簡単で動画余白(黒い帯)を切り取り・画面サイズを変更する方法(Windows/Mac/iPhone)
自分が撮影した動画をテレビやYouTubeサイトで画面一杯のフルサイズで観られるために、画面サイズを変更する必要があるかもしれません。
例えば、動画の余白(上下左右に出る黒帯)を切り取んだりする場合もあれば、または、縦動画(9:16)を横動画(16:9)や、InstagramなどSNS投稿用の1:1正方形動画に変更したりする場合もあります。
今回の記事では、動画の長さではなく動画の画面サイズを変えたり、余白を切り取んだりする方法を紹介しましょう。
目次
<豆知識>リサイズする時は、解像度・アスペクトも考えられる
動画画面をトリミングする場合、自分で保存するだけが目的なら自分の好きなように設定すれば良いですが、動画の元のアスペクト比と解像度が維持されると動画画面がおかしくなるかもしれません。
なので、動画の画面サイズを変更するとき、解像度・アスペクトのカスタマイズも考えるべきです。現在主流となるアスペクト比は「16:9」、「4:3」などです。
アスペクト比「4:3」に推薦する画面解像度 |
アスペクト比「16:9」に推薦する画面解像度 |
320×240 |
512×288 |
(1)Windows 10で動画の余白を切り取る方法―「VideoProc」
VideoProc Converterとは、軽くてサクサク動く、Windows/Mac両方対応の高性能動画編集・動画処理ソフトです。基本的な動画編集機能が勢揃いています。
クロップ機能では、動画の余分な背景をカットして、注目させたい人物などをアップで写すことができます。
また、独自の「レターボックス検索」機能によって、自動的に動画の四周にある黒帯・余白を素早く検索して迅速に削除することも可能で極めて便利です。
さて、VideoProcを利用して動画の画面をトリミングしましょう。
Step1:VideoProc起動画面左側の「ビデオ」をクリックします。
Step2:画面上の「ビデオ」をクリックしてもエクスプローラーが開きますのでそこから素材動画を読み込みます。
Step3:ファイルの読み込みが終了したら、画面上に読み込んだファイルが表示されます。画面下の中央に「クロップ」というボタンが表示されますのでクリックします。
Step4:すると、クロップの専用画面に入って、「クロップを有効にする」にチェックを入れ、「元ビデオ」に表示されるバウンディングボックスを変形させて、切り取る範囲を指定できます。
または、「プリセット」はデフォルトで「スケーリング(拡大)」になっているが、リストから「レターボックス検知」が選択できます。さらに、上下左右のピクセル数を指定して余白を切って捨てるもできます。
Step5:動画編集ができたら、「完了」ボタンをクリックして適用して、変換画面に戻ります。
Step6:画面下の「ビデオ」をクリックして出力するファイルの種類を選択します。特にファイルのこだわりや指定がない場合はMP4を選んでおけば問題ないかと思います。
Step7:右下の「RUN」ボタンを押すと動画の保存が始まります。
一方、VideoProcで動画のアスペクト比をカスタマイズすることもできまます。画面いっぱいのフルにならず、左右に大きく隙間が空いて黒帯を付けたいなら、アスペクト比を変更すれば問題解消です。
- @.動画がVideoProcに読み込まれると、タイトルの「Codecオプション」をクリックします。
- A.「アスペクト比」(横縦比率)は [3:2] [4:3] [16:9] [16:10] [1:1]などから選択することができます。
- B.画面解像度(画面サイズ)はアスペクト比ごとに異なりますので、新しいアスペクト比に適する画面解像度を選択します。
- C.出力形式を選択します。
- D.動画を出力します。
具体的なやり方
(2)Macで動画の余白を切り取る方法―「iMovie」
Macユーザーなら無料で使い放題の動画編集ソフト「iMovie」も、動画の余白を切り取ることができます。次は、具体的な操作方法を紹介しましょう。
Step1:iMovieを立ち上げて、「+新規」→「ムービー」をタップします。
Step2:画面の最上部にメニューバーの「ファイル」→「メディアを読み込む」を押して、素材動画をiMovieに読み込みましょう。
Step3:読み込みが終わると、タイムラインにドラッグ&ドロップします。
Step4:「クロップ」ボタンをクリックして、表示されるクロップコントロールから「サイズ調整してクロップ」ボタンをタップします。
Step5:すると、ビューアでクリップ上に調整可能なフレームが表示されて、フレームを動かした画面をりサイズ変更したりして、残したい部分を囲みます。
Step6:クロップコントロールの「√」適用ボタンタップして、クロップフレーム内の領域がビューアに表示されます。
STEP7:動画を保存しましょう。
- @.右上の「共有」→「ファイル」を選択します。
- A.動画に名前をつけ、「次へ」をタップします。
- B.保存場所を選択し、「保存」をタップする。
- C.右上に「共有は正常に完了しました。」と表示されたら保存完了です。
- ※「サイズ調整してクロップ」を選択しまえば、フレームが16:9アスペクト比に制限されているので、勝手に変更することができません。
注意
もっと読む:【iMovie Windows版】Windowsで使えるiMovieのような動画編集無料ソフトをおすすめ>>
(3)iPhoneで動画の画面をトリミングする方法―「InShot」
iPhone/iPadのためのiMovieアプリには、1シーンの一部分をクロップする機能が内蔵されていないので、iPhoneユーザーに「InShot」という動画画面がトリミング可能なアプリをおすすめします。
「InShot」の「キャンバス」機能によって、動画のある点を拡大してしたり、動画の縦横の比率を変えたりすることができます。
Step1:InShotを起動後、ホーム画面で「ビデオ」をクリックして、対象の動画をInShotに追加します。
Step2:動画の下側に表示される編集ツールのメニューバーを右側に移動して「キャンバス」を選択します。
Step3:指でズームインズームアウトアウトを拡大と縮小したり、他のアスペクト比を使ったりすることができます。
Step4:終わったら右のチェックが一つのやつを押すと今の動画だけに適用されます。
(4)AviUtlで動画の画面サイズを変更する方法
有名なフリーソフト「AviUtl」を利用して動画を編集する方が多い用です。フリーソフトゆえにユーザーケアが行き届いてないタイプです。拡張編集プラグインを導入しなければ全くつかえないので初心者にとって難しすぎます。
ところで、最近、「AviUtlで画面の上下に黒帯をつけたいのですが、なかなかいい方法が見つかりません。」「AviUtlで編集済みの動画画面をフルサイズにする方法ありますか。」「元動画と全く同じ画面サイズでAviUtlに表示させる方法はないでしょうか」という報告が相次いで出てきます。
解決方法は以下の通りです。
「AviUtlで画面の上下に黒帯を付ける」の対策↓↓↓
「設定」メニュー→「縁塗りつぶし」で上下にマイナス値を設定します。
AviUtlで動画画面サイズを変更する操作手順↓↓↓
(1)AviUtl本体だけで編集をする場合、AviUtl本体にその動画を普通に読み込み、AviUtlのメニューから「設定」→「サイズの変更」→使いたい画面サイズ(例えば、854x480)を指定し、あとは普通に動画ファイル出力をするだけです。アスペクト比(画面の縦横の比率)が違うサイズに変更しても、変更後のサイズに合わせて画面はリサイズされます。
- 動画が画面よりも小さくて周りが黒くなっていたり、逆に画面よりも大きくて見切れていたりする時に、動画オブジェクトを画面のサイズに合わせる時に「拡張編集」でリサイズするのがいいです。
(2)拡張編集で行う場合、拡張編集の新規プロジェクトの作成画面で、素材動画と同じ画面サイズを指定し、ファイルを読み込み、AviUtlのメニューから「設定」→「サイズの変更」→使いたい画面サイズ(例えば、1920x1080)を指定し、あとは普通に動画ファイル出力をするだけです。
それ以外、AviUtl本体に搭載する「クリッピング&リサイズ」のフィルタや、外部から導入可能な「リサイズフィルタ」「Lanczos 3-lobed 拡大縮小」プラグインを利用して動画余白を切り取んだり、画面サイズを変更したりすることもできます。
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