【無料】曲からボーカルを抽出できるおすすめソフト・サイト|具体的なやり方付き

「ボーカル抽出ってできるの?」
歌ってみた動画の制作やカラオケ音源作り、あるいは別の楽曲とのリミックスなど、曲からボーカルだけを抽出したい場面は意外と多いものです。
この記事では、ボーカルリムーバー&ボーカル抽出におすすめのソフト・サイトと具体的な使い方を紹介します。
ボーカルを抽出するには?
昔は「位相キャンセル」などの単純な方法が多く、音質が劣化しやすかったですが、最近はAIなどの高精度なボーカル分離技術が普及し、伴奏や残響まできれいに分けられるようになっています。
一応その2つの方法の特徴を紹介します。
🌊 方法1:位相反転・位相キャンセル
- 古くから使われてきた、最も定番の抽出方法です。この方法は、左右チャンネルの差分を利用して中央のボーカル成分を消したり抽出したりするものです。
- 注意:完全に中央にある音しか消えない(ドラムやベースも中央なら一緒に消えることが多い);伴奏のサウンドが不自然に変化する可能性がある。
🎼 方法2:AIボーカル抽出
- 近年主流のやり方で、AIを活用して曲を分析し、ボーカルと伴奏をきれいに分離することが可能です。使い方がとても簡単で、残響や楽器音の混ざりも少ないです。
ボーカル抽出におすすめソフト・サイトと使い方ご解説
ここでは、おすすめのボーカル抽出ソフト・サイトを紹介し、それぞれの使い方も合わせて解説します。
1. VideoProc Conterver AI - AIを活用した高精度なボーカル抽出ソフト
国内外で高く評価されている多機能動画・画像・音声処理ソフトVideoProc Converter AIは、新たに「ボーカルリムーバー」機能を追加し、ボーカルの抽出や除去が自動で行えます。
最新の AI音声分離技術を用いて、ボーカルと伴奏を高精度に識別・分離・抽出でき、歪みを最小限に抑えます。専門知識不要・ワンクリックで操作可能で、カラオケ音源やアカペラ素材を簡単に作成したい方に最適です。
また、音声ノイズ除去、音量調整、音声変換、録音など、日常的な音楽編集&制作に対応する便利な機能を搭載しています。
対応OS | Windows/Mac |
料金 | 無料あり;有料3,280円〜 |
メリット | ✓ 対応フォーマットが豊富; ✓ 伴奏とボーカルの音量調整も可能; ✓ パソコンに疎い人でも扱えるほどシンプルさ; ✓ 充実している動画&音楽処理機能とAI関連機能; ✓ オフライン環境でも利用可能(安全・安心)。 |
デメリット | 無料版には5分間制限がある。 |
VideoProc Conterver AIでボーカル抽出のやり方
- STEP1. ソフトを起動し、「音声AI」をクリックします。下部の「メディア追加」から動画または音楽ファイルを画面にドラッグ&ドロップして追加します。
- STEP2. 下部の「メディア追加」から動画または音楽ファイルを画面にドラッグ&ドロップして追加します。
- STEP3. 右側で「ボーカルリムーバー」にチェックを入れて、声だけを抽出したい場合は「ボーカル抽出」を選択します。
- STEP4. プレビュー画面下の緑の調整ボダンをドラッグして処理したい部分を指定します。「プレビュー15秒」をクリックすれば、指定範囲内の15秒間の処理結果をリアルタイムに確認できます。
- STEP5. 最後は、書き出し設定で動画&音声コーデックや保存先などを指定して、「RUN」ボタンをクリックします。すると、ボーカル抽出処理が開始されます。




2. Audacity - オーディオ編集フリーソフト
無料のオーディオ編集ソフトといえば、やはり定番はAudacityでしょう。
マルチトラック編集や音声の切り取り、録音・再生、ノイズ除去フィルタリングなど、基本から高度な機能まで幅広く搭載しており、高性能かつ柔軟性の高さが特徴です。
Audacityでは、主に従来型の「位相反転」や「ボーカルの低減と分離」機能を活用して、楽曲からボーカルを消したり、逆に抽出したりすることができます。操作はやや複雑ですが、音声編集の経験がある方や、プロを目指す方にとっては非常に有力な選択肢となるでしょう。
対応OS | Windows&Mac&Linux |
料金 | 無料 |
メリット | ✓ 「完全無料で使える」+「高機能」を特徴とする。 |
デメリット | ✗ ステレオトラックのみ対応; ✗ 不自然な処理がある; ✗ 動画ファイルを扱うにはFFmpegの導入が必要。 |
Audacityでボーカル抽出のやり方:
- 方法@「ボーカルの低減と分離」
- STEP1. Audacityを起動し、上部の「ファイル」>「開く」をクリックしてボーカル抽出したいファイルを追加します。
- STEP2. 「Ctrl+A」キーを押して、すべてを選択した状態で「エフェクト」>「ボーカルの低減と分離」を選択します。
- STEP3. 表示されるウィンドウで「アクション」から「ボーカルを分離」を選択すれば、声だけを残して楽器などを減らすことが可能です。強度やその他の設定を調整し、「適用」をクリックします。
- STEP4. あとは、「ファイル」>「オーディオをエクスポート」から、好きな音声形式で保存すれば完了です。
- 方法A「位相を反転」
- STEP1. トラック左端の「▼」マークをクリックして、「ステレオからモノラルに分割」を選択します。すると、左右のチャンネルを別々にします。
- STEP2. 片方のチャンネルをダブルクリックして選択し、「エフェクト」>「インバート(位相を反転)」を適用します。
- STEP3. あとは、各トラックにある「▼」マークをクリックし、「モノラル」を選択します。
- STEP4. 最後に、曲を再生してボーカルが削除されていることを確認し、上記と同じ方法でエクスポートします。




Vocal Remover - オンラインのボーカルリムーバー
Vocal Remover は、AIを利用して人の声だけを抽出できるオンラインサービスです。オンラインでファイルをアップロードするだけで処理が完了するため、手軽にボーカル抽出&分離を行いたい方におすすめです。ボーカル抽出に加え、曲から楽器を切り離す機能や、ピッチ変更、カット、録音など、豊富な音声編集機能も備えています。
対応OS | ブラウザ上で動作 |
料金 | 無料あり;有料1977円〜 |
メリット | ✓ ユーザー登録不要・インストール不要; ✓ オンラインでボーカル抽出を完結できる; ✓ 音声関連の編集ツールが豊富。 |
デメリット | ✗ 無料版には10分間制限がある; ✗ アップロードと処理に時間がかかる; ✗ 動画ファイルに対応していない; ✗ エクスポート可能な形式はMP3、WAVだけ。 |
Vocal Removerでボーカル抽出のやり方
- STEP1. サイト(https://vocalremover.org/ja/)にアクセスして、「ファイル選択」からボーカルを抽出したい音声ファイルをアップロードします。
- STEP2. すると、自動的にボーカル抽出処理を開始します。処理完了したら、BGMとボーカルが別々配置します。
- STEP3. 右下でMP3やWAVを選択し、「ボーカル」を「保存」します。

まとめ:ボーカル抽出時の注意点
以上、ボーカル抽出におすすめのボーカルリムーバー&ボーカル抽出ツールと、その使い方について紹介しました。
楽曲をBGMとして使いたい場合など、ボーカルを抽出したいシーンは多くありますが、「著作権法に違反しないか心配…」という方もいるでしょう。
法律的には、「私的使用の範囲内」であれば問題ありません。
しかし、抽出して作った音源の著作権・原盤権は、元の音源の権利者に帰属します。無断でネットにアップロードすることは禁じられています。歌ってみた動画の公開や、音楽素材として利用したい場合は、公式に許可された音源を使うか、制作者から個別に許諾を得る必要があります。
また、元の音声の品質にも注意が必要です。音質が悪かったり、人声が不明瞭だったりすると、ボーカル分離の精度が下がる可能性があります。さらに、使用するツールによっては、声の歪みや音質低下が起こることもあります。
きれいなボーカルや伴奏を残したい場合は、「VideoProc Converter AI」がおすすめです。

高精度なボーカルリムーバー:VideoProc Converter AI
先進的なAI技術を搭載し、音声や動画ファイルからボーカルを抽出したり削除したりして、リミックス制作、カラオケ作成など、さまざまな音声編集ニーズに柔軟に対応できます。無料で試用した後に有料版へアップグレードすることで、制限なく豊富な機能を楽しめます。