PowerDirectorで動画から音声を抽出する方法と、MP3に出力できない場合の解決策

動画に良い音声が含まれている場合、その音声を取り出すにはどうすればよいでしょうか?
音声抽出ができるソフトウェアは多数ありますが、本文ではPowerDirectorを使って動画から音声を抽出する方法とMP3に出力できない場合の解決策をご紹介します。
PowerDirectorで動画から音声を抽出する方法
動画編集の際、音声を映像から抽出する必要が生じることがあります。
以下では、PowerDirector(パワーディレクター)を使って動画から音声を抽出する具体的な手順を説明します。
➊ PowerDirector(パワーディレクター)を起動し、音声を抽出したい動画ファイルを「メディアの読み込み」から選択してインポートするか、直接「メディアライブラリー」にドラッグ&ドロップします。

➋ 動画ファイルをタイムラインへドラッグ&ドロップします。

➌ タイムライン上の動画データを右クリックし、メニューから「動画と音声をリンク/リンク解除」を選択します。これにより、動画と音声が分離されます。

➍ 分離された上部の動画データを右クリックし、「削除」を選択します。これで音声データの抽出が完了です。

➎ 画面上部メニューの「書き出し」をクリックします。
➏ 「音符マーク」をクリックし、希望の音楽フォーマット(M4A、WMA、WAV)を選択して「開始」をクリックします。

以上でPowerDirectorの音声抽出方法をご紹介いたしました。皆様のお役に立てば幸いです。ぜひ学んだ内容を実践してみてください。
一つ残念なのはPowerDirectorではMP3ファイルを直接出力できません。これは、エクスポート機能とオーディオ抽出機能の両方がMP3形式に対応していないためです。エクスポートではM4A、WMA、WAVの3形式のみ利用可能となっています。
PowerDirectorで抽出した音声ファイルがMP3に出力できない時の解決策
以下では、PowerDirectorから任意の形式の音楽ファイルをエクスポートし、他の変換ツールを使用してMP3ファイルに変換する方法、または他の編集ツールを使用して動画から直接音声をMP3として抽出する方法について学びます。興味がありましたら、続きをお読みください。
(1)PowerDirectorで抽出した音声ファイルをMP3に変換する方法
プロフェッショナルな音声処理ソフトウェアであるVideoProc Converter AIなどは、強力な音声・映像処理機能を提供しており、音声から音声への変換を簡単に実現できます。
VideoProc Converter AIは、音声ファイルをある形式から別の形式に変換することができ、WAVからMP3への変換やMP3からAACへの変換などが可能です。多くの一般的な音声フォーマットに対応しており、ユーザーは自身のニーズやデバイスの互換性に応じて形式を変換することができます。
以下は、抽出した音声をMP3形式に変換する手順です。
➊ メイン画面の「動画」をクリックします。

➋ 「音楽」をクリックし、MP3に変換したい音声ファイルを追加します。

➌ 左下の「フォーマット」→「音楽」→「MP3」→「OK」の順にクリックします。歯車マークの「オプション」から、MP3のビットレート(音質)を調整できます。
➍ 右下の「RUN」をクリックして、音声ファイルをMP3に変換します。


VideoProc Converter AI|専門的な音声変換ソフト
多機能な動画・音声変換ツールです。400種類のフォーマットに対応しており、音声ファイルを高品質のまま MP3 に変換できます。また、品質やビットレートの調整が簡単で、GPU アクセラレーション機能により複数ファイルの高速一括変換が可能です。直感的なインターフェースにより、初心者でも簡単に使いこなせるツールです。
(2)、PowerDirector以外の編集ツールで動画から音声を抽出してMP3に出力する方法
音声変換ソフトウェアを使用する以外にも、PowerDirectorの代替となる動画編集ソフト「VideoProc Vlogger」を選択して、音声を直接抽出してMP3形式で保存することができます。
この方法では、別途音声変換ソフトを使用する必要がなく、処理したい動画をインポートして音声を抽出し、MP3形式で書き出すだけで完了します。
以下が、動画編集ソフト「VideoProc Vlogger」を使用して音声をMP3形式で直接抽出する手順です。
➊ VideoProc Vloggerを起動し、「+新しいプロジェクト」から新規プロジェクトを作成します。次に「メディア」の「+」をクリックして動画ファイルをインポートし、その動画をタイムラインの「ビデオトラック」にドラッグ&ドロップします。

➋ タイムラインに動画を追加すると、編集作業が可能になります。
- 方法@
- タイムラインの動画ファイルを選択し、ツールバーの「音声抽出」マークをクリックします。
- 表示される画面で、左側から抽出したい音声トラックを選択します(複数選択可能)。右側で音声データの名称と保存先を設定し、「開始」をクリックするとMP3形式で音声が出力されます。


- 方法A
- タイムラインの動画ファイルを選択し、ツールバーの「オーディオ分離」をクリックします。すると、音声が動画から分離され、下部のオーディオトラックに表示されます。
- 分離した音声ファイルは、「分割」「速度」「音量」などの機能で編集できます。
- 「書き出し」ボタンをクリックすると書出し画面が表示されます。ここでファイル名、保存先、ファイル形式(MP3)、品質を設定し、「開始」をクリックすることでMP3形式の音声が出力されます。



要するに、専門的な音声変換ソフトを使用する場合でも、その他の動画編集ツールを使用する場合でも、音声を抽出してMP3形式で保存する操作は簡単に実行できます。どの方法を選ぶかは、あなたの具体的なニーズと操作の好みによって決まります。

誰でもすぐに始められる動画編集フリーソフトです。クロップ、トリミング、回転、結合、効果追加、再生速度の調整、音声編集等の編集に必要な機能がほとんど備わっています。モザイク編集、モーショントラッキング、クロマキー合成など高度な編集機能も充実しています。
最後に
総じて、抽出した音声の保存形式に特に要件がない場合はPowerDirectorを使用できますが、MP3やAIFF、AAC、FLACなどの特定の音声形式が必要な場合は、より柔軟な出力オプションを提供する専門的な音声変換ソフトウェアまたはPowerDirectorの代替編集ソフトウェアの使用をお勧めします。
これらのツールを使用することで、音質を維持しながら、目的に応じた最適な形式で音声を保存することができます。
また、バッチ処理機能を備えたソフトウェアを選択することで、複数のファイルを一括で変換することも可能です。