【無料】イラスト動画の作り方・基本的流れ・注意点についてのご解説
最近、「イラスト動画」を活用して、サービス紹介動画や会社紹介動画を制作する企業が増えています。
イラスト動画は、静止画のイラストに動きや音を加えて作成した動画です。実写動画と比較するとコストを大きく抑えることができる優れた表現手法です。
本ページでは、無料でイラスト動画を作成する方法についてご紹介しましょう。
(1)イラスト動画の特徴と用途
イラスト動画は、簡単に言えば、イラストを用いた一般的なアニメーション動画です。
通常のアニメをみているような感覚で印象に残りやすく、親しみが湧きやすいためユーザーの感情移入を促進する効果に期待できます。
また、ストーリー性を持たせやすいため、内容が頭にインプットされやすい点が特徴です。サービス紹介動画のような起承転結があるとわかりやすい動画に適しています。
イラスト動画のメリットは、主に次の5つです。
- ✅ 伝えたい情報をわかりやすく表現できる
- ✅ キャラクターが使用できる
- ✅ 実写ではできない幅広い表現が可能
- ✅ 撮影が必要ないため、コストを抑えやすい
- ✅ 修正や再利用がしやすい
イラスト動画は、個人で楽しむだけでなく、ビジネスや教育など様々な場面で活用することができます。
(2)イラスト動画の作り方はどのような流れで進むか?
イラスト動画の制作は外部の制作会社に依頼することもできますが、費用をかけずに作成したい場合は、個人で制作してみましょう。
こちらでは、イラスト動画の具体的な作り方を、5つのステップで紹介します。
1. 構想を考える
イラスト動画の具体的な作り方について、まず最初に重要なのは構想を練ることです。
どんな動画を作りたいのか、ターゲット層は誰か、どのようなキャラクターや背景を描きたいのか、動画を通して何を伝えたいのかを明確にしましょう。
特に、ターゲット層によって、絵柄や表現方法、ストーリーの内容も変わってきます。
これらの要素を踏まえた上で、ストーリーの土台となる「プロット」を作成します。
2. 絵コンテを作る
プロットができたら、次は「絵コンテ」を作成します。
絵コンテは、動画の各シーンをコマごとに描いたもので、いわば動画の設計図のようなものです。
絵コンテには、キャラクターの動きや表情、カメラワーク、セリフなどを書き込みます。特に複雑なシーンや動きが多い場合、事前に絵コンテを作成することで、後の修正や手戻りを減らすことができます。絵が苦手な場合は、簡単な線描きや記号で表現しても構いません。
3. 原画を描く
絵コンテが完成したら、いよいよ原画を描き始めます。
原画は動画の基礎となる部分であり、各シーンの主要な動きやポーズ、キャラクターの表情などを詳細に描写します。
イラストを描くツールは、手描き、ペイントソフト、3DCGソフトなど多岐にわたるため、自分の得意なものを使うと良いでしょう。
原画の枚数が多いほど、動画の動きが滑らかになり、よりリアルな表現が可能になります。
4. 中割りを描く
中割りとは、原画と原画の間の動きを補完する絵のことで、アニメーションの滑らかさを決定づける重要な作業です。
中割りを丁寧に描くことで、キャラクターやオブジェクトの動きが自然になり、視聴者にリアルな動きを感じさせることができます。
特に、複雑なアクションや細かい表現が求められるシーンでは、中割りの質が作品全体の完成度に大きく影響します。
一般的には、複雑な動きや表情の変化を表現したい場合も、多くの枚数が必要になります。
5. 編集ソフトで動画化する
イラスト動画制作の集大成とも言えるのが、編集ソフトでの動画化です。
描かれた静止画に動きを与え、音楽や効果音、テロップなどを加えることで、視聴者を魅了する作品へと仕上げていきます。
動画編集は「カット」「結合」「エフェクト」「字幕・テロップ」「BGM・効果音」等の要素に分けられます。それぞれ抑えるべきポイントがあります。
- 1カット
- 映像の編集で最も良く行われるのが、「間をカットする」ことです。人が話している映像や、景色を映した映像では無駄な時間が多く、動画が間延びをします。そのため、テンポを重視する場合は積極的にカットしましょう。
- 2結合
- 異なるシーンを結合する際には、シーン間の流れを自然にすることが重要です。これにより、視聴者に違和感を与えず、スムーズにストーリーが展開します。また、結合するシーンの内容やテーマが連続していることを確認し、一貫性を保つようにします。
- 3字幕・テロップ
- 印象付けたり・強調したい言葉をテロップ表示をすることで効果的に、内容を伝えることができます。フォントの形式や配色を変えて、目立たせることもできます。
- またテロップは少し長めに出しましょう。人は、一般的に一秒間に4文字ほどしか読めないとされているため、表示する文章の長さからどのぐらいの長さの動画になるのかを考えた上で、素材選択をする必要もあります。
- 4エフェクト
- エフェクトは視聴者の注意を引きつけるための強力な手段ですが、多用すると逆効果になり、映像が散漫になります。重要なシーンや感情を強調したい部分に限定して使用し、全体のバランスと調和を保つことが大切です。
- 5BGM・効果音
- BGMや音楽は場面や雰囲気の転換や強調など、動画にメリハリを持たせることができます。ただ安易にBGMを流しているだけではなく、演出にあったBGMを盛り込むことで、より魅力的な動画にできます。
<おすすめの動画編集フリーソフト>
このような編集機能を備える動画編集ソフトは、無料のものから、プロ仕様の有料のものまでさまざまなものがあります。
しかし、イラスト動画の制作を無料で簡単に行いたいと思う方にとって、「VideoProc Vlogger」をおすすめします。
VideoProc Vloggerは無料なのに簡単、そして高機能な動画編集フリーソフトです。
簡単な操作でプロ並みの動画コンテンツを作成でき、動作も軽くサクサク編集できます。ロゴや広告も入らず、出力形式も多様なので、各種SNSの企業アカウンへの投稿にも最適です。初心者から中級者まで満足できるソフトだと思います。
VideoProc Vloggerの使い方をある程度マスターすれば、自分のイメージ通りのイラスト動画を制作することができます。
(3)イラスト動画制作における注意点
イラスト動画制作における注意点についても説明しているので、ぜひ参考にしてください。
1. 素材の商用利用・著作権を確認する
キャラクター、画像やBGMなどを動画に加える場合、素材の商用利用や著作権について確認が必要です。
たとえフリー素材であっても、商用利用可否やクレジット表記の必要性などを確認せずに使用してしまうと、著作権侵害に問われる可能性があります。
「商用利用OK」「著作権フリー」の素材であれば、基本的に制限なく動画に使用できます。
2. 配信媒体に合って長さと解像度を決める
異なる配信プラットフォームにはそれぞれの特性と視聴者層があり、最適な動画の長さや解像度が異なります。
例えば、YouTubeでは高解像度の長尺動画が好まれる一方、InstagramやTikTokでは短時間で視覚的にインパクトのある動画が求められます。
また、スマートフォンでの視聴が多い場合には、モバイルデバイスに適した解像度やアスペクト比を選ぶことが重要です。
こうした配信媒体の特性を考慮し、適切な長さと解像度で動画を制作することで、視聴者にとって見やすく、効果的なコンテンツを提供することができます。
3. イラスト動画の優劣基準は?
「クオリティの高い動画が当たり前」の世の中なので、視聴者の目は肥えていると言っても過言ではありません。
とはいえ、効果的で優れたイラスト動画にするためには、豪華な演出、流行の音楽、派手なエフェクトという手段の部分ではなく、「目的達成に寄与できるか」を基準に考えることが必要です。
目的に沿ったコンテンツ作りが重要であり、視聴者に伝えたいメッセージや情報を的確に届けるための工夫が求められます。
(4)まとめ
本記事では、無料なイラスト動画の作り方、流れと注意点に分けて解説しました。
この記事を読めば、初心者の方でもすぐに実践へ投入することができると思います。最初は思うような作品ができなくても、諦めずに練習を続ければ、必ず上達します。
今回紹介した内容を参考に、ぜひあなたもイラスト動画制作に挑戦してみてください!きっと、あなただけのオリジナリティ溢れる作品を作ることができるはずです。