動画の音声を翻訳する方法|PC・スマホ別のやり方とおすすめの音声翻訳ツール

海外のTikTokやYouTube動画を見ていて、「面白そうなのに言葉がわからない」「早口すぎて聞き取れない」そんな経験はありませんか?
もし動画の音声を翻訳できれば、言葉の壁を越えて世界中のコンテンツを楽しむことができます。
本記事では、動画の音声を翻訳する方法について、PC・スマホで分けてわかりやすく解説します。また、おすすめの音声翻訳ツールも厳選してご紹介します。
初めて、動画の音声を翻訳したい方は参考にしてください。
PCで動画の音声を翻訳する方法
パソコンで動画の音声を翻訳する方法は、実はさまざまあります。ここでは、無料で手軽に試せる方法やリアルタイム翻訳方法、高精度な音声翻訳ツールまでまとめたため、目的や予算に合わせて最適な手段を選びましょう。
動画の音声翻訳を無料で行う方法
無料で動画の音声を翻訳したい場合は、ブラウザの拡張機能を使うのが最も手軽です。
特にGoogle Chromeには、動画の音声を自動で翻訳してくれる便利な拡張機能が数多くあり、インストールするだけで海外動画を日本語で楽しめるようになります。
Language Reactor
YouTubeやNetflixの動画を視聴しながら、2言語字幕を同時表示できる学習向け拡張機能です。
翻訳機能だけでなく、単語の意味や発音の確認など、語学学習に役立つ便利な機能も豊富に備えています。
Live Polls Video Translator
ローカル動画だけでなく、Web動画の音声をリアルタイムで翻訳し、字幕表示と音声合成による吹き替え再生が可能です。AI技術を活用して、英語や中国語などの早口動画も自動で日本語に吹き替えられるのが魅力です。
Transmonkey YouTube翻訳
字幕付きのYouTube動画を対象に、翻訳音声を自動生成してくれる拡張機能です。字幕をリアルタイムで認識し、選択した言語に翻訳して自然な音声で吹き替え再生できます。海外のチュートリアル動画やニュースを視聴する際に便利です。
動画の音声翻訳を高精度で行う方法
より高精度の翻訳を求める場合は、動画から話し声だけを抽出し、専用の翻訳ツールを活用するのが最も効果的です。
ここでは、VideoProc Converter AIで音声を抽出し、Google翻訳と組み合わせて翻訳する方法を紹介していきます。少し手間はかかりますが、その分精度の高い翻訳を行うことが可能です。

- VideoProc Converter AIとは?
- VideoProc Converter AIは、音声AI機能を搭載しており、動画から人の声を自動的に抽出できるだけでなく、音声中の雑音やノイズもきれいに除去できます。これにより、翻訳用の音声品質を向上させ、より高精度な翻訳が可能になります。
ステップ1.VideoProc Converter AIで動画から声だけを抽出する
- 1VideoProc Converter AIを起動し、メイン画面の「音声AI」を押します。
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- 2右下の「メディア追加」アイコンをクリックし、翻訳したい動画または音声ファイルを読み込みます。
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- 3「ボーカルリムーバー」にチェックを入れ、「ボーカル抽出」を選択します。
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- 4環境音がある場合は「ノイズ除去」を有効にしましょう。ノイズが少ないほど、翻訳精度が向上します。
- 5「RUN」を押すと、動画から話し声のみを抽出できます。
ステップ2.Google翻訳で動画の音声を翻訳する
- 1PCのサウンド設定を開き、「聴く」タブで「このデバイスを聴く」にチェックを入れて、出力デバイスを選択
- 2Google翻訳のページにアクセスし、翻訳前と翻訳後の言語を選択します。
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- 3マイクのアイコンをクリックし、抽出した音声を再生します。音声が認識されると、翻訳結果を画面右側のスペースに自動で表示されます。
ステップ3.翻訳の結果を字幕化する
- 1Google翻訳の結果を字幕ファイル(SRTなど)に書き出します。
- 2VideoProc Converter AIのメイン画面で「動画」をクリックし、抽出した音声付き動画を読み込みます 。
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- 3「字幕」アイコンを押して、字幕ファイルを動画に追加します。
- 4必要に応じて、字幕の表示位置・フォント・色・サイズを調整します。
- 5「完了」→「RUN」を押すと、翻訳字幕付きの動画が作成されます。完了するまでしばらく待ちましょう。
動画の音声翻訳をリアルタイムで行う方法
ZoomやMicrosoft Teamsには、リアルタイム翻訳機能が搭載されており、外国語の会話も即時に翻訳して字幕化できます。ここでは、Microsoft Teamsを例に、会議動画の音声をリアルタイム翻訳する方法を紹介します。
- 1Microsoft Translatorを起動し、会議コントロールの「そのほか」→「言語と音声」→「ライブキャプションを表示する」をクリックします。
- 2画面の下部に表示さる設定アイコンをクリックし、「言語設定」を選択します。
- 3「会議で話されている言語」と「翻訳先の言語」を設定すれば、話されている内容がリアルタイムで翻訳され、字幕として表示されます。
一方、ライブ配信しながら翻訳字幕をリアルタイム表示する方法もあります。
「ゆかりねっとコネクターNEO」というプラグインを配信ソフトに導入すれば、配信中の音声を自動で翻訳し、字幕として画面に表示できます。配信者側で設定すれば、視聴者はそのまま翻訳字幕付きで動画を視聴可能です。
スマホで動画の音声を翻訳する方法
スマートフォンでも、動画の音声を手軽に翻訳できます。ここからは、AndroidとiPhoneそれぞれの端末で動画の音声を翻訳する際に活用したいアプリを4つピックアップしてご紹介していきます。
Androidで使える音声翻訳アプリ2選
1. Google翻訳
Google公式の定番翻訳アプリです。動画再生中の音声をマイクで拾い、その場で翻訳してくれます。多言語対応で、字幕代わりにも活用可能です。
2. ビデオ音声翻訳
動画の音声をリアルタイム翻訳し、ライブ配信や会議の音声もその場で字幕化できるアプリです。100以上の言語に対応し、テキストコピーや地域選択の選択も可能です。
iPhoneで使える音声翻訳アプリ2選
1.iTranslate
100以上の言語に対応した定番翻訳アプリです。音声入力にも対応しており、マイクで動画の音声を拾い、リアルタイム翻訳できます。会議の議事録などの翻訳に適しています。
2.Notta
AIによって音声や動画ファイルから高精度に文字起こしができるアプリです。翻訳機能も備えており、文字起こししたテキストを42言語にクイック翻訳できます。
まとめ
今回は、動画の音声を翻訳する方法をご紹介しました。PCで動画の音声を高精度に翻訳できるソフトや、スマホで動画の音声をリアルタイム翻訳できるアプリもあります。
しかし、どんな翻訳方法でも共通して重要なのは、音声の聞き取りやすさです。VideoProc Converter AIを使えば、動画から声を抽出してノイズを除去できるため、よりクリアで聴きやすい音声に仕上げることができます。