インターレースとプログレッシブの違いは?インターレース方式の動画をプログレッシブ変換する方法も紹介
動画の制作や編集を行うと、「インターレース」と「プログレッシブ」の2つの映像規格をよく見かけますよね。どっちも映像の走査方式ではありますが、一体どのような違いがあるのでしょうか。
そこで本記事では、インターレースとプログレッシブの違いや動画をインターレースからプログレッシブに変換する方法について詳しく解説します。
変換後の動画の画質を大幅に良くできるのでインターレース解除が引き起こしたアーティファクトやギザギザ現象で悩んでいるなら、ぜひ最後までご覧ください。
インターレースとは?プログレッシブとは?
インターレースとプログレッシブとは、映像をディスプレイに表示させるための描画方式です。
インターレース(interlace)方式とは、飛び越し走査方式とも呼ばれ、「i」(interlaceの頭文字)で表されます。動画の1コマ(1フレーム)を奇数ラインで構成された奇数フィールドと偶数ラインで構成された偶数フィールドに分けて、それらを交互に描画している方式です。
例えば、動画では1秒間30コマで表示されていていますが、1フレームが2枚のフィールドで構成されたので、実際に毎秒60枚のフィールドが描画されます。
プログレッシブ(progressive)方式とは、動画の1コマ(1フレーム)をフィールドに分割せず、画像全体を上から下まで順番に描画する映像表示方式です。 単位は「p」(progressiveの頭文字)で表されます。
動画では毎秒30コマでの画像構成がされていると、実際に1秒間にも30フレームだけ表示されています。
また、一回の描画で一枚のコマが一気に表示されるため、インターレース方式に比べ、画質がより鮮明で滑らかに見えます。
インターレースとプログレッシブの違い
インターレースとプログレッシブの違いは、どのようなものでしょうか。お互いのメリットデメリットを比較し、それぞれの違いは以下の表の通りです。
インターレース | プログレッシブ | |
描画方式 | 交互に描画 | 順番に描画 |
サイズ | フプログレッシブ方式より半分に抑える | ファイルサイズが大きい |
画質 | チラつきやぼやけが発生することがある | より鮮明で滑らに見える |
利用シーン | テレビ放送(NTSC)、アナログカメラ、 DVDタイトル |
映画、ゲーム、現代の映像技術 |
インターレース方式は、フプログレッシブ方式より動画のファイルサイズを半分圧縮することができるので、ストレージ容量の節約や、ネットワーク帯域幅の削減などのメリットがあります。
しかし、2枚のフィールドから交互に描画されるので、動きの激しい動画の場合は、モーションアーティファクトやちらつき、アンチエイリアスが発生することがあり、目の疲れを引き起こしやすくなります。特に大画面で視聴する場合、それらのデメリットが目立つようになることがあります。
そのため、近年のディスプレイやモバイル端末、主な動画プラットフォームなどには、より滑らかで美しい画面表現が実現することができるプログレッシブ方式がほとんど採用されます。
カンタン高画質化!動画をインターレースからプログレッシブに変換する方法
インターレースに非対応のディスプレイやデバイスで、DVDタイトルやアナログテレビ放送などを順調に再生させるには、動画のインターレース解除を行い、インターレースからプログレッシブに変換する必要があります。
一方、液晶テレビをはじめ、今や大半のディスプレイにはI/P変換機能(インターレース プログレッシブ変換)が搭載されているので、持っている人は試してみではいかがでしょうか。
しかし、 お使いのテレビやディスプレイでは動画をI/P変換機能が搭載されなかったり、I/P変換した映像の画質があまり気に入らなかったりするなら、専門的な動画処理に対応しているソフトを依頼するようにしましょう。
AI機能搭載のビデオ処理ソフトで、他のソフトと比較して、種類豊富な機能とシンプルな操作性が特徴です。
専門的な知識がなくても、簡単にインターレース解除をして、動画をインターレースからプログレッシブに変換することができます。さらに、AIによる動画高画質化、フレーム補間、手ぶれ補正も対応しており、変換後の古い映像やSD品質、低品質の動画を大容量の4K/HD動画に変換することが可能です。
VideoProc Converter AIを使えば、以下の4ステップで簡単に動画を高画質化して、インターレースからプログレッシブに変換することができます。
@ VideoProc Converter AIを起動し、メイン画面の「AI動画高画質化」を選択します。
A プログレッシブに変換したい動画をドラッグ&ドロップもしくは、画面中央の「⭦」ボタンをクリックし、読み込みを開始します。
動画が読み込まれた後に、AIによる画像分析が自動で始まり、より鮮明な映像に仕上げてくれます。
B 画面右側のツールパネルに、高画質化やインターレース解除などを設定します。
- 「AIモデル」から必要に応じて高画質化作業に使っているAIモデルを選択します。
- 「モデル設定」項目で、プログレッシブ変換後の解像度を設定することができます。
- 例えば、480iの解像度の動画を1080pに上げるには、「解像度」オプションから「1080P」を選択します。
- 480i→480pの場合は、「動画/画像強化(1x)」を選択すればいいです。
- 「インターレース解除」にチェックを入れます。
C 出力ファイル形式と保存先を必要に応じて設定できたら、画面右下の「RUN」をクリックします。
すると、インターレース方式の動画をプログレッシブ変換、高画質化することが始まります。
まとめ
インターレースとプログレッシブは特徴が異なるため、使用用途に合わせて選ぶことが重要です。しかし、現代のテレビやディスプレイでは、順番に画像を描いていくプログレッシブ方式が主流となっているため、インターレース動画があればデインターレースに変換して保存することが推奨されます。
特に、インターレース方式とプログレッシブ方式の両方を使用したいという方は、インターレース プログレッシブ変換ができる動画処理ソフトを用意しましょう。
強力のAIエンジン搭載で、ワンクリックするだけで、古いインターレース映像やSD品質、低品質の動画を素早く手軽に高画質化することができます。