初心者必見!早送り動画を作る方法〜動画全体・一部を自由に倍速再生!

動画編集にはさまざまなテクニックがあって、その一つが「早送り」です。これは、通常のスピードで撮影した動画を、あとから再生速度を上げて、テンポよく見せるテクニックのことです。
適切に動画を早送り編集すれば、ユニークで面白い演出ができます。
「早送り動画を作ってみたいけど、どうすればいいのか?」
そんな悩みがある人のために、この記事では、パソコンやスマホで早送り動画の作り方をわかりやすく解説します。動画全体または一部を倍速再生にしたい方は、ぜひチェックしてくださいね。
早送り動画について
早送り動画は、「時間を短縮して内容を見せたい」ときにぴったりです。
視聴者にとってテンポがよく、サクサク見られるため、長い内容を短時間で確認したいときに効果的です。この手法は映画やテレビ番組、動画編集など、さまざまな分野で活用されています。うまく活用すれば、視聴者に強いインパクトを与えることが可能です。
ちなみに、早送りと似ている手法に「タイムラプス」があります。
タイムラプスとは、一定間隔で撮影した静止画をつなぎ合わせて作られた動画、またはその撮影方法を指します。長時間の変化(例:空の色の変化、雲の流れなど)を短時間で見せるのが特徴です。
両者の違いを使い分けましょう。
早送り動画は、「撮影後に速度を上げる」ことでテンポよく見せる編集技法です(例えば、2時間の映画を1.5倍速で再生する)。一方、タイムラプスは、長時間を短く圧縮した映像を作る撮影技法で、主に時間の経過を強調します(例:星の動き、街の早朝から夜までの変化を短い映像で表現する)。
どちらも、動画に魅力的なリズムや視覚的インパクトを与えるためにとても便利な手法です。それぞれの手法の異なるところを理解し、自分の目的に合ったものを作ることが大切です。
早送り動画の作り方|PC向け
ここからは、パソコンで本格的な早送り動画を作成したい方のために、おすすめのソフト及び使い方を紹介します。
1. VideoProc Converter AI
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VideoProc Converter AI - 100%安全!誰でも簡単に使える
【対応OS】:Windows 7/8/8.1/10/11(64bit); Mac OS X 10.11またはそれ以降
【主な機能】:早送り・スロー編集、音声ノイズ除去、動画・画像高画質化、フレーム補間など
動画を全体を早送り編集したい場合は、VideoProc Converter AI というソフトを使うのが便利です。このソフトでは、再生速度を0.1倍〜16倍まで自由に調整でき、元のスピードより2倍・4倍・最大16倍の早送り再生が可能です。逆に、スロー再生(通常より遅い速度で再生)も対応しています。
さらに、複数の動画ファイルをまとめて読み込み、それぞれに異なる速度設定を加えることも可能なので、編集作業の効率が大幅にアップします。
もし再生中に映像がカクついたり、滑らかさが欠けるような場合は、早送り編集だけでなく、フレーム補間機能を併用することで、よりスムーズで自然な動画再生が実現できます。
早速、VideoProc Converter AIで早送り動画の作り方を紹介します。
- ❶ 「VideoProc Converter AI」をダウンロード・インストールします。ソフトを起動したら、ホーム画面の「動画」>「+動画/動画フォルダ」をクリックして、編集したい動画を追加します。
- ❷ すると、動画情報の右側にある「オプション」ボダンをクリックします。
- ❸ 表示される画面で「動画編集」を選択し、「再生速度」の項目で早送りの速度を調整します。設定が完了したら、「OK」をクリックします。
- ❹ 最後に「RUN」ボタンを押すと、早送り動画の作成が簡単に完了します。




2. VideoProc Vlogger
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VideoProc Vlogger - 完全に無料で利用できる動画編集ソフト
【対応OS】:Windows 7/8/8.1/10/11(64bit); Mac OS X 10.11またはそれ以降
【主な機能】:クロップ、トリミング、回転、結合、効果追加、再生速度の調整、音声編集等
動画編集ソフト「VideoProc Vlogger」を使えば、動画の全体・一部を早送りしたり、テキストやエフェクトを追加したりして、より本格的な編集が行えます。
早送り動画を作成する際、音声も一緒に倍速になると、不自然で聞き取りにくくなることがあります。しかし、VideoProc Vloggerなら、動画から音声トラックを分離できるため、映像と音声を個別に編集することが可能です。必要に応じて、別の音楽に差し替えることで、視聴者にとってより心地よい仕上がりにすることもできます。
VideoProc Vloggerは完全無料で利用でき、さらにスマホのアプリ版も提供されています。ぜひ一度試してみてくださいね。
- ❶ VideoProc Vloggerを起動し、「+新規プロジェクト」をクリックします。
- ❷ 続いて、「メディア」の「+動画」をクリックして、早送りしたい動画をアップロードし、タイムラインにドラッグします。
- ※ 動画トラックを右クリックして「オーディオ分離」を選択します。そうすると、音声トラックが映像から分離されます。さらに、動画の一部だけを早送りにしたい場合は、「分割」機能を活用します。
- ❹ 次に、右側の「再生速度」で速度を調整します。早送りの速度は、「2×・4×・8×・16×」から選択できるほか、「カスタマイズ(最大32倍)」を使って自由に設定することも可能です。
- ❺ すべての設定が完了したら、「書き出し」をクリックして、編集した動画を出力します。




3. ビデオエディター
ソフトをインストールせずに動画を早送りしたい場合は、Windowsに標準搭載されている「ビデオエディター」もおすすめの選択肢です。パソコンに初めから入っているため、すぐに使い始めることが特徴です。
このビデオエディターでは、動画の再生速度を最大64倍まで変更することができ、驚くほど手軽に早送り編集が可能です。さらに、トリミング・分割・回転・テキストの挿入・3Dエフェクトの追加など、多彩な編集機能も備えており、簡単に動画を編集したい方にぴったりのツールです。
ビデオエディターで早送り動画を作る方法は以下の通りです。
- ❶ Windowsパソコンの画面左下にある「スタート」ボタンをクリックし、アプリ一覧から「ビデオエディター」を起動します。
- ❷ 「新しいビデオプロジェクト」を選択し、プロジェクト名を入力して「OK」をクリックすると、ビデオエディターのメイン画面が表示されます。
- ❸ 「+追加」>「このPC」の順に選択して、早送りしたい動画を追加し、下部のストーリーボードにドラッグします。
- ❹ ツールバーの「速度」をクリックし、「クリップの速度を設定する」のスライドバーを右に動かして、希望の倍速を設定しましょう。
- ❺ 設定が完了したら、画面右上の「ビデオの完了」ボタンをクリックして、早送り動画を保存します。





早送り動画の作り方|スマホ向け
iPhoneやAndroidスマホで早送り編集をしたい方も多いのではないでしょうか。撮影した動画をそのままスマホで手軽に編集できるため、非常に便利です。
ここでは、早送り動画の作成におすすめのアプリを紹介します。
1. KineMaster(キネマスター)
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KineMaster - iPhone&Android対応動画編集アプリ
【対応OS】:iPadOS 16.4以降; Android 8.0以上
【主な機能】:カット、トリミング編集、速度変更、BGM音楽、テキストテロップ、トランジション、複数トラック、キーフレームアニメーショなど
KineMasterはスマホやタブレットで活用できる動画編集アプリです。動画を2倍速、4倍速などで再生する早送り編集が可能です。また、クリップを分割(スプリット)して、部分的にスピードを変更することもOKです。
KineMasterの最大の特徴は、横画面で編集作業を行えることです。多くの動画編集アプリが縦画面での操作を基本としている中、KineMasterはPCソフトのようなUIで、アイコンの配置や操作感も独特です。そのため、最初は少し慣れが必要ですが、慣れてしまえば細かい編集まで直感的にこなせるようになります。
※ 無料版では動画にロゴ(透かし)」が入ります。
KineMasterで早送り動画の作り方を紹介します。
- ❶ App StoreまたはGoogle Playから「KineMaster」をダウンロード・インストールし、アプリを起動します。
- ❷ ホーム画面の「+(新しいプロジェクト)」をタップし、画面比率を選んで編集画面に入ります。次に、早送りしたい動画を追加します。
- ❸ タイムライン上で、動画クリップをタップし、メニューから「速度」を選択します。スライダーを右に動かして、希望の倍速を設定します。
- ❹ 必要に応じてテキストを入れたり、BGMを追加したり、他の編集を自由にしましょう。最後に、右上の「共有」ボタンをタップし、解像度やフレームレートを選んで動画を保存します。



2. iMovie
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iMovie - iPhone標準搭載動画編集アプリ
【対応OS】:iPadOS 17.6以降
【主な機能】:カット、トリミング、速度変更、BGM音楽、テキストテロップなど基本的な編集
iMovieは、Apple社が提供する無料の動画編集アプリで、MacやiPhoneを使っている方にまずおすすめしたいソフトです。シンプルながら基本的な編集機能をしっかり備えて、Apple製品ならではの洗練されたUIも魅力です。
iMovieでは、動画を最大2倍速で再生する早送り編集が可能です。完全無料で使えますが、人によっては「機能が物足りない」と感じることもあるかもしれません。それでも、動画編集が初めての方には使いやすく、入門として非常に適したアプリです。
iMovieアプリで早送り動画の作り方を紹介します。
- ❶ iPhoneで「iMovie」アプリを立ち上げます。「+」マックをタップして、対象となる動画を選択して、画面下部の「ムービーを作成」をタップします。
- ❷ 動画を読み込んだら、タイムライン上で動画クリップを選択し、「速度」ボダンをタップします。
- ❸ スライドバーを右に動かして、動画の再生速度を速くすることができます。(「追加」の機能を使うと動画の部分を速くすることができます。)
- ❹ 最後に画面右上の「完了」をタップして、動画を保存します。




3. iPhoneカメラ(タイムラプス撮影)
こっちも、iPhoneユーザーにおすすめの早送り動画の作り方です。ここでいう「早送り」は、冒頭で紹介したタイムラプス撮影のことを指します。iPhoneのカメラ(iOS 8以降、iPhone 4S以降)には、タイムラプス機能が標準搭載されて、特別なアプリを使わずに簡単に撮影できます。
この機能は、メイクやアート、料理などの制作過程を短時間で見せたいときによく使われています。長時間(1時間以上)の撮影が必要になることも多いため、以下の点に注意しましょう:
🔸 ブレを防ぐため、三脚や安定した場所にiPhoneを固定する
🔸 スマホのバッテリーが十分にあるか確認しておく
しっかり準備すれば、手軽にクオリティの高いタイムラプス動画を撮ることができます。
※ iPhoneのタイムラプスの速度は撮影時間によって自動調整されるため、自分で倍速を選ぶことはできません。
iPhoneカメラでタイムラプスを撮影する方法は以下の通りです。
- ❶ カメラアプリを起動し、画面下部の撮影モードをスワイプして、「タイムラプス」を選びます。
- ❷ この状態で、画面下の赤い丸を押すと、タイムラプス撮影が開始します。
- ❸ 撮影が完了したら、再度ボタンをタップして終了します。自動的にスピード調整された動画が保存されます。
- ❹ 撮影時間と実際の動画の長さの関係は以下ようにです。

撮影時間 | 動画の長さ |
1分 | 約4秒 |
3分 | 約12秒 |
5分〜10分 | 約20秒 |
30分以上 | 約30秒 |
まとめ
早送りは比較的簡単にマスターできる編集手法のひとつで、いくつかのメリットがあります。
たとえば、長時間の動画の一部を早送りすることで、要点だけを効率的に視聴できます。また、植物の成長や建物の建設など、時間の経過を早送りで表現することで、変化の過程をわかりやすく伝えることができます。
さらに、早送りだけでなく、スローモーションやタイムラプスなどの手法を組み合わせることで、視聴者が飽きない作品を作ることが可能です。
ぜひ本文の内容をチェックして、早送り動画を自作しましょう。