AviUtl音ズレが発生するときの対策と主な原因について
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Aviutlの音ずれで質問です。ロイロのゲームレコーダーで録画したのですが、その動画をAviutlで編集すると音ずれが発生します。解決方法を教えてください!お願いいたします
AviUtlを使って動画を編集しようと思いますが、動画をAviUtlに読み込むとなんとなく動画の映像と音声のタイミングが合っていなくて、音ズレ不具合に悩まされることになります。そういう場合どうすれば改善できますか?
今回はAviUtl音ズレ不具合を解消するために、その原因がどこにあるかによって解決策をご紹介します。音ズレしてしまう場合ぜひ参考にしてみてください。
目次
AviUtl音ズレ不具合が発生する原因は?
AviUtl音ズレ不具合の対策について
- @ 動画がVFR(可変フレームレート)になってしまっていた場合
- A 動画と音声のサンプリングレートが違う場合
- B AviUtlのシステム設定が間違えている場合
- C 音声の位置調整機能がオンになっている場合
- D オブジェクトの位置がずれている
それにしてもAviUtl音ズレ改善されない場合は?
AviUtl音ズレ不具合が発生する原因は?
AviUtl音ズレになってしまう原因はいろいろと考えられているけれど、主に次の5つの原因があるといわれています。
- ● 動画がVFR(可変フレームレート)になってしまっている。
- ● 動画と音声のサンプリングレートが違う。
- ● AviUtlのシステム設定が間違えている。
- ● 音声の位置調整機能がオンになっている場合。
- ● オブジェクトの位置がずれている。
原因▼
これからは、AviUtl音ズレの原因によってそれぞれの対策をご紹介していきます。
AviUtl音ズレ不具合の対策について
@ 動画がVFR(可変フレームレート)になってしまっていた場合
AviUtlで動画を読み込んだ後、音ズレが発生してしまう場合、原因として可能性も最も高いのがフレームレートの設定が誤っているということです。
フレームレートとは動画処理で用いられる1秒間に何枚のフレーム(コマ数)を保存するかの単位で、可変(VFR)と固定(CFR)二種類があります。読み込んだ動画がVFR(可変フレームレート)の場合は、AviUtlで全てCFR(固定フレームレート)として読み込んでしまい、映像と音声にズレが生じてしまいます。
読み込んだ動画がVFR(可変フレームレート)の場合は、「VFR」から「CFR」にしておくことがおすすめです。AviUtlの場合は、入力プラグイン「L-SMASH Works File Reader」を使用することで、読み込み時にVFRをCFRに変換できます。
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AviUtlを起動して、「ファイル」→「環境設定」→「入力プラグインの設定」の順でクリックして、「L-SMASH Works File Reader」の設定を開きます。
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VFR->CFRにチェックを入れて、「60000/1000」に設定すると、動画を読み込む際に60fpsの固定フレームレートに変換して読み込むことができるようになるはずです。
- * ご注意:VFR->CFRに入力する数値は、AviUtl本体に動画を読み込ませ、ファイル情報を開いた中にある「フレームレート」を見て決定します。フレームレートと入力する数値については以下のような感じです。
注意
- 59.94fps:60000/1001
- 60fps:60000/1000
- 23.976fps:24000/1001
- 24fps:24000/1000
- 29.97fps:30000/1001
- 30fps:30000/1000
A 動画と音声のサンプリングレートが違う場合
AviUtl音の読み込んだ動画と音声のサンプリングレート(サンプリング周波数)がそれぞれ違う場合、音ズレエラーが発生することがあります。そういう場合は、動画と音声のサンプリングレートを同じ数値に直すことによって不具合が改善されます。
次は入力プラグイン「L-SMASH Works File Reader」を使用して、AviUtlで読み込む動画のサンプリングレートを変換します。
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AviUtlを起動して、「ファイル」→「環境設定」→「入力プラグインの設定」の順でクリックして、「L-SMASH Works File Reader」の設定を開きます。
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そして「L-SMASH Works File Reader」の設定画面で、「Sampling rate」のテキストボックスに「48000」を入力するだけで完成です。
PS:よくあるパターンが動画のサンプリングレートが44100Hzで、音声が48000Hzという場合のサンプリングレートのギャップです。この場合は48000Hzに合わせてエンコードしてください。
B AviUtlのシステム設定が間違えている場合
AviUtl音ズレが起こった場合は、システム設定が間違えている可能性もあるから、システム設定を調整することも大事です。次はAviUtlのシステム設定をチェックしてみましょう。
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AviUtlを起動して、「ファイル」→「環境設定」→「システムの設定」の順で選択します。
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「システムの設定」画面が表示され、「ロード時に29.97fpsに近いものは自動的に29.97fpsに変換する」と「ロード時に映像と音声の長さが0.1秒以上ずれているものは自動的にfps調整する」この2つの項目の前に、チェックを入れないようにご注意ください。
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AviUtlの編集できる動画のフレームが最大で320000までで、このフレーム数よりも大きいフレーム数となっている動画を出力しようとすると音ズレエラーが発生する可能性があるから、自分がエンコードしようとしている動画が上限を超えていないか確認して下さい。もしタイムラインのフレーム数が自分で設定した最大フレーム数になっている場合は、「システムの設定」を修正して下さい。
C 音声の位置調整機能がオンになっている場合
AviUtlで、音声の位置調整機能がオンになっている場合は音声全体が後ろにずれたり前にずれ、音ズレが発生する恐れがあります。そういう場合は、音声の位置調整機能がオフにしてください。
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AviUtlを起動して、「フィルタ」→「音声の位置調整」の順でクリックして、そして「音声の位置調整」の前にチェックをはずして、音声の位置調整機能がオフにしてください。。
D オブジェクトの位置がずれている
タイムライン上の音声オブジェクトと動画オブジェクトがズレていると、音ズレになってしまっています。拡張編集から音声を挿入している場合は、動画のオブジェクト位置と音声のオブジェクト位置を同じになっているのをご確認ください。もし動画や音声のカット編集を行っていて再生位置などを自分で変更した場合には、ダイアログ画面から、元の再生位置に戻しておくと改善されます。
それにしてもAviUtl音ズレ改善されない場合は?
上記の紹介した方法を試して見ましたが、相変わらずAviUtl音ズレ不具合が解決できませんでした。そういう方に、AviUtl以外の動画編集ソフトを使うことをおすすめします。
ここで、【VideoProc Converter】という初心者でも簡単に使える録画ソフトが使いやすくて、音ズレなどの不具合も発生しないから、一度試してみてもかまわないと思います。
AviUtlの代わりになる編集ソフトおすすめ
VideoProc Converterはシンプルで使いやすくて、字幕や透かし、画像、テキストの追加、分割&ロップなど動画編集に欠かせない機能を網羅し、初心者でも簡単に見栄えのする動画作品が作れます。
VideoProc Converterの編集画面は以下の通りです。
以上、今回はAviUtl音ズレエラーの原因や、その時の対処法をまとめました。