動画編集ソフトはFilmoraとVideoProc Vloggerどっちがおすすめ?その違いを徹底比較!
現在は数多くの動画編集ソフトが登場しましたが、いったいどれを選べばいいのか悩んでいる人もいるでしょう。初心者の場合、FilmoraとVideoProc Vloggerという2つの動画編集ソフトがよく推薦されています。
- 🔴 FilmoraとVideoProc Vloggerどちらを導入したらいいのか?
- 🔴 同じ動画編集ソフトだけど、FilmoraとVideoProc Vloggerどう違うの?
以上のような悩みを解決するために、この記事ではFilmoraとVideoProc Vloggerの違いを比較して紹介します。
Filmoraとは?VideoProc Vloggerとは?
最初に、VideoProc VloggerとFilmoraの基本情報について紹介します。
Filmoraとは?
- バージョン情報
- バージョン:Ver 12.3(2023年5月)
Filmoraは、Wondershare社が開発した動画編集ソフトで、世界中で10億人のユーザーが愛用してます。おしゃれなテンプレートや豊富なエフェクトが用意され、動画編集・投稿に不可欠な便利機能が充実しています。分かりやすいデザインで初心者から中級者を中心に利用されています。
Filmoraには、お試しで使える無料版が用意されています。また、「個人向け」、「法人・商用向け」、「学生・教職員向け」の3種類の料金プランが提供しており、自身の経済状況に合わせて、1年間プラン(サブスクリプション版)か永続プラン(買い切り版)のどちらかを選ぶことができます。
VideoProc Vloggerとは?
- バージョン情報
- バージョン:Ver 1.4(2022年3月)
VideoProc VloggerはDigiartyが21年にリリースされた動画編集フリーソフトです。同じ会社によって開発された製品は、動画処理で役立つVideoProc Converter、各メディアファイルを再生できる5KPlayerなどがあります。
基本的な編集機能が全て備えていて、見栄えの良い動画が無料でできるため人気があります。それに、VideoProc Vloggerは初心者をターゲットにするため、使いやすさや操作性に重視しており、インターフェースが直感的で一目で必要な機能がわかります。編集をした経験がない方でもストレスなく動画編集を行えます。
FilmoraとVideoProc Vloggerの違い
続いて、VideoProc VloggerとFilmoraの違いを様々な観点から比較していきます。
動画編集ソフト名 | Filmora | VideoProc Vlogger |
---|---|---|
操作性/使いやすさ |
★★★★☆ | ★★★★★ |
機能性 |
高度な動画編集も対応 | 基本的な動画編集 |
料金 |
1年プラン:6,980円 永続プラン:8,980円 |
無料 |
動作環境 |
Windows&Mac | Windows&Mac |
FilmoraとVideoProc Vloggerの違い1、操作性/使いやすさ
ここでは、この2つのソフトの編集画面から違いを比較して紹介します。
- @ メディアライブラリー:ビデオ、画像、音楽、エフェクト素材などが表示される場所。
- A プレビューウィンドウ:編集されている動画を確認できる。
- B ツールバー:よく使用するツールが表示される。
- C タイムライン:時間軸に沿って編集作業を行うエリア
- D インスペクター:プロジェクト基本情報の表示や、タイムライン上に配置した動画・音声・画像・字幕などの詳細な設定。
パット見ると、FilmoraとVideoProc Vloggerデフォルトの編集画面はよく似ています。
違いを言うなら、Filmoraの機能が多いため、操作画面にメニューや機能オプションなどが詰め込んでいます。まだFilmoraに慣れていない人にとって混乱しやすいでしょう。
だが、Filmora の新しいバージョンでは、5種類のパネルレイアウトが追加されました。編集スタイルやモニター数に合わせて、使いやすいパネルレイアウトに切り替え可能です。
その点、Filmoraのデザインはユーザーフレンドリーですね。
もう一つの違いは、Filmoraのツールバーには、マウスカーソルを合わせないと該当するツールの名前が出てきません。それに対して、VideoProc Vloggerのツールバーは各項目の名前が表示されるので、一目で必要な機能が分かります。
それに加えて、FilmoraとVideoProc Vloggerはタイムラインに素材の配置方法が大きく異なります。
Filmoraはタイムラインに追加する素材は下から上の順に置かれます。上に置いたクリップは下のクリップを重ねます。一方、VideoProc Vloggerは、タイムラインに追加する素材は上から下の順に並べられます。それに、下に置いたクリップは上のクリップをブロックします。
- Filmoraオーディオトラック → 動画トラック → オーバーレイトラック → 字幕トラック
- VideoProc Vlogger動画トラック → オーバーレイトラック → オーディオトラック → 字幕トラック
ちなみに、ほとんどの動画編集ソフトは、Filmoraと同じ素材配置方法を採用しています。大したことではないですが、自分に合うものを選べばいいでしょう。
ソフトの使いやすさは人によって異なるため、一概に比較することはできません。ただし、評判を見るとVideoProc Vloggerはより初心者に適していると思います。理由は、Filmoraの機能が多くて、アイコンからどういう機能なのかイメージづらいからです。
#FilmoraとVideoProc Vloggerの違い2、機能性
FilmoraとVideoProc Vloggerであれば、機能面はFilmoraの方が良いです。
まずは、簡単に一覧にしてまとめてみます。(下記は機能の一部であり全機能の表示ではありません。)
機能 | Filmora 12 | VideoProc Vlogger |
基本的な編集機能(カット・分割、クロップ、回転・反転、字幕・テロップ入れ、BGM入れ、トランジション、再生速度変更など) | 〇 | 〇 |
音声編集(音量調整、フェードイン・アウト、無音検出、イコライザー、音声エフェクトなど) | 〇 | 〇 |
縦動画の編集 | 〇 | 〇 |
テンプレート | 〇 | ✖ |
キーフレーム編集 | 〇 | ✖ |
モーショントラッキング | 〇 | △ |
カラー&フィルター | 〇 | △ |
歪み・レンズ補正 | 〇 | 〇 |
オーバーレイ(PIP) | 〇 | 〇 |
クロマキー合成 | 〇 | 〇 |
録画・録音 | 〇 | △ |
自動字幕起こし | 〇 | ✖ |
AIツール | 〇 | ✖ |
3D動画・360°動画編集 | ✖ | 〇 |
動画形式変換 | 〇 | 〇 |
DVDへの書き込み | 〇 | ✖ |
* 〇:あり、✖:なし、△:対応不完全
上記の比較表を見ると、VideoProc VloggerでできないことがFilmoraではできることが多いです。Filmoraは動画編集に必要な機能が網羅しているだけでなく、高度な機能も多数揃っています。
また、VideoProc Vlogger と比べて、Filmoraのもう一つのメリットは、便利なテンプレートや動画素材がたくさん用意されていることです。ソフトの内蔵素材以外、 Filmstock というFilmora専用の動画素材サイトから好きなのをダウンロードして使えます。メリットがある一方、機能が多いので覚えるのに時間がかかります。それに、Filmoraでは無料で利用できる素材はあまり多くありません。
一言いうと、簡単に動画を作りたいならVideoProc Vloggerが十分です。よりクオリティの高い、表現力のある動画を作成するには、Filmoraの高度な機能を使いましょう。
FilmoraとVideoProc Vloggerの違い3、料金
VideoProc Vloggerは完全無料で使える動画編集ソフトです。ロゴ・ウォーターマークは一切なく、時間と機能に何の制限もありません。それに対して、Filmoraは無料体験版が提供して、実際には有料な動画編集ソフトです。
Filmoraは基本的に無料で使えますが、出力した動画にロゴ・ウォーターマークが表示されます。また、商用やYouTubeの動画編集を行いたい方には、無料版はあまりおすすめできません。
Filmoraの料金プラン一覧:
プラン | 個人向け | 法人・商用向け | 学生・教職員向け |
---|---|---|---|
サブスク版 |
一年間プラン:6,980円(税込) |
3ヶ月プラン:3,480円(税込) |
一年間プラン:5,980円(税込) |
買い切り版 |
8,980円(税込) |
14,900円(税込) |
8,980円 |
- サブスク版(自動更新プラン)1年の間でソフトのアップデートがあった場合に、自動的に更新されます。
- 買い切り版(1回限りの購入)永続ライセンス料を一度支払うことで、それ以降は料金がかかりません。マイナーアップデートは無料でできますが、大型のメジャーアップデートには新しい永続ライセンスの購入が必要です。
VideoProc Vloggerは無料で制限なく動画編集を行えます。Filmoraの全ての機能を使用したい場合、サブスク版か買い切り版の購入を検討してください。
FilmoraとVideoProc Vloggerの違い4、動作環境
FilmoraとVideoProc VloggerはWindows・Macのどちらでも問題なく使うことができます。詳細は以下の通りです。
- Filmoraの動作環境
- 対応OS:Windows7/8.1/10/11(64bit)またはそれ以降;Mac OS X 10.12またはそれ以降
- CPU:Intel i3以上のマルチコアプロセッサ、2GHzまたはそれ以上(HDおよび4KビデオにはIntel第6世代以降のCPUを推奨)
- メモリ(RAM):4GB RAM ;8GB以上(HD、4Kの場合)
- GPU:2 GB vRAM;4 GB GPU VRAM(HD 4Kまたはそれ以上)
- ディスク容量:最低10GBのHDD空き容量
- VideoProc Vloggerの動作環境
- 対応OS:Windows7/8.1/10/11(64bit)またはそれ以降;Mac OS X 10.11またはそれ以降
- CPU:2GHz IntelR或いはAMDR(Intel i5またはそれ以降;2GHz またはそれ以上)
- メモリ(RAM):2GB RAM以上;4GB(HDメディアの場合);8GB(4K 8Kメディアの場合)
- GPU:512MB GPU VRAM;2 GB GPU VRAM(HD 4Kまたはそれ以上)
- ディスク容量:最低600MBのHDD空き容量
VideoProc Vloggerの方が、動作が軽くてスペックの低いパソコン(最低限が必要)でも動作できます。
Filmoraがより多くの機能と内蔵素材を持っており、バージョンが上がったり、新機能が追加されたりすると重くなる傾向があります。ソフトを選択する際は、必ずお使いのパソコンがソフトのシステム要件を満たしていることを確認してください。
FilmoraとVideoProc Vloggerはどっちがおすすめ?
FilmoraとVideoProc Vloggerの違いを「操作性/使いやすさ」、「機能性」、「料金」、「動作環境」の4つのポイントから比較して紹介しました。では、それぞれのメリット・デメリットをまとめて、どのような人に向いているのかを紹介します。
Filmoraのメリット・デメリット
- メリット
- 👍 操作性と機能性を両立し、初心者から中級者まで向いている;
- 👍 2000種類以上のエフェクトが備わっている;
- 👍 パワフルな編集機能が搭載されている;
- 👍 クラウド保存対応でいつでもどこでも使える;
- 👍 有料動画編集ソフトの中では、比較的リーズナブルな価格で使用できる;
- 👍 スマホ版アプリFilmoraGoが提供している。
- デメリット
- 👎 プロが目指す人や経験者にとっては機能が少なすぎる;
- 👎 無料版は動画を出力する際にロゴが出てくるため、動画の質を下げてしまう;
- 👎 無料版から製品版に切り替える場合がわかりにくい;
- 👎 エフェクトを重ねて追加していて重くなることはある;
VideoProc Vloggerのメリット・デメリット
- メリット
- 👍 動画編集ソフトに必要な機能は備わっている
- 👍 一部の高度編集に対応可能(クロマキー合成、無音検出、モーショントランキング、カラーグレーディングなど);
- 👍 操作方法が分かりやすく、使い方やビデオチュートリアルの記事が数多くある;
- 👍 動作が軽くて、高解像度の4K/8K動画も扱える;
- 👍 無料で利用できる一方で、時間/機能制限なし・ロゴなしで動画編集を行える;
- デメリット
- 👎 スマホやタッブレト端末に対応していない;
- 👎 高度な編集技術を活用したい方にとって機能が不足;
- 👎 テンプレートが内蔵されていなく、素材の種類も少ない;
ここまで比較した内容から、FilmoraとVideoProc Vloggerがおすすめな人をまとめると次の通りです。
✿ 動画編集をこれから始めたい ✿ できる限りお金をかけずに動画編集したい ✿ 個人向けの子供成長ムービーコピーや結婚式ムービーを編集したい 誰でも簡単に始められる無料動画編集ソフト! |
✿ 副業やYouTube動画投稿として動画編集をしたい ✿ 豊富なエフェクト素材を使いたい ✿ センスがよく、おしゃれな動画を作りたい クリエイティブ活動をもっとスマートにする動画編集ソフト! |
結論から言うと、動画編集が初めて簡単に始めたいという人には「VideoProc Vlogger」がおすすめです。高画質&クオリティの高い動画を作成するには、「Filmora」への移行は良いと思います。
どれも自分の優れたところと惜しいところがあるので、ご自分のパソコン環境や目的に応じて選んでくださいね。