カラーグレーディングとは・やり方!無料でカラーグレーディングができる動画編集ソフトオススメ!
カラーグレーディングによって映像全体の色彩やイメージ、雰囲気等を変えられるので、動画編集でカラーグレーディングは非常に重要な作業です。
しかし、動画編集の知識や経験が少ない人にとって、カラーグレーディングを適当に行うことは意外と難しいそうです。
というわけで、本文ではカラーグレーディングとは何か、カラーグレーディングのやり方を解説します。更に無料でカラーグレーディングができる便利な動画編集ソフトも紹介します。動画のカラーグレーディングを簡単にできるようになりたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
VideoProc Vlogger:色補正・カラーグレーディングが簡単にできる!
動画編集に必要となる機能を一通り網羅しており、色補正(カラーコレクション)・カラーグレーディングが簡単にできます。
更に、LUTフィルタのプリセットが豊富に用意されています、初心者や色補正の経験がない方でも、高品質なカラーグレーディングを簡単に出来ます。
カラーグレーディングって何?
➀. カラーグレーディングとは
英語:color grading
略称:カラグレ
カラーグレーディングとは映像の色彩を補正する編集作業のことです。
映像編集において、カラーグレーディングという作業により、映像の色彩を変化し、表現したい雰囲気、臨場感や感情等を演出することができます。
たとえは、幸せや喜びを表現するには、カラーグレーディングを行い、映像の色を明るく華やかに調整する必要があります。逆に、恐怖やホラーの雰囲気を出すには、カラーグレーディングをすることで元の映像の色を暗く重苦しくなるように補正する必要があります。
ちなみに、どんな素材でもカラーグレーディングを行うことができますが、色の演出の自由度が高い素材は主に以下の2つあります。
- RAW素材
- 様々な色の光の情報が保存される未加工のデータのことです。データ量が大きいですが、撮影後にグレーディングなどの調整が非常に扱いやすいです。
- Log素材
- RAWデータからデモザイクと色調、彩度、階調を処理し、圧縮されたデータのことです。RAWに比べてデータ容量が軽く、編集可能な幅が小さいですが、グレーディングで色味を調整できます。
➁. カラーグレーディングとカラーコレクションの違い
映像編集におけるカラー補正は「カラーグレーディング」の他、「カラーコレクション」があります。
名前が似てて混同しやすいですが、意味や作業の目的等が異なります。
- カラーコレクションとは
- 英語:Color Correction
- 略称:カラコレ
- カラーコレクションとは静止画や映像を適正の色に調整する作業です。
- 映像編集において、カラーコレクションの目的は色味や明るさを調整することで、動画を実際の世界の色調や色合いに近づけ、動画全体の色を合わせて統一することです。
簡単に言えば、
カラーグレーディングは作品に臨場感や雰囲気を出すために行われるクリエイティブな色調調整のことです。
カラーコレクションは実物のカラーを正確に表現するための色修正作業です。
また、カラーコレクションはカラーグレーディングをする前工程ですから、広義のカラーグレーディングがカラーコレクションを含まれています。
カラーグレーディングのやり方
カラーグレーディングのやり方に決まりは無いですが、基本は下記の流れとなります。
まず、カラーコレクションで基本補正を行います。
カラーグレーディングの最初の工程としては、映像全体のトーンを統一するカラーコレクション作業です。主にホワイトバランス、明るさ、彩度などを含めています。
そして、自分の好みに応じて、カラーグレーディングをします。
今や、カラーグレーディングを実現する方法は様々です。例えば、
- シャドウ、ハイライト等の明暗別に色調を調整することでカラーグレーディングを実現できます。
- 単色のHSLを調節すれば、カラーグレーディングを行えます。
- カラーホイール・カラーカーブ・ヒューサチュレーションカーブといった機能でカラーグレーディングを実現できます。
- フィルタやLUT素材を適用すれば、カラーグレーディングを効率よく行うことができます。
カラーグレーディングは自分好みに調整することだからこそ正解はありません。
一番簡単なカラーグレーディング方法ときたら、予め色味調整の設定値のプリセットが済んでいるフィルタやLUTを使うことです。特に、簡単に映像の雰囲気等を一括で変更したい人や、カラー補正の知識や経験がない人にオススメです。
カラーグレーディングができる動画編集ソフトおすすめ(無料)
効果的なカラーグレーディングを行うには適したソフトを選択することも重要ですね。
次は、無料でカラーグレーディングができる動画編集ソフトを二つ紹介していきます。それぞれの特徴に応じて、自分に合ったものを選んでください。
➀. VideoProc Vlogger(カラーグレーディングするためのLUTフィルタが豊富)
- 【対応OS】Windows/ Mac
- 【日本語】対応
- 【料金】無料
- 【対象者】初心者〜中級者
VideoProc Vloggerは初心者から中級者向けの動画編集ソフトです。
最大な特徴は無料なのに「カラー編集」を含む多彩な編集機能を揃っていることです。
「カラー編集」機能を利用すれば、露光、コントラスト、彩度、ホワイト等を調整することで、動画のカラーコレクションを行い、色調を自然になるように変えられます。
また、動画のストーリーや雰囲気に応じて、明暗、色温度、色合い、単色のHSLを調節することでカラーグレーディングを自由に行うことができます。
更に、3D LUTファイル(フィルタ)のプリセットが豊富に用意されているので、初心者や色補正の経験がない方でも、複雑な色調設定を要らず、高品質なカラーグレーディングを簡単に出来ます。全部のLUTファイルは無料で利用でき、ロゴ透かしも入らないです。
LUTファイルを使ったカラーグレーディングが簡単にできる使いやすい動画編集ソフトをお探しの方にオススメです。
➁. DaVinci Resolve(無料でカラーグレーディングを本格にできる)
- 【対応OS】Windows/ Mac/ Linux
- 【日本語】対応
- 【料金】無料(有償版あり)
- 【対象者】中級者〜上級者
DaVinci Resolveは本格的な動画編集を行える有名ソフトです。
極めて充実した動画編集機能を搭載しており、 特にカラー編集機能が非常に優れています。
簡単な色補正(カラーコレクション)に加えて、「カラーホイール」・「カーブ」・「スコープ」を使って色調の細かい調整を行うことで、カラーグレーディングを実現できます。
また、便利なLUTのプリセットを適用することで、カラーコレクションを効率的に行えます。
ベースとなるカラーグレーディングを設定したら、複数のクリップに同じグレーディングを簡単に適用する可能です。
さらに、被写体を追従させる動的なマスクやレイヤを使った高度なグレーディングを行うことができます。
無料版と有償版が提供されていますが、無料版でもカラーコレクションやカラーグレーディングの機能を利用できるところはかなり良いです。
ただし、初心者に使い方が難しいです。無料で本格なカラーグレーディングを行いたいプロや、色補正の経験がある方におすすめです。
まとめ
いかがでしょうか?
その他、パソコンで使える高度なフレーム補間ソフトもたくさんあります。
本記事では、カラーグレーディングとは何か、カラーグレーディングのやり方、無料でカラーグレーディングができる動画編集ソフトについて解説しました。
興味があったら、無料でカラーグレーディングができる動画編集ソフトを利用して、カラーグレーディングを行い、クオリティの高い映像を作成してみましょう。