊.いくらでも保存できます。
- ➋.画質や音質などについての心配がほぼないです。
- デメリット:
- ➊.iPhoneだけでできないが、PCの使用が要求されます。
- ➋.ダウンロードから変換までかなり苦労や時間がかかります。
方法2.「録画」
- メリット:
- ➊.パソコンは不要で、iPhoneだけでできます。
- ➋.第三者のソフトを使わず、iPhoneに標準で搭載した機能を使っていいです。
- デメリット:
- ➊.長時間録画に向いていません。
- ➋.一部の動画はコピーガードに施されるため録画ができないことがあります。
いずれにせよ、自分に最適した方法選んでM3U8ファイルをiPhoneに保存する作業を行いましょう。