【高画質】Windows7で動画を上下左右に回転する方法!回転のため出た黒帯も削除!
iPhoneやAndroid端末で撮影した映像をパソコンに移行するとき、上下または左右逆さまに映ってしまったら非常に見えづらいです。
スマホでは問題なく視聴できるのが、パソコンの大画面でも見やすくようにどうにかして正しい角度に調節したいでしょう。
今回の記事では、Windows7の上で、高画質で動画の向きを回転する方法、および回転のため出た黒帯を削除する方法を解説します。
(1)Windows7で動画を回転するには知るべきポイント
iPhoneなど、スマホで動画を撮った後にパソコンで再生したら、横で撮ったつもりが縦に!!とか縦で撮ったつもりが横に!!なんてこと結構あります。
Windows7でそれらの動画を正しい向きに回転するために、以下の2つの対処法が考えられます。
1.回転できるプレイヤーを使えばよいです。
- 特徴:
- ➊.再エンコードなし(画質劣化なし)です。
- ➋.回転効果は出力されないので、他用途に使うと、元の向きに戻します。
- ➌.操作方法は簡単です。
2.回転ができる変換ソフトを使用します。
- 特徴:
- ➊.再エンコードが必要なので、若干画質が犠牲になります。
- ➋.回転後の動画は出力されるので、向きの問題を徹底的に解決します。
- ➌.やや少し手間がかかります。
とりあえず、自分の状況に合った対処法を試してみてください。
1. VideoProcで動画を回転する方法
キーワード:エンコードと出力が必要
VideoProc Converterとは、Windows7/8/10の上で使える動画変換・編集ソフトです。
動画を回転させたり、上限反転、左右反転させることが簡単にできます。
動作の軽さはVideoProcの強みなので、高画質設定をしても処理時間は気になるほど長くはなりません。
step1VideoProcを起動して、画面左側の「ビデオ」アイコンをタップします。
step2画面上部にある「ビデオ」欄より、パソコンから回転したい動画を選択し、読み込みます。
step3読み込みが終了したら、画面上に読み込んだ動画が表示されるので、右下側に「回転」アイコンがクリックします。ちなみに、画面下部のツールボックスから「回転」も選択できます。
step4このような画面になったら、動画の左右回転、または上下左右の反転を選択することができます。左右で回転方向を変えた場合、クリックごとに90°回転します。
step5回転の調節に問題はなければ、「完了」をタップして、画面左下の「出力」欄から使用したい出力形式を選択します。
step6最後は、「RUN」の順番でタップすると、編集後の動画の書き出しが始まります。処理の進捗状況はプログレスバーで表示されます。
2. VLCメディアプレーヤー動画を回転させる方法
キーワード:エンコードと出力が不要
VLCメディアプレーヤーとは、非常に有名でマルチプラットフォーム対応の無料メディアプレイヤーです。
多くの動画・音声形式やストリーミングプロトコルに対応する上で、変換機能も搭載されているので重宝されます。
そして、VLCには動画を回転させる機能が用意されて、向きがおかしい動画も動画編集ソフトを使うことなく正しい向きで再生できるようになります。
step1対象の動画をVLCメディアプレーヤーにドラッグ&ドロップで読み込みます。
step2動画を再生している状態で上部メニューの「ツール」⇒「エフェクトとフィルター」をクリックします。
step3「ビデオエフェクト」タブより「ジオメトリ」を選択します。
step4「変換」にチェックを入れて、下側の逆三角形をクリックして、表示されたメニューの中から使用したい回転項目(90度/ 180度/270度回転とか)を選択します。または、下の「回転」にチェックを入れて、アングルを操作して1度単位で細かく微調整できます。
step5右下にある「保存」をクリックしたらOKです。
- VLCでは画面を回転・反転して再生する事はできても動画を保存する事はできないので、回転後の動画を出力して保存したい方に向いていません。
ご注意
3. Windows Live ムービーメーカーで動画を回転する方法
キーワード:エンコードと出力が必要
Windows7以降のPCには、定番な動画編集フリーソフト「ウィンドウズムービーメーカー」は含まれていないです。
そのかわりに、後継アプリである「Windows Live ムービーメーカー」が登場してきます。
Windows Live ムービーメーカーは、機能面では「Windowsムービーメーカー」より大幅に削られて簡素化されており、初心者向けに特化した仕様となっています。
とりあえず、動画回転などのちょっとした編集は問題なく、Windows7で簡単に対応できます。
step1まずは、Windows Live ムービーメーカーを立ち上げて、ホーム画面で上部メニューにある「ビデオおよび写真の追加」をクリックし、該当の動画を選択して読み込ませます。
step2読み込み後、画面上部に「左へ回転」「右へ回転」というメニューがあるので、どちらかをクリックしたら、あっという間に90度回転します。
step3隣の「ムービーの保存」で編集後の動画を保存しましょう。サイズを選べるので、画質を犠牲にしてサイズを優先するか、高画質を維持するかの度合いを指定できます。
- Windows Liveムービーメーカーはやや古くて、上記紹介したVideoProcと比べて、変換処理時間がかなり長いという感じがあります。
ご注意
もっと読む:動画編集Windowsムービーメーカーに代わる無料ソフトおすすめTOP5>>
(3)回転のため画面サイドに出る黒帯を削除る方法
動画を回転する際に、縦に回転させると横幅が小さくなり両脇に黒幅ができるでしょう。
実に、再生機器や端末のスクリーンアスペクト比および設定オプションによっては、このような黒幅は必ず出るとは限ません。
黒幅ができない様にしたいがどうすればいいかと、まず、お使用する再生機器の上で試してみてください。
特に言うべきのは、Windows Media Playerのようなメディアプレイヤーは、映像の変形をさせずに、フルスクリーンに合わせて動画をズームして再生することができます。
一方、黒幅を削除してそのまま出力したいなら、2つの対処法があります。
- ➊.ただ黒帯が嫌なら、何か背景にぼかした画像や映像を置けば見苦しくはなくなります。(⇒本来の画質を損わない)
- ➋.画質を犠牲して回転後の動画をズームして編集します。(⇒本来の画質を損う、動画の画面の一部が消して非表示になってしまい、あまりおすすめしない)
どちらもAviutlで編集できます。
下の内容は、例として、Aviutlで画像を背景として回転後の動画に追加する方法を説明します。
- テストの対象と要件
- ➊.回転後の動画(1080x1920)
- ➋.画像(1920x1080)
step1Aviutlの拡張編集で1920x1920という画面サイズを設定します。
step2画像を拡張編集(タイムライン)のレイヤ1に、対象の動画をレイヤ2にドラッグ&ドロップで配置します。
step3画像クリップを右にドラッグして、動画クリップの最終フレームに合わせます。
step4動画を選択した状態で、設定ダイアログから「拡大率」のスクロールバーを左にドラッグして、画像の高さに合わせて動画の高さに縮小します。
step5Aviutl本体の上部メニューに「設定」⇒「クリッピング&リサイズの設定」をクリックして、出てきた画面のそれぞれのトラックバーをいじる事で、上下左右クリッピング(トリミング)出来ます。ここでは、プリセットから「1920x1080」を選択します。すると、画面の上下に出る不要な黒枠(黒帯)が削除されます。
step5編集後の動画を出力したら完成します。(【Aviutl】「ファイルの出力に失敗しました」とエラーの対策9個!解決済み!>>)
作成済みの動画は以下の通り↓↓↓