AviUtl重い問題について〜AviUt編集作業が重くて、プレビュー再生がカクカクする対策

60fps動画編集フリーソフト

「AviUtl プレビュー 重い」「AviUtl 再生 重い」「AviUtl カット重い」「AviUtl 再生ウィンドウ重い」「AviUtl 編集重い」「AviUtl 分割重い」「AviUtl 出力重い」などのように検索してここにたどり着いたでしょう。

「AviUtlで動画編集作業を行う時、再生ウィンドウが重くて、プレビューできない」
「AviUtlで動画をいくつかのセグメントに分割すると、AviUtlが重くなって、いつまでも分割できない」
「AviUtlでの動画編集作業が終わって、動画を出力する時、あまりにも長くて、出力完了の傾向は全くない」

AviUtlは有料ソフトに匹敵できる豊富な編集機能を搭載していて、国内では定番な無料動画編集ソフトとして知られています。
一方、フリーソフトだからこそ、AviUtlが重くて動画編集できない時、公式的な技術サポートはありません。AviUtlプレビュー再生がカクカクしたり、出力が重かったりする時、ネットからその対処法を探すしかありませんね。
ここでは、AviUtlユーザーのために、AviUtlが重い時の対処法を解説います。本文の最後まで読んだら、AviUtl重い問題は解決できると思います。是非チェックしてください。

AviUtlが重くて、動画編集できない対処法1. AviUtl設定

AviUtlで編集作業が重くて、カクカクするなら、まずAviUtlでちょっと設定することでサクサクなることができます。

@ キャッシュサイズを上げる

AviUtlのキャッシュサイズを上げることで、重い状態を軽減させることができます。

キャッシュというのは、ビデオやオーディオのデータを一時的にメモリに入れて高速で処理できるようにすることを言います。
キャッシュサイズが100の場合、100MB分のデータを、内部で前もって用意しておくことで、AviUtlでの編集が円滑に行えるようにしています。軽量化には最適の方法です。

キャッシュサイズ数を確認し、キャッシュサイズ数が低いようなら高く設定しましょう。
AviUtlの「ファイル」→「環境設定」→「システムの設定」→「キャッシュサイズ」の順設定してください。

AviUtlキャッシュサイズ設定
AviUtlキャッシュサイズ設定

    注意

  • 基本的に「キャッシュサイズ」の数値が高いほどキビキビ動くようになりますが、クラッシュする事も多くなるので、適当な数値に設定してください。

AviUtlバージョン1.1前のバージョンなら、「キャッシュサイズ」ではなく、「キャッシュフレーム数」という項目に設定されています。もし、バージョン1.1前のバージョンを使っているなら、「キャッシュフレーム数」を8〜32に設定してください。

A ハンドル数を上げる

AviUtlでハンドル数を上げることで、動作を軽くすることができます。AviUtlの拡張編集タイムライン上で「右クリック」→「環境設定」で、「動画ファイルのハンドル数」の数値を増やすと、サイズの大きい動画ファイルを読み込んでも、軽く表示させることができます。

AviUtlバンドル数設定
AviUtlバンドル数設定

B 画像処理を間引いて表示

AviUtlで「画像処理を間引いて表示」を有効にすることによって、AviUtlの重い問題を改善することもできます。

「画像処理を間引いて表示」とは、出力中以外で画像の表示をする時に一部の処理の重いフィルタの処理を簡略化して速度優先で描画するようにします。画面にあまり変化は見られないがなぜかAviUtl編集作業が軽くなります。

設定方法

拡張編集タイムライン上にて「右クリック」→「画像処理を間引いて表示」にチェックを入れると、動作を軽くできます。
また、[Q]キー(標準設定)で画像処理を間引いて表示することも出来ます。

    注意

  • 文字通り間引いて表示させているため、「実際にエンコードして出力したファイル」と「作業中のプレビュー」とでエフェクトの表示に違いが生じる可能性が高いです。

AviUtlが重くて、動画編集できない対処法2. AviUtl本体で編集

もし、拡張編集機能を利用していて、AviUtlが重いなら、AviUtlの本体で編集したら、一部のユーザーはカクカクする問題を解消できます。

AviUtl本体編集と拡張編集
AviUtl本体編集と拡張編集

緑色に囲まれたウィンドウがAviUtlの本体のウィンドウ。
赤色に囲まれたウィンドウがAviUtlの拡張編集のウィンドウ。

AviUtlが重くて、動画編集できない対処法3. 素材を処理

上記のようにAviUtlを設定してもプレビュー再生がカクカクしたり、出力できなかったりする問題は解決できない場合、手元にある素材をまず処理しましょう。AviUtlで動画を編集する前、素材を処理したら、AviUtl重い状況が改善されるかもしれません。

@ 動画を編集する前、動画をリサイズ

AviUtlはそもそも32 bitソフトなので、解像度やフレームレート、ビットレートの高い動画を編集することには向いていません。4K動画を読み込んで編集する場合、メモリを余分に喰ってしまって処理時間も遅くなり、AviUtlの動作は必ず重くなります。AviUtlで解像度やフレームレート、ビットレートの高い動画を編集する前、その素材のサイズを変更しましょう。リサイズすることによって、素材の容量が軽くなり、AviUtlとPCにかかる負担が小さくなります。

A 重い部分を中間ファイルにする

AviUtlで動画を編集したら、最終的に動画として出力する以外にも、中間ファイルとして、動画出力することもできます。
重い部分を「中間ファイル」として出力すれば、その部分は素材として再利用することで、AviUtlの編集作業が軽くなります。
また、「中間ファイル」として出力する場合は「無圧縮」や「可逆圧縮」など劣化なしの出力があります。筆者は「可逆圧縮」をおすすめします。「無圧縮」なら、動画サイズが非常に大きいからです。

B 重いフィルタの設定を変更する

個性的な動画を作るために、たくさんのフィルタを使ったでしょう。しかし、AviUtlでフィルタを多く利用したら、動画が重くなってしまします。
動作が重いフィルタなどをかけているオブジェクトは、できるだけ非アクティブにしておきましょう。

AviUtlフィルタ設定
AviUtlフィルタ設定

設定ダイアログ右上のチェックを外すと → オブジェクト自体を非アクティブにできる
各エフェクトの右上のチェックを外すと → エフェクト単位で非アクティブにできる

また、オブジェクトが設置されているレイヤーを非表示にすることでも、オブジェクトを非アクティブにできます。

C オブジェクトのサイズを小さくする

動画だけでなく、図形や画像などのオブジェクトのサイズもAviUtlが重くなる原因になります。だから、動画をリサイズする他、オブジェクトのサイズを小さくすることで、AviUtlでの編集を軽量化にすることもできる可能性があります。
オブジェクト(図形や画像など)のサイズによっては、重い動画の原因になってしまいます。オブジェクトのサイズを変更することで、動画が軽くなる可能性があるため、試しにサイズを変更してみましょう。

AviUtlオブジェクトサイズ
AviUtlオブジェクトサイズ

D 素材のコーデックを変更する

AviUtlで動画編集のスムーズさは動画/音楽/画像のフォーマット/コーデックにもよります。コーデックによって、AviUtlが重くなったり、エラーになって編集できなかったりすることもあります。

事前に、動画や音声、画像の素材を非圧縮コーデック或いは可逆圧縮コーデックに変換しておいたら、AviUtlでの編集がスムーズにあなるかもしれません。

おすすめのフォーマット

動画:非圧縮→AviUtl、可逆圧縮→AviUtl
音声:非圧縮→BMP、可逆圧縮→PNG
画像:非圧縮→WAV・AIFF、可逆圧縮→FLAC・ALACなど

E 素材の場所を変更する

編集用動画や画像の素材が外付けのHDDなどに保存している場合、AviUtlの動作が遅くなってしまう恐れがあります。 だから、是非素材をパソコン内蔵のHDD・SSDなどに移して読み込ませましょう。

AviUtlが重くて、動画編集できない対処法4. メモリ使用量を減らすプラグインを利用する

AviUtlで動画を編集すると、メモリの使用量は大きくなります。実は、あるプラグインをAviUtlに追加したら、カットや分割などの編集作業やプレビューもサクサクになって、編集する時のメモリ不足によるエラーを回避することができます。

メモリ使用量を減らすプラグインが InputPipePlugin です。

  • ダウンロードリンク:https://github.com/oov/aviutl_rampreview/releases
  • 使い方:https://www.nicovideo.jp/watch/sm32668490

AviUtlが重くて、動画編集できない対処法5. 文字を追加する時、テキストを画像に乗り換える

AviUtlで動画にテキストを追加する時、テキストサイズが200を超えたあたりから、AviUtlが重く感じます。たった五文字でもAviUtlプレビュー再生はカクカクします。テキストオブジェクトは、文字数とサイズが多くなるほど重くなります。できれば、追加したいテキストを画像に乗り換えて編集しましょう。

文字について、テキストを使うべきか、画像を使うべきかの分かれ目は、その文字を動かすかどうかで決めます。
アニメーション効果をかけ、「文字毎に個別オブジェクト」にチェックを入れる編集はテキストでなければいけません。
それ以外、例えば単純に座標や透明度、拡大率などを移動させて使うテキストは画像でもいいと思います。

AviUtlが重くて、動画編集できない対処法6. 「拡張編集RAMプレビュー」プラグインを使う

フィルタや素材(動画・画像)をたくさん使用していたりすると、AviUtlのプレビュー再生が非常にカクカクになってきます。この場合、「拡張編集RAMプレビュー」というプラグインをインストールしましょう。「拡張編集RAMプレビュー」というプラグインを使えば、
エフェクトなどをかけて重くなったプレビューをメモリにキャッシュすることでスムーズに再生してくれます。

AviUtlが重くて、動画編集できない対処法7. パソコンのスペックをあげる

上記のようにAviUtlを再設定したり、AviUtlの素材を処理したり、「拡張編集RAMプレビュー」プラグインを利用したりしてもAviUtlがまだカクカクして重いなら、編集用のパソコンのスペックを上げましょう。

そもそも動画編集というのは非常に重いファイルを弄る作業なので、ハイスペックのパソコンが必要です。

メモリを増設して強化

AviUtlで動画を編集するには、最低4GBのメモリが必要です。2GB以下の場合AviUtlの編集が重くなる可能性が高いです。
是非パソコンのメモリを4GB以上にしてください。

CPUを換装する

CPUは、PCの頭の回転速度のようなものです。なので、AviUtl動画編集の肝はCPUです。CPUが早ければ早いほど、AviUtlで動画編集する時の処理速度が上がります。
core i5以上のCPUがおすすめです。
ただ、CPUの換装は少々ややこしく、初心者にはおすすめできない方法です。パソコンを買い替えた方が早いかもしれません。

まとめ

上記の方法でAviUtlが重い問題を改善しましたか。全部を試してもAviUtlが重いなら、ハイスペックなパソコンに乗り換えるか、またはVideoProcなどのようなシェアウェアを使いましょう。

AviUtlより使いやすく高機能な動画編集ソフト

動画編集の初心者なら、VideoProc一押し!基礎知識がいらなくて、ステップbyステップで動画を編集することができます。お持ちのパソコンが高スペックでなくても、軽くて4K/60fpsの動画を編集することができます。

この記事を書いた人:アキ

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