【無料&高画質】大容量のMKV動画を圧縮・小さくする方法4つを解説!

MKV形式は、高解像度、高音質を維持できる反面、MP4などの一般的な動画形式と比べてファイルサイズが非常に大きくなりがちです。
実際、約2時間のMKV動画では、数十GBもの容量を占めることも珍しくありません。そのため、保存や共有など、さまざまな用途で扱いにくいと感じる方も多いでしょう。
そこで本記事では、画質をできるだけ保ちながら、簡単にMKVファイルを圧縮する方法を分かりやすく解説します。
MKVを圧縮する前に押さえておくべきポイント
動画ファイルのサイズは、主にコーデック(圧縮方式)や圧縮率、解像度、再生時間といった要素によって決まります。そのため、MKVファイルの容量を小さくするには、一般的に以下の方法が有効です。
方法@:MKVを高圧縮率のコーデックを採用した形式に変換する
- メリット:
- • 専門知識が不要で、初心者でも扱いやすい
- • 操作がシンプルで、短時間で圧縮できる
- デメリット:
- • 再エンコードが必要なため、画質がわずかに劣化する可能性がある
方法A:不要なシーンをカットして再生時間を短くする
- メリット:
- • 画質を劣化させずにファイルサイズを削減できる
- デメリット:
- • カット編集の手間がかかる
方法B:動画パラメータ(コーデック・ビットレート・フレームレートなど)を調整する
- メリット:
- • 圧縮率を自分で細かく調整できる
- • 画質とファイルサイズのバランスを取りやすい
- デメリット:
- • 動画に関する専門知識が必要
- • 設定項目が多く、初心者にはやや難しい
以上を理解したうえで、次の章では実際のMKV圧縮手順を詳しく解説していきます。
MKVファイルを圧縮する方法4選
以上の方法はいずれも、動画圧縮やエンコード、トリミングなどの機能を備えた動画編集ソフトやオンラインツールを使えば、簡単に実行できます。
ここでは、初心者から熟練者まで満足できるツールを用いた、MKVファイルを圧縮する4つの方法を紹介します。
特に、初心者で手間をかけずにMKV動画の画質を落とさずファイルサイズを小さくしたい場合は、最初に紹介するVideoProc Converter AIの使用がおすすめです。
1.VideoProc Converter AIを使ってMKVを圧縮する方法
VideoProc Converter AIは、AI機能搭載のオールインワン型動画処理ソフトです。動画圧縮だけでなく、動画エンコード・トリミング・ビットレートやフレームレートの調整など、様々な編集機能を搭載しており、簡単にMKV動画を圧縮できます。
さらに、最新のGPUアクセラレーションに対応しているため、複数動画でも高速に処理可能です。
- VideoProc Converter AIの特徴:
- ✅ 標準搭載の「圧縮」機能で動画の容量をドラッグだけで簡単に縮小
- ✅ カット編集で、不要なシーンを削除して容量を削減
- ✅ MKV動画を高圧縮率の形式に変換してファイルサイズを小さくできる
- ✅ ビットレート・フレームレート・解像度を自由に変更して圧縮可能
- ✅ AI高画質化機能により、圧縮による画質劣化を抑えられる
- ✅ MKV動画の読み込みや圧縮、エンコード速度が非常に速い
- ✅ 圧縮後の動画サイズがプレビュー表示されるので確認が簡単
そのため、VideoProc Converter AIを使ってMKVを圧縮するには、下記のような4つの方法があります。
- 1直接圧縮 - 標準の圧縮機能で簡単にリサイズ
- 2コーデック変換 - 高圧縮率の形式に変換して容量を削減
- 3不要なシーンのカット - 再生時間を短くしてファイルサイズを小さく
- 4パラメータ調整 - ビットレート・フレームレート・解像度を調整して圧縮
そして、以下の操作手順に従ってVideoProc Converter AIでMKVファイルを圧縮していきましょう。
方法@:標準の「圧縮」機能でMKVファイルを直接リサイズする
step1VideoProc Converter AIを起動し、メイン画面の「圧縮」をクリックします。
表示される画面上部の「+動画」をクリックし、圧縮したいMKVファイルを読み込みます。
※ドラッグ&ドロップでの追加も可能です。
step2「一括圧縮率」のスライダーを左右に動かして、動画のサイズを調整します。必要に応じて、解像度・出力形式も設定です。
設定が完了したら「RUN」をクリックし、MKV圧縮を開始します。
方法A:変換機能でMKVを高圧縮率のMP4に変換する
step1VideoProc Converter AIのメイン画面に戻り、「動画」→「+動画」をクリックして、圧縮したいMKVファイルを追加します。
step2画面下部の出力フォーマット一覧から、圧縮率の高いビデオコーデック(H.264、H.265/HEVC、VP9、DivXなど)を選択します。
step3画面右下の「RUN」をクリックすると、変換と同時に圧縮が開始されます。
方法B:トリミング機能で不要なシーンをカットする
step1動画一覧から「トリミング」(ハサミアイコン)をクリックし、編集画面を開きます。
step2緑色のスライダーをドラッグして、残したい範囲を指定します。
step3右側の「トリミング」をクリックすると、不要な部分がカットされます。
この操作を繰り返すことで、複数の不要シーンを一度に指定可能です。画面下部にはトリミング後のクリップが表示され、順番の入れ替えも行えます。
step5「OK」→「RUN」をクリックすると、カット後の動画が書き出されます。
方法C:パラメータ調整でMKVを細かく圧縮する
動画一覧から「オプション」をクリックすると、動画のビットレート・フレームレート・解像度・アスペクト比などを手動で調整できます。
- 設定時のポイント
- • 「品質」スライダーを左(低品質)に動かすほど、ファイルサイズは小さくなります
- • ビットレートを20~30%程度下げると、肉眼では画質劣化が分かりにくいです。
- • 解像度を下げると、ファイルサイズを大幅に削減可能です。
- ご注意:
- 各パラメータを変更すると、圧縮後の推定ファイルサイズがプレビュー表示されます。用途や画質の許容範囲に応じて、最適なバランスを見つけましょう。
VideoProc Converter AIでは柔軟な設定が可能ですが、ビットレート・解像度・フレームレートを下げすぎると画質が大きく劣化します。画質とファイルサイズのバランスを意識して調整することが重要です。
- ビットレートについての豆知識
- ビットレートとは、1秒あたりのデータ量を表す数値です。
- 例えば、10秒・20Mbpsの動画の場合
→ 20Mbps × 10秒 = 200Mbit、
→ 200 ÷ 8 = 25MB - つまり、ビットレートを1/4に下げると、理論上ファイルサイズも1/4になります。
2.XMedia Recodeを使ってMKVを圧縮する方法
XMedia Recodeは、動画・音声ファイルの変換をはじめ、動画圧縮や音声抽出などにも対応した無料ソフトです。
無料でMKVを圧縮できる点は魅力ですが、XMedia Recodeは開発が長く続いている一方で、インターフェースや操作性がやや古く、初心者には扱いにくいと感じられることがあります。そのため、設定ミスによるエラーや不具合で、うまく圧縮できなかったという声も少なくありません。
そこでここからは、XMedia Recodeを使ってMKVを圧縮するための正しい操作手順を分かりやすく解説します。
step1XMedia Recodeのホーム画面で、上部の「ファイルを開く」をタップして圧縮したい動画を選択します。
step2対象のファイルを選択して「リストに追加」を押します。
step3「形式」のタグで出力のプロファイルを画質・ファイルサイズ・汎用性で無難なMP4に指定すればいいです。
step4 [映像]タグを開いて、コーデック、ビットレート、フレームレートの数値を調節してください。
step5画面上部のメニューにある「エンコード」をクリックすると、エンコードが始まります。
3.オンラインツール「VideoSmaller」でMKVを圧縮する方法
VideoSmallerとは、動画の容量を小さくできる無料のオンライン圧縮サービスです。
ソフトをダウンロード・インストールする必要がなく、ブラウザ上で手軽にMKVファイルを圧縮できる点が最大のメリットといえます。
一方で、オンラインサービスを利用する場合は、動画ファイルをインターネット上にアップロードする必要があります。そのため、個人情報や機密性の高い動画を扱う際には注意が必要です。
それでは、VideoSmallerを使って、無料でMKVを圧縮する手順を見ていきましょう。
step1VideoSmallerのホームページ(https://www.videosmaller.com/jp/)にアクセスします。
step2「動画ファイルを選択」欄の下にある「閲覧する」をタップして、パソコンから圧縮したい動画ファイルを選択します。
step3「低圧縮レベルを使用」、「縮小 (小さく) する動画の横幅 」を好きなように設定します。
step4以上設定が大丈夫だったら、緑の「動画をアップロード」アイコンをクリックします。容量によってアップロード時間がかかることがあります。
step5アップロードが完了すると、圧縮が開始します。少し待ち、操作パネルの上部に「Completed: Download File (〇MB, -〇%)」というテキストが表示されたら圧縮完了です。
step6ダウンロードリンクをクリックして、圧縮後のMKV動画がパソコンに保存されます。
- VideoSmallerは、最大500MBまでの動画ファイルしか対応していないという大きな制限があります。そのため、数GB、あるいは数十GBにもなるMKVファイルの圧縮には不向きです。
注意
4.VLCメディアプレーヤでMKVを圧縮する方法
VLCメディアプレーヤーは、無料で使えるメディアプレーヤーとして世界的に広く利用されています。
実は再生機能だけでなく、動画の形式変換や、解像度・ビットレート・フレームレート・品質などの細かな設定も可能なため、動画変換・圧縮ツールとしても活用できます。
では続けて、VLCメディアプレーヤーでMKVを圧縮する具体的な手順を見ていきましょう。
step1VLCメディアプレーヤーを起動し、上部メニューの「メディア」→「変換/保存」をクリックします。
step2「ファイル」タブで「追加」をクリックし、圧縮したいMKVファイルを選択します。追加後、画面下部の「変換/保存」をクリックします。
step3「変換」画面で、出力先ファイルを指定します。
次に「プロファイル」から、MP4(H.264)などの圧縮率が高い形式を選択します。
step4スパナアイコン(プロファイル編集)をクリックすると、動画コーデック・ビットレート・解像度・フレームレートなどを手動で調整できます。
数値を下げるほどファイルサイズは小さくなりますが、画質低下には注意しましょう。
step5設定が完了したら「開始」をクリックすると、MKV動画の変換・圧縮が始まります。